メディック

「おはようございます!ハート様」

【名前】 メディック
【読み方】 めでぃっく
【俳優】 馬場ふみか
【登場作品】 仮面ライダードライブ
【初登場話】 第11話「暗黒の聖夜を防ぐのはだれか」
【分類】 ロイミュード幹部
【名前の由来】 医療従事者(英:medic)

【詳細】

ハートボルト配下のバット型の103を介して受け取った彼の端末を媒介に復活させたロイミュード。
下級ロイミュードの種類は不明だったが、東映公式サイトにより009のナンバーでありコブラ型の下級ロイミュードだったことが明らかになっている。
ロイミュード態はメディックロイミュード

黒いゴシックロリータ調のナース服を纏う女性の人間体を持ち、会話する際にはバレエのような動きを取りながら行うのが特徴。
バラの花が描かれたエネルギーフィールドを作り出し、それにより防御や瞬間移動を行う。
またプロトゼロをプログラムを改造して洗脳するなど、特殊能力に秀でている。

東映公式HPのコメントに「他のロイミュードを修復させる力」を持っているとされていたが、その言葉通りコアさえ残っているのなら瞬時にその体を復元してしまう能力を持つ(治癒能力は機械のロイミュードに限らず、後述のように動物や人間などの生物にも可能)。
ベルトさんも彼女の存在を把握していたことから以前にも活動をしていたことが伺え、何らかの原因により活動を停止していたようだが、
上述のボルトの端末が吸収した電気の一部を発生する電気を吸収することで、別の場所で暴れていたボルトゴーストの活動と共鳴するかのように覚醒した。

ロイミュードは基本的にハートを慕っている個体が多いが彼女はそれに輪をかけて強い「愛情」を抱いており、ハート自身も彼女を信頼し「約束の数」としてカウントするなど立場的にも他のロイミュードより上の扱いを受けている。
しかしその一方で仲間であるはずのブレンも含めロイミュード達を呼び捨てにしたり、肉体が消滅したブレンにわざとバイラルコアを与えず放置するなど扱いの悪さを隠そうともしていないなど、仲間意識は非常に低い。
要するに「ハートさえいればそれで良い」タイプ。
上述の通りブレンへの態度の悪さや、序列としてはトップに君臨する001に対しても彼を嫌っているような素振りを見せており、彼女が登場したあたりは仲間の扱いだったチェイスに対しても洗脳手術を施すなどその過激な一面が度々描写されていた。

さらに、彼女のその思想はかなり過激であり、全てのロイミュードを「友達」として受け入れる懐の深さを見せるハートとは対照的に、
「何度粛清しようとロイミュードはまた同じことをする」としてコアごと消滅させることに何のためらいも見せない。
ハートがロイミュードの個体が減っていくごとに悲しむ様子を間近で見ておきながらその考えは微塵も揺らいでおらず、
プログラムの改変からロイミュードへの粛清ができなくなったチェイスの代わりに死神の役割を引き継いだ際には、人間とともに過ごし、穏やかかつ基本的に無害な人格を得た072をコアごと消滅させ、
ドライブに「死神」ではなく、そのあり方は人間の言う「悪魔」だと断言された。

その戦闘でドライブに手傷を負わされたことで彼に深い憎しみを抱き、魔進チェイサーを洗脳し超重加速の能力を与えて彼の抹殺を目論むも、メディックに嫉妬するブレンの横槍と、
タイプフォーミュラの圧倒的な力を前に魔進チェイサーは敗北し、その目論見は失敗した。

彼女の人間態のコピー元は羽鳥美鈴というバレリーナの女性。バレエのような動きは彼女の影響があると思われる。
グローバルフリーズが起こったその日、ひき逃げに遭った彼女を発見した009は彼女の姿と、主人に付き従う彼の飼い犬の心をコピー。
ハートに対する純粋な愛情は忠犬が持つ主人に対する絶対的な愛情であり、その影響からかロイミュードの回復能力を持つに至った彼女はプロトドライブに敗れたハートや、
他の同胞たちを回復させた。その救いの手をさしのべる姿は、ハートからも「女神」と称され、一度プロトドライブによって挫折した彼の心を立ち直らせたほど強い影響を与えている。

だがその強力な回復能力は、回復したロイミュードが会得した感情がメディックへと逆流してしまうという副作用をはらんだもので、
ロイミュードが人間の心をコピーしたことで悪の心を持つようになったため、多種多様なロイミュードを回復していくにつれためその影響を受けたメディックは現在に至る極悪非道な性格へと変わり果ててしまう。

中盤にて超進化態に進化した001がドライブに敗れたため、メディックはハートを超進化態にするための暗躍を開始。
オンフルールの夕日というソースがロイミュードに対し劇的な影響を与えると知った彼女は同胞たちを実験台として超進化に至る道を探そうと試みるも、
完成したソースを破壊され失敗し、さらにはこれまでの所業がハートに露見してしまったことで深い絶望を抱く。
しかしハートは自分自身ので超進化へと至り、その深い心を見た彼女はこれまでの所業を悔いて反省した。

超進化態に近かったトルネードロイミュードが仮面ライダーに撃破されてしまい、メディックは自ら約束の数として超進化態になることを決意。
そのために自分の擬態元である美鈴を監視し、彼女に会いに来た五十嵐一也に目をつけるも、実は彼は上記のひき逃げ事故の加害者であり、恋人を装って美鈴を殺害しに来たのだと判明。
だが蛮野の協力でこれまで溜め込んでいたマイナス感情を取り除く初期化手術を受けていた彼女は、そのことをきっかけとして自分の愛情という感情の真の性質に気が付き超進化態へと覚醒する。

だがそれと同時に蛮野が初期化手術と同時に行っていた洗脳手術とあるプログラムによって彼女は自分の意志を失い、「ハート様のため」と呟き続ける操り人形に成り果ててしまった。
その有様はこれまでメディックを疎ましく思っていたブレンでさえ涙し、一種の共感をもたらすほどの悲惨なものであった。

ハートの指示で蛮野の思惑を果たさせないための逃走を続けるブレンに対し配下の死神ロイミュードを引き連れ彼の確保に向かった際、ドサクサに紛れて肉体にブレンの爪を埋め込まれる。
そして彼がその爪を通して分析を行った結果、上記のあるプログラムの存在が彼に知れることとなるが、シグマサーキュラー起動の際にそのプログラムの正体が発覚する。

実は蛮野はロイミュードを回復させるメディックを始末してシグマサーキュラーの安全稼働と、さらに回復できなくなったロイミュード達をいずれは始末するすつもりであり、
4人の超進化態のエネルギーを吸収し、その余剰エネルギーの逆流を受ける矛先、いわばマーカーをつけられていた。
だが彼女に埋め込まれていた爪をブレンが自分に引き戻したことにより、マーカーが彼の方に移行し、莫大なエネルギーの奔流を浴びたブレンは力尽きる。
散々痛めつけてきた彼の決死の行動に涙し、プログラムが解除されたことで洗脳も解けたメディックはハートと共に蛮野を打倒するべく、第二の約束の地に選ばれた特防センターへと乗り込んでいく。

そこで蛮野による改造手術の影響から復活したものの、後遺症によりロイミュードのコアを治療する能力が失われていることが判明。
さらにシグマサーキュラーの発生させた重加速に対応できなかったため、歯がゆく思いながらもシグマの破壊をドライブとハートに任せた。
その後も満足に動けない身体を引きずってシグマの元へと到達、そこで負傷し変身を解除した進ノ介を発見し「自分の体なんてどうなってもいいから」と強く願ったことで、
グローバルフリーズ時の「女神」と呼ばれた白い服のメディック人間体となり、進ノ介の傷を癒やしたあと、ついに限界を迎え愛したハートではなく、
時に「悪魔」とさえ罵られた進ノ介の腕の中で彼らの勝利を信じコアごと身体が霧散し消滅した。

なお、前述のように時系列ではハートがプロトドライブに敗退した後に能力が覚醒しており、その後進化態に進化したハートにリベンジされたプロトドライブに撃破されたとは考えがたく、彼女がどのような経緯で一時期の休眠を強いられたのかは不明である。
特殊すぎる能力を連続使用したツケだろうか?

最終更新:2019年07月23日 03:17