妖怪カシャ

「俺様は牙鬼連合関東支部総長、カシャだ!よろしく」

【名前】 妖怪カシャ
【読み方】 ようかいかしゃ
【声】 石野竜三
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの3「強敵、蛾眉あらわる!」
忍びの6「テングの神隠し」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 妖怪
【好きな物】 スピード
【好きな場所】 道路
【攻撃力】 ★★★☆☆
【不思議な技】 ★★☆☆☆
【危険運転】 ★★★★★
【集める恐れ】 「カシャリラカシャリラ」と暴走しながら人々を襲い、追い回されることで生み出される恐れ
【妖怪モチーフ】 火車
【器物モチーフ】 インラインスケート
【その他のモチーフ】 暴走族?

【詳細】

とある広場に放置されていた「インラインスケート」が封印の手裏剣と融合し、牙鬼幻月の邪悪な妖気の影響で古来の「火車」伝承を受け継いで変化した妖怪。

インラインスケートのウィール(車輪)を全身に装備し、「カシャリラカシャリラ」と暴走しながら人々を追い回し、「牙鬼連合関東支部総長」と自称する。
スケート状の両脚による高速移動が可能で、敵の不意打ちにも即座に回避してしまう条件反射能力を持つ。
また、全身の車輪を外して投擲することも可能で、敵を拘束する枷に変化させたり、乗り物に憑依させて暴走させることもできる。

若者たちがインラインスケートを楽しむ広場に出現して暴れ回り、逃げ遅れた少年を攫って走り去ろうとするが「変わり身の術」で抱いていた少年が天晴に変わっていたことに驚愕し腰を抜かす。
直後、勢揃いしたニンニンジャーと交戦。他のメンバーがヒトカラゲの相手をしている間に互いにラストニンジャを目指そうとライバル心を燃やすアカとアオの同時攻撃を難なく躱し続け、さらに「漁夫の利」を得ようとマニュアル通りの作戦を立てていたキの奇襲までもいなして撤退する。

その後、汚名返上とばかりに独自に出現場所を予測した凪に見つかると、1対1での競争を申し出、彼をどこかの採掘場らしき場所へと誘導。そこで作業していたトラックを車輪の力で運転手を失神させて操り、さらに別の車輪を変異させた手枷でキをトラックに拘束させて暴走させる。

さらに駆け付けたアオ、シロ、モモの3人に暴走トラックを止めて仲間を助けたければ自分を倒すよう挑発するが、アオの斬撃により大ダメージを負ってしまう。
そこに突如、軍団の大幹部蛾眉雷蔵が登場したことで調子に乗り出し、戦局が自分たちの方に傾いたと嘲笑っていたが、「弱い者同士の戦いに見飽きた」と呆れた雷蔵の一閃で理不尽にも切り捨てられ、爆散した。

十六夜九衛門もその場にいなかった事もあり、巨大化できずに封印の手裏剣に戻ってしまうが、その手裏剣は巨大妖怪ガシャドクロの召喚の為に用いられる。

一方で暴走したトラックは、崖へ落下する直前に拘束を自力で解いたキが気を失っている運転手を「もくもくじゃー」で作った木のクッションに放り投げ、逃げ遅れた本人も間一髪モモのビュンマルによって事なきを得た。

なお、忍びの6では現時点での天晴たちの実力を測定する手段として、以前のカマイタチと同様に旋風が精巧に作ったダミーが登場。
オリジナルと同様に「カシャリラ~♪」と機敏に動き回るが、各々が知恵を絞って編み出した作戦(忍法)でその都度倒されていた。

【余談】

インラインスケートで遊んでいた誰かが気付かずに封印の手裏剣を蹴り飛ばし、その手裏剣が偶然放置されていたインラインスケートに突き刺さって誕生した描写が見られる。

デザイナー・K-SuKe氏によると「スーツアクターがインラインスケートを履いたアクションをする都合上、『あまりゴテゴテとした造形にはできない』という縛りがあった妖怪」らしく、他にも「『ニンニンジャー』では鳥山石燕などの昔の浮世絵師の妖怪画をリスペクトしてデザインするようにし、同妖怪の場合は妖怪画によく描かれている胸部の8つの乳首をインラインスケートの車輪で表現した事が我ながら芸が細かい」とコメントしている(DVDの映像特典の「忍者秘伝ノ書」より)。

声を演じる石野氏はシリーズ第33作目でも妖怪をモチーフにした怪人の声を演じている(所属組織怪人も妖怪がモチーフになっており、火車をモチーフにした怪人が登場している)。

最終更新:2015年09月25日 00:10