妖怪ウンガイキョウ

「何なんですか?貴方たちは!?こんな人畜無害な私『ウンガイキョウ』に、何て物騒な!」

【名前】 妖怪ウンガイキョウ
【読み方】 ようかいうんがいきょう
【声】 チョー
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの5「宇宙忍者UFOマル!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 妖怪
【好きな物】 風船
【好きな場所】 ベランダ
【攻撃力】 ★☆☆☆☆
【不思議な技】 ★★★★☆
【名演技】 ★★★★★
【集める恐れ】 受信アンテナとして風船をばら撒き、恐怖の牙鬼幻月ビジョンを一斉に無料配信し、これを見た人々から生み出される恐れ
【妖怪モチーフ】 雲外鏡
【器物モチーフ】 パラボラアンテナ
【その他のモチーフ】 ピエロ?、鏡台

【詳細】

何処かのビルの屋上に設置されていた「パラボラアンテナ」が封印の手裏剣と融合し、牙鬼幻月の邪悪な妖気の影響で古来の「雲外鏡」伝承を受け継いで変化した妖怪。

特殊な電波を発生させる能力を備えているようで、自身の身体から発信された電波を無数の銀色の風船を受信アンテナにして広範囲に散布することができる。
また左腕に「アンテナ剣テカガミ」を装備し、そこから発せられる怪電波を受けた対象を「マリオネット」にして強制的にロボットダンスを踊らせることができる他、(巨大化時ならば)月面まで難なく行き渡れる飛行能力も持つ。

上記の能力で街中に配布した風船を媒介に無数の巨大な「牙鬼幻月」の幻影を作り出し、その幻が無差別に街を破壊する光景から人々の「恐れ」を集めようとした。
その作戦を欺くため、駆け付けたニンニンジャーの前で善良な妖怪を演じて無実を主張し、人々に何食わぬ顔で風船をプレゼントする。
ニンニンジャーたちが交代で監視している最中、妖怪を信用しきった天晴も風船の配布を手伝っていたが、突如本性を現して上記の幻月の幻影を大量に出現させて破壊活動を開始。
空を飛んで何処かへ逃走しようとするとシノビマルとドラゴマルに追跡されかけるも、アンテナ剣から発する怪電波で行動不能にし、まんまと逃げおおせた。

大騒ぎしていた街の混乱を何とかしようとアカが「もくもくじゃー」で作り出した凧で空中から巨大幻月を攻撃すると、幻影の幻月を透過して偶然にも風船に命中し、それにより能力の正体が露呈。
しかし、実は妖怪を監視中に既に敵の能力や計画を看破していた霞が、妖怪の電波を妨害する「カラクリ忍アンテナ」を大学の研究室で自作しており、至近距離で装置を連打されたことで自分の電波発信能力が乱され、街中の風船が暴発して幻月たちが消滅してしまう。

作戦が失敗すると逆上し、揃ったニンニンジャーを「マリオネット」にしようとアンテナ剣から怪電波を発するが、アオの「じゃぶじゃぶじゃー」を応用した水鏡「鏡花水月」に電波が反射されて自身が「マリオネット」になってしまい、無防備なところを5人全員の「忍烈斬」で倒された。

直後、九衛門の肥大蕃息の術で巨大化するが、オトモ忍を前に宇宙へと飛んで逃走する。
シュリケンジンはドラゴに変形して追跡するが、その最中、召喚からラグを置いて参上したUFOマルと合流して「シュリケンジンUFO」に合体。
逃走先の月面で激突するも最期は必殺の「UFOビッグバン」を浴びせられ、「地球はやっぱり青かった!」と某宇宙飛行士(ユーリイ・ガガーリン氏)の名言を彷彿とさせる断末魔を叫びながら爆散した。

【余談】

モチーフとなっている「雲外鏡」は本来「鏡が妖怪化したもの」と伝えられ、装備している武器の名称はそこから取られていると思われる(妖怪系統の怪人が登場する『忍者戦隊カクレンジャー』や『仮面ライダー響鬼』の世代ではモチーフになる事は少なかったが、最近になって特撮だけでなく、アニメやゲームなどの様々な創作作品において登場頻度が増え、知名度もそれなりに上がっている)。

デザイナー・K-SuKe氏によると「『パラボラアンテナと妖怪の雲外鏡を融合させる』というオーダーだった為、雲外鏡の鏡の部分とパラボラアンテナを素直に変換した」らしく、他にも「同話で『良い妖怪のふりをし、風船を配る』というシーンがある為、あまり悪い奴に見えないようにピエロの服を身体のデザインに取り入れ、腹部がタンスのようになっているのは昔の鏡台をイメージしている」とコメントしている(DVDの映像特典の「忍者秘伝ノ書」より)。

声を演じるチョー氏は前々作でも「人々にプレゼントを配布」、「それを引き金に巨大な首領の分身を大量に生み出す」といった能力を有する怪人の声を演じている。
更に次作のナレーションを担当している。

最終更新:2016年02月11日 11:44