妖怪ネコマタ

「全部、妖怪の所為でしたーー!」

【名前】 妖怪ネコマタ
【読み方】 ようかいねこまた
【声】 関智一
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの7「春のニンジャ祭り!」
忍びの8「時をかけるネコマタ!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 妖怪
【好きな物】 7:30
【好きな場所】 伊賀崎忍術道場
【攻撃力】 ★★★☆☆
【不思議な技】 ★★★★☆
【巻き戻し】 ★★★★★
【集める恐れ】 なし(『終わりの手裏剣』の奪取?、「時」を自在に操り人々を混乱させる「恐れ」?)
【妖怪モチーフ】 猫又
【器物モチーフ】 腕時計
【その他のモチーフ】 ジバニャン?

【詳細】

何処かのビルの陰に落ちていた「腕時計」が封印の手裏剣と融合し、牙鬼幻月の邪悪な妖気の影響で古来の「猫又」伝承を受け継いで変化した妖怪。自称「妖怪最強」。

身体に装備した時計を操作する事で時間を自由に操れる能力を有し、巨大な肉球のエネルギーを飛ばして攻撃する「(超)超肉球ボンバー」を必殺技としている。
この時間操作は光線を当てた対象を逆再生するかのように時間を巻き戻したり、単独で過去へと移動するなど、通常の一般怪人としては破格の能力を持つ。しかも巻き戻しは自身にも有効(後述)。
上記の肉球ボンバーに加え肉弾戦の実力も高い。

誕生してからは町中にある動くものを操っては(例、走行中の車を「巻き戻し」で強制的にバックさせて後続の車と衝突させるなど)町を混乱に陥れていたが、その「時を司る」能力に着目した十六夜九衛門が接触し、記憶を頼りに現在より10年前の過去のとある祠に奉納されている『終わりの手裏剣』の回収を命じられる。

そこに(落第で謹慎処分を受けた天晴を除く)4人のニンニンジャーとその特別講師のハリケンレッドとニンジャレッドが駆け付けるが、九衛門の手引きで過去へと移動、さらに命令を無視して猪突猛進に突っ走るアカもその行方を追跡し、伴にタイムスリップしてしまう。

実はサスケたちによれば、この妖怪ネコマタは10年前の2005年当時に突如出現した驚異で、『終わりの手裏剣』なるものを求めては片っ端からその時代の忍者たちを手に掛け、さらに乱入してきたアカも肉球ボンバーで殺害して現在に帰還したらしい(サスケたちが元々成績が悪い天晴をさらに酷評して隔離していたのも、この妖怪と交戦して彼が死ぬ運命を回避するためだった)。

ところが実際にこの妖怪が現在に帰還した着後、サスケたちから学んだ「身代りの術」をフェイクにちゃっかり生存していた天晴に背後から蹴り飛ばされ、揃ったニンニンジャー、そして過去の失態が杞憂だったことに吹っ切れたニンジャレッドとハリケンレッドを含む7人のスーパー戦隊と交戦。

ニンニンジャーも去ることながら、元からこの瞬間にネコマタと合間見えることを予見して修業を積んでいたニンジャレッドたちの攻撃に圧倒され、ニンジャレッドの「隠流・満月斬り」、ハリケンレッドの「宇宙統一忍者流剣技・疾風斬」、アカニンジャーの「忍烈斬」を連続で受けて上記の台詞を遺して爆散、浄化された封印の手裏剣も回収される。

一方で過去の時代から持ち帰った『終わりの手裏剣』はサスケ専用の忍者手裏剣にすり変わっており、作戦は失敗に終わっていた(サスケや好天らが妖怪を妨害するために意図的にすり替えていたのか、単にネコマタがドジを踏んで取り違えていただけなのか不明。ただし、この失敗には冷静沈着な九衛門も珍しく激昂していたが、後者の場合だと『終わりの手裏剣』が具体的にどんな形状のものなのかネコマタに伝えていなかった九衛門本人にも原因があると言えなくもない。ちなみに『終わりの手裏剣』にしか眼中にない九衛門にとってはサスケの手裏剣は無価値だったらしく、潔く返されたことにサスケは少々複雑な顔をしていた)。

ところが、翌話の忍びの8で突如町中に復活。
人々に危害を加えていたところを登校中の風花と凪を除く3人のニンニンジャーと交戦し、呆気なく破れ去る。

実は『時間巻き戻し』を己の肉体にも施しており、倒されて素体の腕時計に戻ってもタイマー式に妖力が作用して何度でも復活できるという事実上の不死の能力を得ていた(九衛門の見解によると、「それだけ腕時計の方に妖気が残留していた」とのこと)。
牙鬼の妖怪たちの力の根源である『封印の手裏剣』を完全に失っているので、ハリケンレッドの超忍法「影の舞」に素早く適応して過去の彼らの仲間たちを倒していった程の実力を見せた前回と異なり、ニンニンジャーたちの技で呆気なく倒されるほど弱体化が顕著になってる。その反面、そのようなイレギュラーな存在であることから、ニンニンジャーたちのガマガマ銃にも反応しないという厄介な性質を持つ(そのため、天晴たちはネット上の書き込みを頼りに出現を感知せざるを得なかった)。

再度復活するとアジトにいた九衛門のもとを訪ねて汚名返上とばかりに『終わりの手裏剣』の回収と人々からの「恐れ」の収集の達成を約束し、九衛門から前回とは別の路線で再び『終わりの手裏剣 』の奪取を命じられる。
町中で再度暴れ始めると、またしても3人のニンニンジャーたちに倒されて時計に戻るが、再生することを不審に思ったモモに回収され、まんまとニンニンジャーたちの基地である道場に潜入する。
復活直後に自身の姿を見て気を失った風花のクラスメイトのマリコとカナを尻尾に巻き付けて人質にし、道場内を物色する。
道場の異変に気付いた風花を襲うも『終わりの手裏剣』が見つからないと判断すると過去の道場を狙って再び「時の扉」を開いて時間を跳躍する。

後を追ってきた天晴と風花を欺くために姿を潜めていたようだが、偶然その時代の幼い天晴と風花が現在の二人と接触すると、大人の自分たちから聞いた妖怪見たさに恐がる振りをするチビ風花の演技にまんまと騙され、「恐れ」を求めて自分の方から姿を現してしまい、人質も奪還されてしまう。

そして現在に逃げ戻り、ニンニンジャーと交戦する。
不死の肉体であることを誇示してアカを挑発するが、シロの「復活するカラクリはとっくに見抜いた」というハッタリに騙されて動揺し、「まさか胸の時計が破壊されると再生能力が使えなくなることに気付いたのか!?」と間抜けにも自爆。

弱所を知ったニンニンジャーたちの連携で、アオの「もくもくじゃー」の木枯らしによる目眩ましで怯んだ隙にキとモモのカラクリヘンゲン「爪」でコンクリートの壁に磔にされ、シロのカラクリヘンゲン「弓」の射撃が胸部に命中して再生機能を奪われると、アカとシロの同時「忍烈斬」で爆散する。

その直後、「やっぱり使い物にならない奴」と呆れた九衛門の肥大蕃息の術によって再生巨大化する。
猫の妖怪なだけに犬が苦手らしく、ワンマルの存在に終始怯えて一方的に攻撃され、最期はシュリケンジンパオーンの「パオーンブーメラン」で倒された。

【余談】

「ウーッス!」や「ズビズバー!」といった掛け声や「ゲーラゲラゲラ」と笑うなど、高い実力と「妖怪最強」の自称の割に軽い性格。

口が軽くとてもお喋りで、上記のように口を滑らせて自分の弱点をさらりと自供したり、「(再生後に)また現れるからネコマタ!」、「(弱点の時計を破壊されて)時計が壊れた!もう、そんなのほっとけい」等、頻繁に駄洒落を連発する。

時計の部分がオレンジ色になっているのは『妖怪ウォッチ』のジバニャンをイメージしていると思われる(デザイナー・K-SuKe氏曰く「妖怪のせい」)。

忍びの7で『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャレッド/サスケと『忍風戦隊ハリケンジャー』のハリケンレッド/椎名鷹介がゲスト出演(忍びの6でも変身後の姿を見せている)し、更に『秘密戦隊ゴレンジャー』のアカレンジャーも登場している。

デザイナー・K-SuKe氏によると「企画者104との妖怪のアイデア出しの場で『時間を操る敵を描きたい為に時計と組み合わせるのにいい妖怪はいないか?』と聞いたところ、『ネコマタはどうか?』という流れで誕生した妖怪」らしく、他にも「ネコが長い時を生きて妖怪化したのが猫又の為、時計との相性はバッチシ」とコメントしている(DVDの映像特典の「忍者秘伝ノ書」より)。

恐らく、必殺技の「超肉球ボンバー」は、サムライマンの「サムライ激怒ボンバー」のオマージュ。

前作第8話に登場した怪人も戦隊の基地(移動拠点)に潜入している。

声を演じる関氏は忍びの7でアカレンジャーの声も演じている。

最終更新:2015年09月10日 19:47