妖怪カサバケ

「傘がかさばっちゃって……言ってる場合じゃないカサ。引っ掛かっちゃった」

【名前】 妖怪カサバケ
【読み方】 ようかいかさばけ
【声】 真殿光昭
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの16「父ツムジはスーパー忍者!?」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 妖怪
【好きな物】
【好きな場所】 傘立て
【攻撃力】 ★★☆☆☆
【不思議な技】 ★★★☆☆
【傘変化】 ★★★★★
【集める恐れ】 なし
【妖怪モチーフ】 傘化け
【器物モチーフ】 万年筆

【詳細】

旋風の落とした「万年筆」が晦正影によって封印の手裏剣と融合し、牙鬼幻月の邪悪な妖気の影響で古来の「傘化け」伝承を受け継いで変化した妖怪。

番傘に擬態する能力と、体表に生え揃った万年筆のペン先からインク状に細かい水蒸気を大量に噴霧する事で雨を自在に降らせる(この雨自体に害はない)能力を持つ。。
この2つの能力で人間に自分を持ち帰るように誘導し、その本拠地を探り当てる「探索のプロフェッショナル」。
また戦闘能力も高く、ペン先から発火性のインク「爆発インク弾」を四方八方に放射する他、プロペラ状に回転させた傘の推進力で飛行し、相手の攻撃が当たらない上空から一方的に強襲する戦法を得意とする。

ニンニンジャーの本拠地である「伊賀崎忍術道場」の場所を突き止めようとする正影の作戦で、自分の誕生前に予め正影の差し金で尾行するジュッカラゲたちを退けて油断してるニンニンジャーをよそに、スーパーマーケットの特売日に外出してた旋風の万年筆から生み出され、上記の能力で「店側が客に無償で提供してる傘」に成り済まして旋風に自分を道場まで運ばせようと目論む。

自身の発生を感知して駆けつけたニンニンジャーともまんまとすれ違い、予定通り旋風に自分を傘として使わせるが、雨が止んだ帰路の途中で万年筆(つまり自分)を紛失したことに気づいた旋風が踵を返してしまい、さらに「存在が消えた妖怪」のカラクリに勘付いたニンニンジャーたちが追い付いて番傘に化けていた自分を取り上げられたことで正体が露呈(その際、ノリ良くキンジのツーショットにピースしてる)。作戦が失敗した事に悔しがりながら即座に撤退する。

後日、もはや擬態で旋風を騙すこともできなくなったので、番傘に化けた自分をジュッカラゲたちに持たせて旋風を直接尾行(つまり追う対象は違えど、やってること自体は冒頭でジュッカラゲたちが失敗した作戦とほぼ同じである)し、今度こそ道場の場所を探り当てようとする。

ところが、旋風の株を持ち上げようと勤しむニンニンジャーたちが縁の下で暗躍しており、「落とし穴の術(どんどんじゃー)」、「どしゃ降りの術(じゃぶじゃぶじゃー)」などあたかも「旋風本人が忍術を使ってる」かのような演出に翻弄され、狭い袋小路まで旋風を追い詰めるがキンジの「はりけーんじゃー」の加護で逃げられてしまう(その上、ウェイトがある自分のボディが路地に詰まって身動きができなくなり、上記の台詞を口にしながら狼狽していた)。

必死に追跡を続行し、とうとう道場の中まで逃げ込む旋風の後を追うが、実は霞の「幻屋形の術」で作られた幻覚で現実世界の崖から落下し、ニンニンジャーたちと交戦する。
しかし、伊達ではない戦闘力でニンニンジャー全員を相手に優勢に立ち、彼らを庇おうとした旋風の忍術が不発に終わったことでニンニンジャー側の作戦の真相を知り、さらに強襲をかける。
だが、息子たちに守られてばかりの無力な自分に苛立った旋風が奮起すると、突如成功してしまった「竜巻の術」が直撃し、遥か彼方へと吹き飛ばされてしまう。
「(忍術が)使えるのか使えないのかどっちなんだ!?」と怒りながら戻ってくるが、旋風が再び放つ「竜巻の術」の疾風にアカが乗って繰り出す、親子共同の「竜巻忍烈斬」を受け倒される。

その直後、肥大蕃息の術によって再生巨大化する。
巨大化しても自慢の飛行能力でシュリケンジンとバイソンキングを上空から攻めるが、召喚されたUFOマルに叩き落とされた挙げ句、落下地点に待ち構えていたバイソンキングの追撃を受け、最期は合体したキングシュリケンジンのキング破天荒斬りを受け爆散した(その際に「かさがさいー!」と叫んでいる)。

なお、一時的に旋風が忍術を使えたことに対し、キンジが「家族を想う気持ちが奇跡を起こした(のかもしれない)」と解釈していたが、彼が忍術を使えない真相は後に判明しており、彼の中に残っていた「忍タリティ」の一種の残り粕のようなものが偶発的に現れたものと思われる。

【余談】

デザイナー曰く、「傘化け」をモチーフにしたのは「時期的に梅雨で出したかったから」。
なお、本来「傘化け」とは傘の軸が一本足に変化している妖怪だが、その意匠を取り込もうとした結果、最終的に「片方の足に下駄を提げている」というスタイルで妥協したらしい。
一本足のスーツは撮影が難しいこともあるだろう。

なおシリーズは違うが、仮面ライダーゴーストに登場した合体ガンマイザー(ガンマイザー・マグネティックブレード)のスーツは横に長い楮府のためアクターが二人中に入って演じている。
スーツの足は二本だが、それぞれのもう片方の足は合成処理で消しているとか。

最終更新:2020年10月07日 21:50