クックロイミュード

「約束だ!これでずっと彼女を私のパートナーに」

【名前】 クックロイミュード
【読み方】 くっくろいみゅーど
【声】 吉岡そんれい(奥村松太郎)
鮎川桃果(090/増川美穂)
【登場作品】 仮面ライダードライブ
【登場話】 第37話「究極の味覚を狙うのはだれか」
第38話「悪魔はなぜ進化を求め続けるのか」
【分類】 融合進化態ロイミュード
【序列】 090(コブラ型
【融合進化された人間】 奥村松太郎
ネオバイラルコア コブラ
【心の闇】 究極の味を求める探究心
【事件】 連続ロイミュード発火事件
【特色/力】 腕部のブレードを利用した格闘攻撃、エネルギー射撃
【モチーフ】 コック?

【詳細】

コブラ型の下級ロイミュード090が、何者か(フレンチレストラン『シュプレム』の関係者?)と融合進化した姿。

両腕のブレードで相手を切り刻む他、フォーク状のエネルギー光線を発射して攻撃する。
このフォーク状のエネルギー光線は実体化している模様。

具体的な原理は不明(実際に料理を口にした特状課一向4人にもとくに影響がなく、ベルトさんの視覚データであるがサンプルを持ち帰って分析したベルトさんとりんなも「とくに怪しい異物は混入されてない普通の人間の食材」という結論を出している)だが、
『シュプレム』の調理に用いられている秘伝の特製ソース「オンフルールの夕陽」はロイミュードにとっての劇薬であり、逆にその原因を究明することが『超進化態』への道に繋がると踏んだメディックの人体実験に加担していた。

人間社会に潜伏していた下級段階の同胞を、まさに「秘密の名店」とも呼べる『シュプレム』に招待し、ソースの実験台にしていた。
しかし、ソースに適合できる個体はそう簡単に現れるはずもなく、どれも異常な発熱を起こして暴走、中には制御できない分の熱量を炎として放出して発火事件を起こす者もおり、これまでで前例がない「ロイミュードたちが被害者」という奇怪な事件を引き起こしていた。

『シュプレム』と事件との接点を怪しんだ進ノ介と霧子が二度目の訪問をしに来た際、何故かソースをこっそりと持ち出そうとしていたコック見習いの祐が彼らと鉢合わせになると、下級の姿で彼を庇うように出現。
祐が物陰に逃げると一旦データ化し、彼が逃げた方向から融合進化態として再び姿を見せる(この光景からベルトさんは祐が融合相手だと推測してるが真偽は不明)。

タイプトライドロンに変身したドライブと交戦し、進ノ介と「運転」を交代したベルトさんの猛攻(主にその原動力が生身の肉体(味覚)を持たない自分だけが『シュプレム』の味を堪能できなかった事に対する鬱憤晴らしであるが)を受けて苦戦していると、計画の破綻を危惧したメディックに助けられる。
ところが不意に彼女の触手で自分の体内にしまっていたソースを取り出されると、彼女がつれてきた死神型の041に使用され、暴走した041ごとドライブをまとめて倒すように命令される(上記のように何体もの仲間を彼女の実験に献上していた身ではあるが、さすがにこの命令には若干の戸惑いを見せていた)。
しかし、直撃寸前のところで乱入してきたハートによって攻撃を撃墜され、間一髪未遂に終わった。

先に書いた通り「オンフルールの夕陽」と機械生命体の暴走は一見すると何の因果性もない要素に思われていたが、翌話で状況を整理していたりんなと純の見解で、「美味すぎる」という至極単純な感情の昂ぶりが強制的に超進化へのメカニズムに作用していた判明。
同時に暴走したロイミュードたちの被害範囲が次第に縮小していたことから、完全な「ソース」の生成が近づいていることが発覚する。

その後、店の近辺で配置に付いたチェイスや現八朗が監視している中、店内で遂に「ソース」を完成。
メディックの元に届けようと彼らの監視を掻い潜って逃走を謀るが、裏道でタイプテクニックで待ち構えていたドライブのドア銃で牽制され、『グラビティー』の攻撃を受け、さらにタイプワイルドに変わってのハンドル剣と『レッカー』によるダメージで融合を解除して正体を現す。

実はこのロイミュードはオーナーシェフの松太郎が、助手の美穂として擬態する090と融合していた姿(ベルトさんも容疑者候補の3名のうち2名がクロだったことに驚きを隠せなかった)。

料理人の性として尽きることのない「究極の味」への探究に囚われた彼は、メディックが目論む超進化に関わる「ソース」の開発に協力、結果的に上記のようにロイミュードたちの暴走事件を知っていながら研究を続行してそれを促進し続けていた。

そこで現れた祐から「その女(090)に騙されている」と説得されるも、それを敢えて自覚したうえで自身の欲求のために「騙されていたとしても構わない」と再度融合進化して祐を攻撃して逃走する。

追っ手のチェイサーを死神部隊が妨害している間、メディックと合流して完成した「オンフルールの夕陽」を献上し、見返りに上記の台詞のように090と以降も伴にいられるよう懇願するが、「一緒にいたい」という願いをはき違えた無慈悲なメディックによって右腕を砲台に改造される(彼女の台詞から自力で融合を解けない状態になったと思われるが、本人は常軌を逸してハイテンションになっていた)。

その後、タイプフォーミュラーで後を追ってきたドライブ、加勢に来たマッハも加わり、メディックや彼女の配下の死神たちと荒地に場所を移して3大ライダーと交戦。
自身はメディックとタッグを組んでタイプトライドロンに変身したドライブと戦うが、ベルトさんに「運転」を交代したドライブの『コウジゲンバー』に圧倒され、最後は進ノ介に戻ったドライブのトレーラー砲を浴びて敗北した(その際に吹き飛ばされた衝撃で、「ソース」の器も破壊された)。

なお、松太郎は一連の事件の直接的な実行犯ではないが、それらの原因を生み出したことで「機械生命体犯罪幇助」という罪状で逮捕された。

【余談】

本作で最後に出現した融合進化態であり、同時にその融合進化のカテゴリーでも唯一メディック配下のロイミュードである。

スーツは肩の形状などから恐らくペイントロイミュードの改造。
『マキシマムイグニッション』によると、エピソードのキーアイテム『黄金のソース』を自身の身体で製錬しているというデザイナーの発想で、両肩のパーツから伸びたパイプが胸元の蛇口に収束してるように見えるようデザインされている(ソースを小瓶に抽出する描写はあるがソース自体を作り出す場面はなく、実際にこの設定が採用されているのかは不明)。

人間の性質やスキルを進化態のスタイルにしてるロイミュードの中でも数少ない、「実在の職業」をモチーフにした怪人である(他はペイント、メディックなど)。

最終更新:2022年11月15日 17:46