「怒っては折角の美貌が台無しというもの。美しき者の『恐れ』を集め、奥方の美を磨いて差し上げよう」
【名前】 |
西洋妖怪ドラキュラ |
【読み方】 |
せいようようかいどらきゅら |
【声】 |
伊丸岡篤 |
【登場作品】 |
手裏剣戦隊ニンニンジャー |
【登場話】 |
忍びの24「夏だ!西洋妖怪ぞくぞく来日!」 忍びの25「夏だ!ドラキュラにご用心」 |
【所属】 |
牙鬼軍団 |
【分類】 |
妖怪/西洋三大妖怪 |
【好きな物】 |
美女 |
【好きな場所】 |
洋館 |
【攻撃力】 |
★★★☆☆ |
【不思議な技】 |
★★★☆☆ |
【吸引】 |
★★★★★ |
【集める恐れ】 |
生命エネルギーを吸収され、悪夢を見せられる女性の恐れ |
【妖怪モチーフ】 |
ヴァンパイア(吸血鬼) |
【器物モチーフ】 |
注射器 |
【その他モチーフ】 |
西洋甲冑、コウモリ |
【詳細】
古来より存在する「ドラキュラ」が長い歴史の中で更に進化した姿。自称「西洋三大妖怪のキング」。
伝承のドラキュラは「鋭い牙で人間(特に若く美しい女性)の首筋に噛み付く事で生き血を吸い、苦手な日光とニンニクを避けようと闇夜に紛れて行動する」という妖怪だった。
現代では進化の過程によって噛み付いた相手の生命エネルギーを吸い取り、昏睡状態に至らしめ、永遠に眠らせながら悪夢を見せて苦しめる能力を得ている。
戦闘では無数のコウモリに瞬時に変化してから相手の背後に回り、暗黒針「フェンシリング」で華麗に刺すトリッキーな戦い方をする。
上述の進化の過程で最大の弱点だった太陽に光を克服しているが、ニンニクだけは克服できずに苦手なままである。
惚れの強い「妖怪プレイボーイ」でもあり、そのナルシストぶりはなかなか行動を起こさない自分に対して憤慨していた有明を決め技の壁ドンで黙らせたばかりか、上記の台詞で口説いて幻月一筋のはずの彼女を魅了させてしまうほど。
超人気俳優SILVERが主演する『ドラキュラ』をテーマにした映画作品に目をつけ、ヒロイン役の選抜を目的とするとある森のペンションで開催される合宿オーディションに潜伏、ヒロイン候補の女性たちを襲い、悪夢を見せる事で生まれる『恐れ』を集めようとした。
正規にオーディションに応募した風花の他、「西洋三大妖怪」と映画タイトルとの関連性を怪しんで念のために参加する霞、女装してエントリーした八雲と凪、ガードマンに扮したキンジ、とくに何の変装もせずに直球で風花の応援に来た天晴とニンニンジャーたちが潜入調査していた矢先、女性の悲鳴を皮切りに次々とオーディションの参加者(八雲や凪を含む)を襲って眠らせる。
さらにSILVERの不審な行動を尾行していた霞も奇襲をかけて眠らせ、駆け付けた風花が変身したシロニンジャーと交戦。
上記の蝙蝠攻撃で彼女を翻弄すると変身解除に追い込んで生命エネルギーを吸いとろうとするが、キンジの特製弁当のギョウザを食べていた彼女に対して拒絶反応を起こし、加勢に現れたスターニンジャーの「さんだーじゃー」を喰らって逃走。アカたちが追跡した先で、SILVERと彼のプロデューサーであるジェームス・サトウの二人しかいないペンションの玄関で行方を眩ます。
単純な天晴はナルシストで(尚且真相を知らず)自分こそが『(映画の主役の)ドラキュラ』であると主張するSILVERが妖怪ドラキュラの変装だと思い込んでいたが、その一方でキンジはドラキュラが風花を襲えなかった原因が自分が彼女に作った弁当にあると推理。
実はドラキュラが化けていたのはSILVERではなく、その付き添いのジェームスの方で、ニンニクを克服できていなかった事を見破っていたキンジが「食事会」として大量の餃子を用意すると、その味を気に入ったSILVERに無理矢理食べさせられたことで苦しみ出して正体を現してしまう。
そして、3人と交戦(ちなみに本物のジェームスはSILVERが避難した小部屋の棺の中に縛られた状態で監禁されていた)。
1対3の複数戦でも「美しい大和撫子」と称してシロニンジャーただ一人に執心していたが、彼女の怒りの猛攻と無視された残りの2人の「はりけーんじゃー」と大量のニンニク餃子の悪臭攻撃に怯み、シロニンジャーとスターニンジャーのスターライト忍烈斬に怯み、アカニンジャー超絶の超絶手裏剣斬を連続受け倒される(その際に「これがニンポウ?敗者は美しく散るのみ!」と叫んでいる)。
その直後、
十六夜九衛門の
肥大蕃息の術によって再生巨大化する(その際に
「蘇った上に巨大化とは流石日本のギジュツだ!」と叫んでいる) 。
ライオンハオーのエネルギーを吸収する事で身動きを封じるが、アオニンジャ―達が昏睡から復帰して駆け付け、ドラゴマルの火炎放射とビュンマルの体当たりに怯み、ダンプマルが投擲した大量のニンニクの臭いに嫌がり、最期はライオンハオーの大シュリケンクラッシュを受け爆散した(その際に
「フジヤマ!ゲイシャ!日本のニンジャ!恐るべし~!」と叫んでいる)。
彼の直接的な被害ではないが、女装していた八雲は暫く女言葉が取れない後遺症が残ってしまった。
【余談】
ドラキュラの弱点は「太陽」や「ニンニク」の他にも「十字架」などが挙げられるが、こちらは現代では克服できたものなのかは定かではない。
『恐れ』を集めるはずの妖怪だが、予想外の状況に陥ると「恐るべし」と自分の方が戦慄して狼狽える癖がある。
しかし、この口癖を発する場面は彼なりのカルチャーショックを受けた時であり、それも(ニンニンジャーたちの破天荒な行動のせいで)かなりの偏見が混じっている。
- 餃子を大量に食べさせられて正体を現すと、「オーディションの前にニンニクを食べるとは、大和撫子恐るべし!」→大事なイベントの前に口臭が出る食べ物を口にするというエチケットの欠如は至極もっともだが、直後に風花から「好物だもん!」と反論されている。とはいえ、大和撫子自体がニンニン食を習慣としているわけではない。
- 上記のダンプマルの忍法を受けて、「ニンニクまで巨大化?日本の農業恐るべし!」→あくまでキニンジャーの忍術で作り出したものであり、農業とは一切関係ない。
他にも「肥大蕃息の術」を上記のように「日本のギジュツ」と感心していたが、「技術」ではなく「妖術」である(「日本発祥」という意味では間違ってはいない)。
このように考えれば、「日本の文化」を誤解したまま葬られてしまった不遇な妖怪と言える。
忍びの25ではSHIN氏がアイドル・SILVER役としてゲスト出演している。
最終更新:2015年12月01日 20:38