パラドックスロイミュード

「ロイミュード勝利の日を、僕が実現する!」

【名前】 パラドックスロイミュード
【読み方】 ぱらどっくすろいみゅーど
【声】 小山力也
【登場作品】 劇場版仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー
仮面ライダージオウ
【登場話(ジオウ)】 EP45「エターナル・パーティ」
【分類】 超絶進化態ロイミュード
【序列】 108(スパイダー型
バイラルコア スパイダー
【求める人間性】 無し
【特色/力】 地球全域をグローバルフリーズの影響下に置くすさまじい力、右腕を改造しての攻撃
【モチーフ】 タイムパラドックス?

【詳細】

108体存在するロイミュードの中でも最も序列の低く最後のナンバーであるスパイダー型の108が、未来の個体と現在の個体両方が融合することで超絶進化した姿。

複雑にねじれ曲がったような体を持ち、地球全土をグローバルフリーズの影響下に置くことが可能。
さらに時間を完全に停止させる「永遠のグローバルフリーズ」すら引き起こすまさに超絶的な能力を持つ。
戦闘能力も非常に高く、右腕を様々な武器に作り変えて相手を圧倒する。

ロイミュード108は最も序列が低い個体であるが非常に気性が荒く、エネルギーを抜かれ機能停止した状態でどこかの廃工場へと封印され、永遠のグローバルフリーズの実験体にされていた。
誰が、とは明かされていないがハートが劇場版の事態を引き起こした存在としてこの個体を候補にあげていたことから、何かしら知っていたと思われるが不明である。
チェイスは108の知識を持っていなかったことから、彼がプロトゼロからチェイスへと調整される間に何らかの行動を取って封印されたのだろう。

だが20年後の2035年にて理由は不明だが再起動を果たし、その時間で仮面ライダードライブとして戦っていた泊エイジを倒してドライブシステムを強奪。
過去に存在する封印されたままの自分の体を見つけ出して融合し超絶進化を果たすため、エイジの記憶と姿をコピーして成り代わり、ダークドライブを遠隔操作するなどして周りを欺き、
エイジの記憶から入手した情報をフル活用してその中に2割の嘘を混ぜた巧みな演技により、自分を本物の息子だとして進ノ介すら騙して彼にドライブドライバーを破壊させることに成功する。

その直後本性を表してダークドライブに変身して彼を攻撃。
だが始末できなかったため部下の未来型ロイミュードを指示して初代ドライブピットにいた彼を攻撃させるが、進ノ介はチェイスから受け取ったマッハドライバー炎にドライブシステムの戦闘データを記録したバックアップであるトライドロンキーを使用して超デッドヒートドライブへと変身してこれを撃退。

しかし時間は十分に稼ぐことが出来、幽閉されていた過去の自分に史上最大の落雷事故と言われるほどの落雷エネルギーを転用することで復活させることに成功する。
108が2015年の8月8日を選んだのは落雷事故が起きる日のためで、復活させた自分と融合することで超絶進化態と豪語するパラドックスロイミュードとしての能力を手に入れる。

全世界をグローバルフリーズの影響下に置き自身がその中で完全な支配者になろうとするも、
  • エイジを演じていた時に口にした「スタインベルト式のベルトの改造には莫大な電力が必要」という本当の情報
  • ベルトさんと進ノ介のこれまでの戦い等すべてのデータをバックアップしている、「トライドロンキー」というアイテムの存在の見落とし
  • 目論見通り超絶進化したため戦力としてのドライブが不要となり、道端に投棄した未来のドライブドライバー
これら3点を利用した進ノ介の決死の逆転策が見事にハマり、2発目の落雷のエネルギーを受けた未来のドライブドライバーにトライドロンキーのデータが書き込まれたことでベルトさんが復活、ドライブへの変身を許してしまう。

だがなおも実力で圧倒、永遠のグローバルフリーズを実現するが、自分と同じく未来からやってきたシフトネクストスペシャルをマッドドクターの治療を応用した最適化を霧子が施したことで、
過去と未来のドライブの力が融合、ドライブ タイプスペシャルとなり、永遠のグローバルフリーズの効果も意味を成さないタイプスペシャルの猛攻に圧倒され、
空中にアッパーカットで打ち上げられた後、タイプスペシャルのライダーキックを受け爆散した。

――――その後、時を経て仮面ライダージオウにまさかの参戦。
EP45にてアナザードライブの正体、オーラに擬態した姿で登場した。

【仮面ライダージオウ】

上記の通りドライブ編にて登場するアナザードライブの変身者として登場。

オーラの姿をコピーし彼女に成り代わろうとするも、本物の彼女が生き残るためウールを手に掛けたことで「私以上に私!」と狂ったように笑うその態度がソウゴの逆鱗に触れ、グランドジオウと呼び出された仮面ライダードライブの猛攻に圧倒された上、スピードロップと重ねたオールトゥエンティタイムブレークを受けアナザーウォッチもろとも粉砕され爆散した。

その際に何気に劇場版では見られなかった108(過去と未来分で2つある)コアの爆散シーンが描写されている

【余談】

「未来からもたらされた力(この場合は108自身)で時間に干渉する強力無比な能力を持っていたが、同一の未来から授かった力でライダー側に無力化された」という流れは『メガマックス』でスーパータトバに時間停止を妨げられた超銀河王と類似する。

なお、「自分自身と融合する」というあり得ない矛盾(パラドックス)を果たすことで強力な「超絶進化態」へと進化したが、そもそもロイミュード自体が(人間と融合していたこれまでの融合進化態とは違い)「ロイミュード同士での融合進化」の能力を備えているのかどうか定かではない(未来側の108が過去の自分と合体できるように自己改造していたとも考えられるが)。
なお地球全土をグローバルフリーズの影響下に置くためには超進化態が4体必要だが、パラドックスはそれを一人で賄ってしまっているためこの進化態の凄まじさがわかるだろう。

彼がエイジをコピーしていた時期に関してだが、実のところ泊エイジ本人が登場したのは劇場版におけるワンシーンと、タイプスペシャルへの変身の際のみ。
つまり1分間ストーリーに登場し、未来世界に関しての情報と仲間の協力を得て過去へと到達したエイジは全て108である。
コレに関して東映公式サイトにて、本物の泊エイジは父親の形見であるネクタイを腕に巻いており、108が擬態したエイジは手に直接持っていたという違いがあるという。
結局1分間ストーリーは視聴者を欺くための自演であったことになる。

なお、『マキシマムイグニッション』によると実はこのロイミュードは唯一、メインデザイナーではなくその先輩に当たりヒーロー漫画の連載からアニメキャラクターのデザインまで幅広く創作を手掛けている漫画家の正和氏によってデザインされたもので、同書のコラムでもこの怪人だけ独立して対談が語られている。

仮面ライダージオウへの客演ではアナザードライブに変身するということで登場した際には大いに驚かれた。
エイジに擬態していた際にはダークドライブに変身していたため、正しく108も「アナザードライブ」と言える。
アナザーディケイドのアナザーワールドを作り出す能力で呼び出されたのだろうが、その場合劇場版でベルトさんが復活できず進ノ介に勝利した世界線なのだろうか。

最終更新:2023年07月08日 03:13