忍者クロアリ

「アリがたき幸せ」

【名前】 忍者クロアリ
【読み方】 にんじゃくろあり
【声】 浜田賢二
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの30「ねらわれた忍者塾!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 十六夜流忍者
【好きな物】 砂糖
【好きな場所】 地下洞窟
【攻撃力】 ★★☆☆☆
【不思議な技】 ★★★★☆
【パラサイト】 ★★★★★
【絵巻物】 「蟻」忍者
コア歯車 蟻(左肩)
【得意忍法】 人間の体内にアリのように潜り込み、意のままに操る「寄生の術」
【集める恐れ】 なし
【生物モチーフ】 アリ
【その他のモチーフ】 アリの巣穴、アリジゴク

【詳細】

牙鬼家に伝わる「蟻」忍者の絵巻物から十六夜九衛門の「忍び招へいの術」によって現代に甦った牙鬼軍団第三の忍び。

人間の体内に寄生して操る能力を有し、鋭いハサミを持つ「悪兵籠手(あべこて)」を左腕に装備している。
悪兵籠手から火球を撃ち出す「大蟻苦火の術」、地面に出現させた砂地獄に相手を引きずり込む「まぼろし蟻地獄の術」などの忍法を使用する。

牙鬼城の暗い間に召喚された直後、床に発生した蟻地獄から出現する。

伊勢流忍者の伊勢喜六に上述の寄生の術で寄生し、彼を純粋に尊敬していた弟子のくノ一忍者・キキョウを騙す。
2人で忍者塾を創設し、受講していた生徒達をスパルタ教育で洗脳して、牙鬼軍団の戦士に作り変えようと目論む。

ところが、キキョウが再会した嘗ての修業仲間の天晴を特別講師に誘った事から、牙鬼との繋がりを怪しんだ他のニンニンジャーたちに暗躍され、それを危惧して敷地内の隠し部屋で身を潜めていた正影たちに報告する(キキョウと天晴に接点があったことは彼にも誤算だったらしい)。
しかし、逆にそれを好機と捉える正影の命令で「忍術と妖術のコラボレーション」を謳う彼から、二人の関係を逆に利用したアカの抹殺を命令される。

手始めに作戦をアシストする正影が調査中だった八雲たちを故意に襲撃して戦闘に入り、すぐさま撤収することで彼らに敢えて軍団との繋がりを確信させ、その事実を天晴にも知れ渡るように仕向ける。
そして敷地内の竹林で天晴がキキョウを説得していたところに喜六の身体で現れ、憤怒して変身するアカと交戦。精神的に揺さぶりをかけたキキョウにアカの動きを制止させ、彼を亡き者にしようと企てるが、攻撃が当たる寸前のところでキキョウが「天晴は決して嘘をつく人間ではない」と彼の言葉の方を信じたことで暗殺が未遂に終わってしまう。
殺し損ねた事で本性を露にすると、その言葉に動揺するキキョウたちの目前で喜六の肉体を捨てて本来の姿を現す。

そして意識を失った喜六の身体を「用済み」と称して彼のもとに駆け寄るキキョウもろとも火球で葬ろうとし、その攻撃から身体を張って彼らを庇おうとするアカにダメージを受けて変身解除に追い込むが、天晴の「めらめらじゃー」のカウンターで自分も傷を負う。

そこに、騒動の裏で密かに子どもたちを逃がしていた他のニンニンジャーが駆けつけると、「敵ながらそれはそれでアリだな」と相手の作戦に感心し、スッパラゲたちを召喚して交戦する。
自身はアカとキキョウのタッグと戦闘に入り、再び火球でアカを攻撃するが一番刀の一閃で相殺され、さらにアカが切り払った竹林をキキョウが蹴り飛ばす連携技に身動きを封じられてしまう。さらに二人の同時斬り、さらに火炎の術(めらめらじゃー)の同時攻撃に深手を負い、強化変身したアカニンジャー超絶の超絶手裏剣斬を受け倒される(その際に「伊賀崎流が、これ程とは!?」と叫んでいる)。

その直後、九衛門の肥大蕃息の術によって再生巨大化する。
ライオンハオーとキングシュリケンジンを上述のまぼろし蟻地獄の術で地中に沈めるが、飛行能力を有するライオンハオーに脱出されてしまい、最期はキング破天荒斬りとライオン超絶斬りを連続で受け爆散した(その際に「このまま、アリもさらばか~!」と叫んでいる)。

敗北後、九衛門は彼から排出された歯車のような物体を回収していた。

【余談】

武器の「悪兵籠手」はアリの天敵となるアリジゴクをモチーフにしている。

スーツは後に忍者スズメバチに改造された。

シリーズ第7作目『科学戦隊ダイナマン』の第30話にもアリをモチーフにした怪人(トゲアリシンカ)が登場している。

同話で『特命戦隊ゴーバスターズ』でブルーバスター/岩崎リュウジ役の馬場良馬氏が伊勢喜六役としてゲスト出演している。
『天下無敵』によると、当初は「人間に化ける」という作戦からカメレオン型の忍者にする予定だったが、忍者学校の児童らを「引き連れる」というイメージから蟻に決定した。また自身が蟻でありながら左腕のクローなど天敵のアリジゴクの意匠も自虐的(スタッフ談)に取り込んでいる。

最終更新:2016年07月20日 01:02