忍者ムジナ

「ムジナだ!ふん!もうお遊びはお仕舞いだ。今度はお前らを本気でぶっ潰す!」

【名前】 忍者ムジナ
【読み方】 にんじゃむじな
【声】 楠大典
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの31「ニンジャ逃走中!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 十六夜流忍者
【好きな物】 スワンボード
【好きな場所】
【攻撃力】 ★★★★☆
【不思議な技】 ★★★★☆
【鬼ごっこ】 ★★★★★
【絵巻物】 「貉」忍者
コア歯車 貉(左肩)
【得意忍法】 ムジナが餌を獲るように相手の良い個性を物質化させて奪い取る「イイトコドリの術」
【集める恐れ】 なし
【生物モチーフ】 ムジナ(タヌキ)
【その他のモチーフ】 茶釜

【詳細】

牙鬼家に伝わる「狢」忍者の絵巻物から十六夜九衛門の「忍び招へいの術」によって現代に甦った牙鬼軍団第四の忍び。

遠距離戦や近距離線で相手を凌駕する鎖釜を振り回し、藁人形を使った「変わり身の術」の他、影から虚像を生み出す「分身の術」などの数多くの忍術を誇る凄腕忍者である。

召喚直後に九衛門を攻撃しようとするも未遂に終わる。彼の説明から「主も変われば任務も変わる」と一応形式上では九衛門を主君と認めるものの、「人間の『恐れ』を集めろ」という命令に対し、「『遊び』がないならつまらない」と一蹴して任務を放棄し、独断行動を始める。

まずは修行中だった凪と霞を襲い、彼らが変身したキとモモと交戦。
キよりも一枚上手な忍術で相手を翻弄し、「イイトコドリの術」を発動するが、咄嗟に庇ったモモの方の『イイトコロ』を入手してしまう。
そして他のニンニンジャーも合流すると全員と戦おうとするが、現れた九衛門に制止されてひとまず撤収する。

アジトに戻ると、美肌温泉から帰ってきた有明の方に『恐れ』を貯めていなかったことを憤慨される(主にそのとばっちりを受けたのは上官の九衛門だが)。
だが、モモの『イイトコロ』を奪った成果報告と、他のニンニンジャーも同様に倒せるという自信満々な進言を申し付けると、マイペースな彼女に珍しく実力を認められ、自身の任務を本格的なニンニンジャー殲滅へと変更する。

そして、『イイトコロ』を奪われた霞を含めたニンニンジャー全員をとある工場跡地に呼び出し、『鬼ごっこ』対決を開催する。
なお、『鬼ごっこ』にはムジナ自身のルール説明やその後の描写から以下のようなルールが適応されるらしい。
  • ニンニンジャー側はスッパラゲたちが布袋に入れて抱えてる霞の『イイトコロ』を奪還すれば勝ち。
  • 一方でムジナは残りのニンニンジャーたちの『イイトコロ』を全て強奪できれば勝ち。
  • ムジナに『イイトコロ』を奪われたメンバーは敵の拠点の檻に『イイトコロ』を失った状態で転送される。
  • ルールは『ケイドロ』のような敗者復活制で、檻に入っても再度『イイトコロ』を与えられると復帰できる(ただし、後述のように『イイトコロ』は他人のものでも可)。

モモに化けてアオを呼び出し(描写はないがこの時点で既に『イイトコロ』を失ったモモを捕らえて入れ替わっていたものと思われる)、突然の抱擁に動揺する彼の隙を付いて捕獲。
さらにスッパラゲとの分身の術対決に勝って有頂天になっていたアカも捕まえ、半数を捕らえた事で悠長に経過報告をアナウンスする。

その後、スッパラゲに変装したスターが『イイトコロ』の袋を奪還し、残りの3人が拠点の檻に駆けつけ、ムジナの攻撃をスターが身代わりになって引き受けてる間にキたちが取り返した霞の『イイトコロ』を彼女に向かって蹴りつけるが、天然な彼女がしゃがんだことでその背後にいた天晴の方に彼女の『イイトコロ』が吸収されてしまい、その混乱に乗じて復帰した天晴と残りの2人に一時退却されてしまう。

それから暫くして逃走するシロを発見して追跡してると、湖上のスワンボートに搭乗して呑気に待ちぼうけしていたというアカの挑発に乗り、ターゲットを彼に移して再度捕獲する。
ところが実は、それこそが霞の『イイトコロ』を得た天晴の分析と、「追い越すのではなく、常に先回りする気持ちでいる」という助言を正常だった頃の霞から受けた凪の発想で編み出した作戦であり、アカを捕まえて油断した途端に「憑依合体の術」でボートと融合していたキが暴れて湖に転覆。

キが作戦の全貌を話しているのを尻目に溺れながら必死に岸へ辿り着くが、その間にシロの暗躍で他のニンニンジャーの身柄と『イイトコロ』を奪還され、『鬼ごっこ』に敗北。

逆上してニンニンジャーたちの人数に合わせて分身を行い交戦するが、次々と分身が倒されていき、最後の一体もキに圧倒され、彼と超絶になったアカの「超絶ダブル手裏剣斬」を受け倒される。

その直後、九衛門の肥大蕃息の術によって再生巨大化。
覇王シュリケンジンを「デカ物」と罵り、鎖釜の盾からの光線で攻撃するも返り討ちにされ、最期は覇王アッパレバスターを受け爆散した。

しかし、実はその巨大化して倒された個体も分身の術によって作っていたダミーに過ぎず、本物は九衛門の動向を怪しんで暗躍。
翌話で自分達牙鬼の忍びを利用して完成させた「カラクリキュウビ」でニンニンジャーのオトモ忍を壊滅させた九衛門が帰還すると、自身も無傷の姿を見せる。
両者一触即発となっていたが、そんな空気お構いなしに『恐れ』不足に有明の方が嘆いてると『恐れ』の収集役を立候補し、彼女の命令で九衛門から彼の小槌を預かる。

街に出現すると小槌で2体のガシャドクロを召喚して破壊活動を始め、その2体にロデオマル(スター)が応戦している間、自身は駆け付けたアカとキのコンビと交戦。

残りのニンニンジャーたちも当初は新戦力の新たなオトモ忍の完成(最後の行程のオトモ忍の『器』に『魂』を宿らせる作業)が滞っていたことに葛藤していたが、鉄之助のフォローで「くよくよせずに、先ずは目の前のものに飛び込む」と吹っ切れたことで2人に加勢。
白兵と援護が入り乱れる5人の連携に圧倒され、必殺の「一斉忍烈斬」を受ける。
しかし、それでも完全に爆散せずしぶとく生き延び、「伊賀崎を倒すためなら手段は選ばない」として自分の身体に「肥大蕃息」を施して巨大化し、ガシャドクロたちに加勢する。

しかし、そこで「目の前に飛び込む」というモモたちの言葉をヒントにアカが自らオトモ忍の魂になって巨大変化したホウオウマルの初陣に翻弄され、それに続けて他のニンニンジャーたちも変化したオトモ忍が集まった一斉攻撃にガシャドクロたちが撃破され、彼らが合体したゲキアツダイオーと交戦する。

相手の格闘攻撃に圧され始め、反撃に出ようとするが、突如背後から現れたカラクリキュウビの剣で一突きにされ、「察しのいい奴は嫌いだよ」という九衛門の吐き台詞と共に空しく爆散した。

【余談】

ニヒルな性格な故、上述の通りに召喚直後に九衛門を手に掛けようとしたり、晦と同様に「遊び」の一興にこだわるなど、九衛門に忠誠心を見せずに対等に接している(その一方で軍団中株の有明の方達に対しては部下として従順に振る舞っている)。

「狢」とは「狸」に酷似した哺乳類(実際に猟師が狙撃した動物が狩猟禁止の動物だったのか否かで裁判が発生した事例もある)。
その為、作中ではニンニンジャーや有明の方から「狸」と度々間違って呼ばれ、その都度「(狸じゃねえ!)ムジナだ!(間違えんな!)」と否定していた。

なお、ニンニンジャーたちの奪われた『イイトコロ』の特徴は次の通り(奪われなかったキとシロは不明)。
  • モモ→冷静な分析力(奪われると天晴のように後先考えず猪突猛進に暴走してしまう)
  • アオ→魔法だけ(霞談)
  • アカ→イケイケドンドン(奪われると意気消沈して鬱になる)
  • スター→変な日本語(これも霞談。英語しか話せなくなる)


最終更新:2016年01月01日 20:06