音符眼魔

「折角の静寂を邪魔するとは、無粋な」

【名前】 音符眼魔
【読み方】 おんぷがんま
【声】 森訓久(2代目も同様)
【登場作品】 仮面ライダーゴースト
【登場話】 第6話「運命!再起のメロディ!」
第27話「決死!覚悟の潜入!」
第28話「爆現!深淵の力!」
【分類】 眼魔
【特色/力】 不協和音と共にエネルギー波を放つ、半径60m以内の音を消す
【器物モチーフ】 スカーフ
【英雄モチーフ】 モーツアルト?

【詳細】

眼魔アサルトがスカーフと融合して誕生した眼魔。

不協和音に乗せたエネルギー波による攻撃で戦闘する他、自身を中心に半径60m以内の音を消す能力を有する。

音大生・君島康介が抱く「歴史に残る名曲を生み出したい」という気持ちを利用し、彼の作曲作業の弊害と成り得る周囲一帯の雑音を上述の能力で無理矢理消し去る。
主税があらかじめ康介に渡していた「ベートーベン直筆の楽譜」を媒介に狂気に走る彼の命でベートーベンゴーストを呼び出そうと目論む。

康介の妹・陽子が消音化と兄の豹変から不可思議現象研究所のメンバーをキャンパス内に連れ込み、演奏中の康介と接触した御成が説得を図ろうとする瞬間に無音化。
状況に混乱しつつも眼魔の気配に気付いたアカリが吹き掛けた「不知火」で呑気にソファーに寝そべっている所を実体化させられ、ゴーストと交戦。

無音で相手の戦闘感覚を鈍らせ、音符型のエネルギー弾で強襲していたが、ゴーストから眼魂を奪おうとするスペクターが乱入し、彼にその場を任せて逃走する。

その後、漸く康介が満足のいく曲を完成させると、「優れた作品は作者が死ぬことで初めて歴史に刻まれる」と吹き込み、彼の自殺を促す。
しかし、何処かのビルの屋上で康介の投身自殺を画策していたが、運送屋の口コミから自殺騒ぎを聞きつけて駆け付けたアカリや御成、さらにアカリの言葉で立ち直って実体化したタケルの説得で康介の自殺願望が消え去り、康介の心と共鳴した「楽譜」を媒介にゴースト側の印を結ぶ方法でベートーベンゴーストが誕生する。

その後、ベートーベンゴーストを追い掛け、ゴーストと供に何処かの野外ステージに場所を移す。
ゴーストが生成したベートーベン眼魂を奪おうと交戦するが、自身の音波攻撃がベートーベン魂にゴーストチェンジしたゴーストに対して相性が悪く、自身が放った攻撃を逆に支配する一方的なゴーストによるコンサート調の連撃に翻弄され、最期はムサシ魂となったゴーストのオメガスラッシュを受け爆散した。

第27話では別個体がイゴールの部下として登場。
デミアプロジェクトのOPを作曲していたがイゴールにダメ出しされまくり、ついにはイゴールの元を逃げ出してしまう。

6話登場の個体とは異なり、周囲の音声を無音にする能力しか使えないため戦闘では全く役に立たない。
逃げ出した先でスランプに悩む画材眼魔と出会い、彼と意気投合するも、自分たちを始末しようとするイゴールに襲われる。
だがイゴールはジャベルに叩きのめされ、生き延びた彼らはスランプ脱出のため、見聞を広めようと二人揃って旅に出たのだった。

【余談】

上述の能力は自身の声とピアノの演奏を除き、劇中(放送中)に流れる筈の全ての音(BGM、効果音、音声)が掻き消され、ゴーストの変身サウンドも無音化されている。

再生怪人はゴーストでは基本珍しくなく、特撮作品でも割と使われる存在だが、初登場は終始敵として登場し、仮面ライダーに倒されたにも関わらず、
全くの別人とはいえ、かつて登場した敵怪人が復活した上で、良き怪人となり(さらに先に改心済みの怪人と意気投合した挙句)生き延びて旅に出るという形で生き延びた個体はこの音符眼魔くらいだろう。

偉人モチーフはその特徴的な頭部デザインからヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトと思われる。

最終更新:2016年05月15日 14:46