シーフロイミュード(ブレン融合)

「あー、やべやべ!やばい!やばい!やばい!おかーーさーーーーん!!」

【名前】 シーフロイミュード(ブレン融合)
【読み方】 しーふろいみゅーど(ぶれんゆうごう)
【声】 飯田基祐(仁良光秀)
松島庄汰(003/ブレン)
【登場作品】 仮面ライダードライブ
【登場話】 第34話「だれが泊英介の命を奪ったのか」~第36話「銃弾はどこに正義を導くのか」
【分類】 融合進化態ロイミュード
【序列】 003(バット型)(ブレン)
【融合進化された人間】 仁良光秀
ネオバイラルコア バット
【心の闇】 嫉妬
【事件】 特状課籠城事件、少女誘拐事件
【特色/力】 異空間に物体を収納する能力、伸縮自在の触手による攻撃、超進化したブレンによる強烈な猛毒
【モチーフ】 泥棒

【詳細】

シーフロイミュードとして暗躍していたものの特状課の策で過去の泊英介殺害の容疑が露呈し、融合相手の106も失った仁良光秀が、今度は自ら融合相手として買って出たブランと融合して誕生した新たなシーフロイミュード(外見状の差異は会話する時にプレートに浮かび上がるナンバーが106からブレンの003に変化しているのみ)。

ブレンが光秀との融合を選択したのは、彼が抱えている「嫉妬」という感情が自身の超進化態への進化の鍵になると睨んだからであり、実際に最初の融合進化の直後、即座に超進化態への力を手に入れている。

以前のシーフロイミュードの能力に加え、超進化して『マッドドクター』の治療能力すら凌駕するブレンの猛毒を攻撃に含ませることができる。さらに厄介なのは融合相手のロイミュードが超進化したブレンであることから、例えこのロイミュード態が倒されても(光秀と分離されても)、超進化態のブレンロイミュードで反撃できるという点である。

特状課や一課が総出で光秀の行方を捜索してる中、進ノ介とチェイスが過去の事件の当事者であるゆかり少女を警護していると、重加速を起こして襲撃し、タイプトライドロンとチェイサーと交戦。

毒霧で反撃したことでドライブたちに融合相手がブレンと見抜かれ、『アタック123』の攻撃で霧の噴出を止められると、今度はブーメランで牽制しながら触手でライダーたちやゆかりを攻撃するが、マッハが加勢に現れるとブレンの人格で「例のもの(蛮野のタブレット)はいずれ返してもらう」という謎の宣告とともに撤退する。

その後、突如として光秀と能見壮(ブレン)の姿で警視庁で緊急記者会見を開くと、フリーズこと001である真影壮一の正体を発表しつつ、それに関する資料で「仮面ライダーの正体が正義の味方ではなく、機械生命体同士の覇権争いの一派である」というデマを流布。
りんなの元恋人と結託した030(ボイス)、現八郎の先輩が関与していた065(ジャッジ)、究に擬態して同居していた072、さらに現仮面ライダーでありながら嘗て街で大規模な破壊活動を行って甚大な被害を齎した000(魔進チェイサー=チェイス)とそれを黙秘して匿っている霧子の存在を裏付けに特状課が悪の巣窟であるというレッテルを民衆に植えつけると、特状課の機能凍結と構成員の逮捕を宣言。

特状課の面々が一斉に連行される中、皆のフォローで唯一進ノ介が逃走していると、彼の下にシーフの姿で出現。

久留間運転免許試験場の教習用私道に誘導し、ドライブが使用しようとしたシフトトライドロンを奪うが、チェイサーも乱入し、タイプスピードのハンドル剣とチェイサーの「アクロスブレイカー」の同時攻撃で上記の台詞を叫びながら爆散する。
しかし、即座に超進化態を見せたブレンがチェイサーの相手を引き受けている間に光秀の姿で再び進ノ介を挑発しながら特状課の事務所に招き入れると、英介殺害に使用したものと同一の拳銃を構えて籠城事件を発生させた。

「籠城事件を引き起こしたのは泊進ノ介の方で、仁良光秀は銃で襲ってきた彼を正当防衛で射殺する」という偽りの筋書きを語り、チェイスを退けて(但し、後述の陰謀に利用するために敢えて止めは刺さず)合流したブレンと融合進化。
タイプフォーミュラーに変身したドライブと対峙するが、部屋のディスプレイを介して実は最初の襲撃時にゆかりに時限式(タイムリミットを迎えなくとも、ブレンの意志で自在に発動可能)の猛毒を仕込んで人質にしていることを説明し、ドライブの戦意を削ぐ。

さらに毒に苦しんでるゆかりを解毒しようとしたチェイスがどこかに連れ去った中継映像を見ながら、彼にもゆかりの誘拐兼殺人の濡れ衣を着せていることも暴露し、触手でドライバーや抵抗する全てのシフトカーを唐草模様の風呂敷に没収して無力化する。

その後、解放された人質に成りすましたブレンが離脱し、彼が外部から機動隊に化けたコブラ型の038、スパイダー型の039、バット型の040とともに監視している特状課で進ノ介と二人きりになると、進ノ介が尊敬する英介の存在を侮辱し、わざわざ英介を撃った拳銃を今回の凶器に用いたり、ゆかりを狙ったのも英介の過去の努力を否定して進ノ介に屈辱を与えるためであると語る。

その執念深さから万策尽きて失笑する進ノ介に遂に敗北を認めさせ、無力さを痛感した彼に「もしも今、空間を飛び越えられたら、仲間を助けられるのに」という苦悶の台詞を言わしめる。

そしてタイムリミットを迎えるとゆかりの死を伝えて進ノ介を逆上させ、最後まで躊躇して銃撃を外した彼の気迫に動揺しながらも進ノ介を射殺し、その場を小躍りしながら去って行った。

ところが、事件後の記者会見にて状況が一変。
正当防衛で射殺された進ノ介、及び彼らの被害で命を失ったゆかりの死を報道陣に伝えるが、霧子とともに健在な2人が会場に現れたことに驚愕し、口を滑らせてしまう。

実は解毒不可能と思われていた超進化ブレンの猛毒は、協力を要請したチェイスの伝手で剛が所持する蛮野のタブレットが治療を試み、彼の「彼女の肉体そのものを一旦分子レベルに分解して再構成する」という荒業で毒の成分が分離して無効化。
さらに籠城時の光秀の背後にあったディスプレイ(おそらく、外で監視していたブレンたちが映像が途絶えて狼狽していたタイミングでハッキングしたものと思われる)からその事実が進ノ介に伝わったことで既に彼らの術中に嵌っていた。
そして進ノ介に放ったはずの銃弾も、「空間を飛び越えられたら(『キャブ』を使え)」という進ノ介がベルトさんに放った秘密のメッセージで密かに空間の穴に回収されており、彼が無傷で済んだばかりかその弾丸を既に鑑識に回されており、遂に英介殺害の事実が世間に公表されてしまう。

後戻りできなくなるとブレンと融合、会場に紛れていたコブラ型の049、スパイダー型の047、バット型の048とともに本性を現す。
即座に野外に出ると、さらに上記の機動隊に化けていた038、039、040も合流した7体編成で、タイプトライドロン、デッドヒートマッハ、チェイサーに同時変身した3大ライダーと交戦。

047~049がマッハ、038~040がチェイサーの相手をしている間、自身はドライブと交戦。
『コージゲンバー』を武装したタイプトライドロンの腕を触手で捕まえるが、踵のホイールで疾走して自身の周囲を旋回するドライブの超スピードに翻弄され、そのまま加速の勢いに任せて突進するドライブの『ダンプ』のドリルの一撃で爆発してブレンと分離。
再度融合を請うも、もはや超進化態の力を十分に獲得した自分には不要と見限った彼に一蹴されて失神する。

そのブレンが3大ライダーの必殺技に退けられると遂に進ノ介の手錠で逮捕され、挑発的な口調で「ロイミュードと仮面ライダーの戦いがどっちが勝つのか見届けてやるよ」と今度の彼らの苦戦する姿を想像して嘲笑いながら、やってきた警察関係者に連行されていった。

【余談】

爆散してブレンとの融合を強制解除される際に、いずれも「おかーーさーーーーん!」と謎の断末魔を叫んでいるが、光秀は所謂マザコンなのだろうか?

なお、今回のエピソードでは001に殺害された進ノ介を蘇生する技術を提供した時と同様に蛮野がゆかりを救う善行をしているが、その方法は後に本性を現した彼の最終目的である「人間の肉体をデータ化する」という恐るべき計画の片鱗であったとも捉えられる。

最終更新:2016年05月21日 02:32