ドロボーズ

「ジャンジャジャーーン!デスガリアン№1チームリーダー(予定)、ドロボーズでっす!」

【名前】 ドロボーズ
【読み方】 どろぼーず
【声】 菊池正美
【登場作品】 動物戦隊ジュウオウジャー
【登場話】 第14話「ウソつきドロボーおバカ系」
【所属】 デスガリアン
【分類】 プレイヤー
【所属チーム】 チームジャグド
【リーダー】 ジャグド
【対応機種】 唐草ステルスーツ、唐草キャッチャー
【ジャンル】 収集ゲーム
【コンボ技】 きゅいーん!
【メダル投入口】 頭部
ブラッドゲーム 銀行を襲って大金を奪い、世界経済を破綻させる→(効率が悪いので)地球からジニスが喜びそうな物品を略奪する
【無機物モチーフ】 唐草風呂敷
【名前の由来】 泥棒、坊主

【詳細】

盗みのプロフェッショナルで、チームリーダーのジャグドが戦死したことで事実上解散していた元チームジャグドのプレイヤー。

両手に肥大化した5本指を持ち、強力な吸引力を誇る右手側の「イタダキハンド」でなんでも吸い込むコンボ技「きゅいーん!」を得意とする。この「イタダキハンド」で吸い込んだものは巨大な頭部の内部にある異空間に無尽蔵に保管でき、左手の「ハキダシハンド」で自在に放出することができる(右手で吸い込んだ物の中から不要な物を濾過できるほか、周囲にある物体を攻撃用の弾丸として補填するという利点がある。また予め頭部に相手を出し抜くような小道具を用意しておくという芸当も可能)。
また泥棒らしく全身を透明化し、視界だけでなく気配(ジューマンたちの察知能力)も消してしまう恐ろしいステルス能力を備えているが、何故か地球上では燃費が悪いらしく、3分しか持続しない(曰く「カップ麺か!」)。

頭部が異空間(空洞)だからなのか、自分の作戦を上手く説明できない、明らかに不利なのにじゃんけんを提案する等、素ではかなりの「おバカキャラ」だが、泥棒に因んでか嘘八百を並べてのだまし討ちを得意とする狡猾な性格で、デスガリアンの一員だけに残忍。

(ご丁寧にジャグドの遺影を抱え)同じく元チームジャグドのハンタジイと伴にサジタリアークに来訪。
「亡きジャグド様の遺志を継ぎたい」と新たなチームリーダーになることを進言すると、「私をより楽しませてくれた方が勝者(リーダーの資格を得る)」というジニスの提案でハンタジイとの競争を迫られるが、(でかい指なのに)自分から「じゃんけんで順番を決めよう」と言い出し、チョキを出したハンタジイに敗北。
激しく悔やんでいたが、憐みなのか気まぐれなのか逆にハンタジイに先攻を譲られ、嬉々として地球に出撃する。

何処かの銀行に堂々と出現して強盗を働き、「イタダキハンド」で札束を強奪しつつ、その吸引で紛れた不要なものを「ハキダシハンド」で銀行員にぶつけて暴れていたが、駆けつけたジュウオウジャーたちと交戦。
しかし、見栄を張るものの(一歩出遅れたタイガーを除く)ジュウオウジャーの袋叩きにボコボコに殴られてあっさりと撃沈。
あまりの弱さに茫然としていたタイガーにつつかれて復活すると、「ハキダシハンド」から少年の悲鳴が聞こえる大きい袋を「人質」と称して取り出し、さらに5人の頭に「ハキダシハンド」から放出したパイロン(所謂カラーコーン)を被せて視界を奪い、混乱に乗じて逃走する(なお、人質と思われた袋の中身は道路によくある「飛び出し坊や」の看板とドロボーズ自身がアテレコをしたボイスレコーダーだった)。

サジタリアークに帰還すると奪った大金を献上しながら自身の「世界経済を破綻させる」という作戦を言葉を探しながら懸命に説明するが、あまりの効率の悪さに幹部(「じっくりスタイル」を取っているクバルからも、「何年かかることか」と突っ込まれた)やハンタジイから呆れられ、ショックで激しく落ち込んでしまう。
すると、普段は冷静沈着なナリアからも叱責され、「便利なステルス能力を持ってるんだから、それを利用してジニス様の喜びそうなものを盗んで来い」という半ば脅しに近い命令に畏縮し、大急ぎで再度地球に出撃する(穏やかなジニスも「疲れるゲームだ」と嘆いていた)。

愚痴を零しながら街を散策していると、大和とレオとアムの3人に接触しそうになり咄嗟にステルスを発動し、解散した3人のうちアムを尾行する。
そこで彼女が先刻知り合いになったばかりの不破数宏と逢うと2人の会話から数宏が「難病を患っている妹の手術代に莫大なお金が必要」、「明日行われる『世界五大文明宝石展』に警備員として勤務する(ので代わりにアムに妹の見舞いにいってほしい)」という情報を聞き出し、彼の存在を作戦に利用しようと画策。
天国で見守るジャグド(という本人の妄想)に「いいんじゃね?いけんじゃね?」とやけにノリのいい激励を受け、実行に移す。

夜間の仕事帰りの数宏と接触し、「ハキダシハンド」から出した五千万相当の紙幣が入ったアタッシュケースを見せつけて強迫。
相手を拘束するテープを撃ちだすメガホン型のアイテム(何故かドロボーズ自身の指と似ており、数宏に素で間違えられた。しかも解除ボタン付き)を数宏に貸し与え、妹の手術代の見返りに、明日の自身の犯行が成功するよう、アムたちジュウオウジャーの足止めを要求する。

翌日、開催前の『宝石展』の下にデスガリアンの気配を感じて大和たちが駆けつけると、命令通りに警備員の数宏が「怪物が裏倉庫に現れた」と誘導して5人を拉致し、その間に正面から堂々と侵入して他の警備員を薙ぎ払いながらお目当ての宝石を強奪しようとする。

しかし、数宏から事情を聞かされたアムが「そんなお金で手術が成功してもいいのか」、「妹さんは良い兄でいて欲しいはず」と彼を説得すると、過ちに気付いた数宏が拘束テープを解除してアムたちを解放してしまい、宝石を盗み出そうとした矢先にやってきたアムたちと対峙する。
数宏の兄妹愛を利用したことをアムに批判されるが、開き直ったばかりか数宏にした仕打ちを「悪党からの教訓」と称して嘲笑い、最初から彼にお金を渡す意思が無かったと暴露。
憤るアムを筆頭に変身するジュウオウジャーと交戦する。

嘘つきの自身を自賛して含み笑いをしていると、気付かぬ内に寄ってきたタイガーに乱れ引っ掻きをされ、野外へ逃亡。
逃げ延びた先でステルスを発動し、追っ手のジュウオウジャーたちを翻弄するが、シャークの聴覚に走る足音を察知されて銃モードのジュウオウバスターで一発、今度は隠密に歩いてやり過ごそうとするが、エレファントの嗅覚に位置を特定されて同じく銃モードのジュウオウバスターでさらにもう一発ダメージを受け、それによる影響かステルス機能が無くなり可視化してしまう。

姿を現した自分にジュウオウバスター(剣モード)を手に特攻するタイガーの激しい猛攻に対して殴打で反撃しようとするが、空振りした隙に背後下方からの彼女の両足スタンプキックで蹴り飛ばされ、その先で構えていた他の4人の剣モードの斬撃を連続で受け、必殺の「ジュウオウスラッシュ」で爆散する(その拍子に、何故か体内に収納していたアタッシュケースは離れていた数宏の下へ飛んで行った)。

現れたナリアにコンティニューメダルを投入されて巨大化(その際に「これで俺も大泥棒だ」と豪語していたが、去り際のナリアに「いやいや、唯の巨大ドロボーズでしょ?」と突っ込まれて脱力した)し、ワイルドジュウオウキングと交戦。

「(巨大化した)自分がさらに搭乗する超巨大ロボが増員に来る」と嘘を付いてワイルドジュウオウキングの注意を後方上空に向けさせるとがら空きの背中に体当たりし、さらに地上に駐車してあった大量の自動車を「イタダキハンド」と「ハキダシハンド」を駆使して攻撃に使う。
だが、ワイルドジュウオウキングがキューブクマを召喚して「クマアックス」を武装すると、「クマアックスジュウオウインパクト」であっさりと爆散してしまった。

【余談】

『野性解放』によると「泥棒怪人」なだけに、柄のテーマもストレートに「唐草模様」。


最終更新:2017年07月19日 23:55