イルジオン

「お~とっとっと~?これは『イリュージョン』じゃあ、あ~りませ~ん!これにて~、閉幕ぅ~!」

【名前】 イルジオン
【読み方】 いるじおん
【声】 山口勝平
【登場作品】 動物戦隊ジュウオウジャー
【登場話】 第22話「覚醒か?カン違いか?」
【所属】 デスガリアン
【分類】 プレイヤー
【所属チーム】 チームクバル
【リーダー】 クバル
【対応機種】 ハゼロステッキ
【ジャンル】 爆弾ゲーム
【コンボ技】 イルオンルジオン
【メダル投入口】 右鎖骨
ブラッドゲーム 街に散在する様々な物体を爆弾に変え、何時何処で何が爆発するか分からないスリルを味あわせる
【無機物モチーフ】 爆弾の導線?
【その他のモチーフ】 魔術師?、アラビアンナイト?
【名前の由来】 イリュジョン

【詳細】

チームクバルに所属するプレイヤー。

手にした「ハゼロステッキ」で突いた無機物を爆破物に変質させてしまう「イルオンルジオン」というコンボ技を持つ。爆弾に変えた物体は不意を衝いて爆発するトラップとして機能するほか、ある程度なら念動力のようなパワーで遠隔操作でき、飛び道具として相手に直接当てて攻撃する。
また、魔術師か手品師を思わせる口調と伴に不可思議な術を会得しており、何もない場所からメーバやトライアングラーを召喚したり、自分の身体を消したりと奇妙な技で相手を翻弄する。
ステッキの能力で街に存在するあらゆる物を爆弾に変え、後に起爆して地球人たちを戦慄させるブラッドゲームにエントリーした。

街に出現すると、恐れ戦く人々を余所にスキップしながら下準備としてポストやベンチ、オブジェやパラソルなどを次々とステッキで突っついて廻る。
その気配を察知して後を追ってきたレオとセラとアムに呼び止められると振り返り、「自分のショー(ブラッドゲーム)はまだ始まってない」として翳した幕からメーバを召喚して変身した彼らへ差し向け、それでもライオンが自身に向かってくると自己紹介と伴に次第に自分の身体が消えていくマジックで撤退する。

当初レオたちはこのプレイヤーの企みが分からなかったが、遅れて合流した大和やタスクが別の場所で落ち込んでいた操(ジョギング中に倒れていた自転車を起こすと悪寒を感じた直後に爆発し、「自分が触れた物体が爆弾に変わる」と思い込んでいた)を説得していたところ、突然プレイヤーが先程出現した方角から爆発が発生。
ジュウオウジャーたちが駆けつけた後も次々と連鎖爆発が起こり、必死に広場まで逃げ切った彼らの前に姿を現し、自身の能力を使ったブラッドゲームの真相を明かす。さらに、操が爆破したと思っていた自転車も実は「リハーサル」として自分が最初に爆弾に変えていたことを暴露し、我に返って怒りに燃える操を初めとする変身したジュウオウジャーと交戦。

爆弾に変えた物体を操る能力でパラソル群をミサイルのように飛ばしたり、突如真上から自動車爆弾を出現させるといった奇妙奇天烈な技で彼らを翻弄する。さらにその場に設置してあった抽選会のテントに置いてある植木鉢を全員に投げ渡し、悪寒で反射的にすぐ植木鉢を手放したザワールドを除くジュウオウジャーたちに鉢を爆破させてダメージを与える。
さらに、この周辺の何処かに仕掛けた街全体を吹き飛ばす威力を持つ爆弾が30分後に起爆することを明かして爆弾捜索をジュウオウジャーたちに勧めると、自分は高見の見物としてヨガのように曲げた身体を浮遊させて逃亡する。

一見すると爆弾とそうでないものの見分けは容易ではなく、爆弾探しは絶望的かと思われたが、大和が先程の植木鉢爆弾をザワールドだけが唯一危機を察知して回避できた様子から、操の感じた「悪寒」の正体が本人も気付かぬ内に覚醒していた犀のジューマンパワー(悪しきものに過敏に反応する触覚)であると推理。その能力を活用しようと懇願するアムとセラに対して犀たちとの脳内会議で「自分に脈あり」と勝手に勘違いした操によって文字通り「手当り次第」の爆弾捜索が行われた。
ところが、張り切ったわりに周囲の至る所に操が触れても反応がなく途方に暮れていたが、最後に操が落ち込んで手を添えた壁(建造物)自体が件の爆弾であると判明。

爆弾を見破られるとそれの処理を妨害しようと襲い掛かり、再びジュウオウジャーたちと交戦する。
しかし、「勘違いして凹むけど、勘違いでまた調子に戻りやすい」というザワールド(操)の性分を見抜いたタイガーの悪知恵(?)で彼女とシャークがザワールドを煽てると、突然気合いのスイッチが入ったザワールドが遠方からロッドで建造物を丸ごと釣り上げて上空で爆破処理してしまう(その突然の行動にはイルジオンも思わず戦闘を忘れてしまい、他のジュウオウジャーたちと一緒になって見蕩れていた)。折角用意した「フィナーレ」を潰されたとして憤慨し戦闘を仕切り直す。
だが、いまだにテンションが上がってるザワールドの猛攻に反撃できず、ウルフフォームの射撃、クロコダイルフォームの棒術に一方的に追いやられる(エレファント曰く「(操の)調子のいい時と悪い時の差が激しすぎる」)。
止めにザワールドが呆けてた他の皆に指示を煽ると、彼のロッドのリールとイーグルのイーグライザーで両側から簀巻き状態で吊し上げられ、手を封じられて魔術が使えないところをライオンとタイガーの剣モードのジュウオウバスターの斬撃、シャークとエレファントの銃モードのジュウオウバスターの銃撃を続けて受け、止めに「ライザースピニングスラッシュ」の要領で一気に引き抜かれたライザーとロッドのリールに引き裂かれて爆散。

その直後、ナリアメダルを投入され、「コンティニュー」として巨大化する。
「アンコール」を用意してくれたナリアに感謝し、翳した幕から「トラグランアングラン」の呪文と共に複数のトライアングラーを召喚し、「フュージョンユージョン」の呪文で自身の胴体と四肢に武装させる。

ジュウオウジャーに「自身の凄技は真似できまい」と挑発すると、それに対抗心を燃やしたザワールドの提案により現時点で所有するジュウオウキューブ(手乗りサイズ)を全て使った新合体を決める作戦会議が急遽開かれ、彼らが様々な没案で失敗している様子を(何故か攻撃せず律儀に待機して)見て面白がるが、業を煮やしたザワールドの案を採用した13体のキューブが動物大合体したワイルドトウサイキングが誕生した。

身体から無数のトライアングラーを召喚するが、ビッグワイルドキャノンで自身諸共一掃され、最期は「ジュウオウダイレクトストレート」を受け爆散した。

【余談】

時限爆弾を思わせる赤色と青色の2色のコードが全身を走るような奇怪な姿をしている。

『野性解放』によるとデザインモチーフは「手品→魔法」ということから「ランプの魔人」。身体を走る赤と青のラインは「爆弾の導火線」と同時に模様テーマである「動脈と静脈」を意識している。ちなみにこのプレイヤー自体には特撮怪人のモチーフは明言されていないが、彼が持つ「ハゼロステッキ」の先端の瓢箪は、爆弾繋がりでゴーマ族が使用していた「巨大化爆弾」を象っている。

最終更新:2017年07月19日 23:53