バングレイ

「伝説の獲物…狩らずに死ねるかァ!!!」

【名前】 バングレイ
【読み方】 ばんぐれい
【声優】 神奈延年
【登場作品】 動物戦隊ジュウオウジャー
【初登場話】 第23話「巨獣ハンター」
【所属】 なし
【分類】 巨獣ハンター
【所属チーム】 なし
【リーダー】 なし
【対応機種】 バリブレイド、宇宙消臭剤
【ジャンル】 ハンティングアクション
【コンボ技】 不明
【メダル投入口】 無し
ブラッドゲーム 不明
【無機物モチーフ】 不明
【その他のモチーフ】 海賊?
【名前の由来】 ハングリー

【詳細】

「巨獣ハンター」を名乗る宇宙人。

デスガリアンとは無関係の宇宙人であり、刺激を求めて巨大な珍しい生物を狩る巨獣ハンター。
これまで99の生物を狩り、地球にも巨獣を求め、専用の小型宇宙船であるヤバングレイト号に乗って飛来した。

青色の身体に6つの眼があり、左手はフック状の義手となっており、腹部には大砲が仕込まれている他、右手には電撃を放つ錨型のバリブレイドで武装している。
右足も義足のような機械になっており、頭部と胴体は無数のケーブルのような物で繋がっている。

その戦闘力は凄まじく、ハイテンションになったジュウオウザワールドを圧倒するほど。
単純な戦闘力よりも厄介なのは「右手を生物の頭部に当てる事で記憶を読み取り、そこから読み取った記憶を元に様々な生物を再現する」という能力にある。

この再現された生物は過去にジュウオウジャーが倒したプレイヤーに留まらず、大和の亡くなった母親を始めとする多くの人々の喪った大切な存在を無数に作り出したり、本人の記憶を持つセラとタスクの偽物まで作り上げられる(ある程度再現した者は彼の意思によって操れるようだが、大和の母親である風切和歌子などの自我を持つ者を再現した場合、完全に操られない模様)。
また記憶から複製するため、あくまで複製物であり本人でないからか、複製怪人から記憶を読み取ることは出来ない(実験していたクバルにより判明)。

刺激を求めて星星を渡り歩いてきたという点ではジニスと似ているが、食事の邪魔をされたとして無差別砲撃を行っていた犯人であるクルーザはもとよりジュウオウジャーも無差別に攻撃するなど極めて好戦的。
「バリ◯◯」が口癖で自分以外の生物を露骨に見下しており、人間同士の絆を「バリ痒」と称して徹底的に破壊しようとしている。
当初はジニスの目に止まったことでブラッドゲームに参加をすることも考えたようだがすぐに撤回。
人と人との絆に関して強い信念を持つ大和とは度々激突し深い因縁を持つようになり、バングレイも大和を屈服させようと執拗に絡んでいることから物凄く執念深い一面を持つ。

23話冒頭で地球に襲来。
「あいつ」と呼ぶ何かを求めてやってきたようだが、空腹だったため食事を優先し川端でバーベキューしていた家族から串焼きを奪って食べていたところ、
クルーザの無差別砲撃で食事を邪魔されたことに腹を立て交戦中のジュウオウジャーとクルーザの戦闘に乱入。
食事の邪魔をしたのはジュウオウジャーであるととっさに嘘をついたクルーザと、それに巻き込まれたジュウオウジャー両方をまとめて攻撃し圧倒。
クルーザが撤退した隙を突いて飛びかかってきたジュウオウライオンの記憶からノボリゾンを再現して彼らと戦わせた。
再生ノボリゾンはジュウオウザワールドに瞬殺されたが、その間に撤退する。
そして再びブラッドゲームを再開しようとしていたクルーザを発見し、記憶を読み取ることで食事の邪魔をした真犯人であることを知り、彼を攻撃。
殺気を感知してやってきたジュウオウジャーのうち、ザワールドとイーグルを二人相手取り余裕で圧倒。
戦闘中大和がメンバーとの絆の力で地球を守ると発言したことに反応し、嫌いなタイプだとして彼を攻撃してあと一歩にまで追い詰めた。
だがジニスの要請でナリアがスカウトに現れ、ブラッドゲームが「バリ刺激的」という文句を気に入りスカウトを受けサジタリアークへと移動する。

続く24話ではジニスの要請を受けまずはプレイヤーとして出撃(その際クバルの記憶を読み取った)。
母親の墓参りに行っていた大和を急襲し、倒した彼の記憶を読み取って風切和歌子を再現して撤退した。
街中で多くの人々が死んだはずの存在が蘇る状況に混乱する中、再び姿を表し和歌子に攻撃を加え大和の目の前で彼女を消滅させた。
これも全ては23話で大和が口にした人々の絆を否定するためであり、その悪趣味な「遊び」に激怒したジュウオウジャーを圧倒、ジュウオウエレファントの記憶からハンタジイを作り出すが、
皮肉にも自分の行いが大和の中の「絆」、「つながり」についての思いをより強固にすることとなりイーグルの猛攻に押されてしまう。
だがそのことでより大和への興味を強くし、シャークの記憶から巨大化アミガルドと巨大化トランパスを実体化して自身の宇宙船に撤退した。

25話冒頭で大和に強い興味を持ったことでジニスの要請を蹴り、独自勢力としてジュウオウジャーと戦うことに。
ジャシンガーのブラッドゲームに興味を持ち絡んだところに自分の記憶を読み取られたことを知ったクバルが襲撃。
知られたくない記憶を読み取られたことに焦るクバルを煽りつつも彼を軽くあしらって撤退した。

そして26話では「メインディッシュ」と称する本来の目的に関する情報が一向に集まらないことに腹を立て、つまみ食いと称してある計画を考案する。
それは記憶にある繋がりを断ち切っても大和は絶望しないことから、結婚式を迎える彼の友人を直接惨殺しようという外道な作戦であり、それを実行に移した。
大和を除くジュウオウジャーを叩きのめし、野性解放、野生大開放した面々すら軽くあしらうが駆けつけた大和はジュウオウゴリラに変身。
大和の記憶からヤバイカーを実体化させその場を任せ、自身は結婚式場に向かい大地殺害まであと一歩まで迫るも、ヤバイカーを撃破し駆けつけたジュウオウイーグルに、
イーグライザーを右足に巻きつけられ遠くへ運ばれてしまう。
その場は巨大ハルバゴイを実体化させることで宇宙船に撤退した。

27話ではセラとタスクを急襲し彼らを倒して爆弾をつけた二人の偽物を創りだす。
どちらの組が偽物であるかをクイズで競わせ、見抜くのに失敗してホンモノたちが爆弾で死のうが偽物達が自爆しようが、どっちに転んでも「仲間が死ぬ姿を大和達に見せつけられる」という悪趣味なゲームを実行。
だが最終的に偽物達が自ら消滅したことでその目論見は崩れ去ったが、恐らくバングレイ本人はそのことを把握していない可能性が高い。

28話では地球に帰ってきたゴーカイジャー、マーベラスと戦闘になり、撤退した彼らを複製したドロボーズに追跡させ、ついに目的である伝説の巨獣の正体、
キューブホエールの存在と、その呼び出し方を知る。
ゴーカイレッドの記憶からこれまでスーパー戦隊と戦い、撃破された強敵たちを複製。
だが大王者の資格を使ってジュウオウホエールに変身した大和に圧倒されたため、かつてザンギャック本星でゴーカイジャーを苦しめたゴクドス・ギルを複製しその場は撤退する。

そして目的のキューブホエールの情報を得たバングレイは本格的にハントを開始。
海中にヤバングレイト号から猛毒を散布することでキューブホエールを炙り出そうとするも、猛毒を浄化したキューブホエールが浮上するとそのことに興味を示したジニスまでもがハントに参加。
そうはさせまいとするジュウオウジャーとデスガリアンとの三つ巴の戦いに突入する。
記憶を読み取ったことで何かをバラされることを恐れたクバルと密かに連携を取りつつ、キューブホエールのハントに望むも、ホエールが大和を新たな主と認めたことでカイオースピアを授け、
その凄まじい威力により撤退を余儀なくされる。

だがなおも諦めず、大和が一人のところを圧倒して彼を人質にとり、他のメンバーを呼び出してキューブホエールを持ってこさせようとしたが、
実際はキューブホエールごと上空に待機させたヤバングレイト号からの砲撃により仲間達もろとも殺すことで大和を絶望させるのが本当の目的であり、
作戦が成功したことで大和は絶望し、思惑通り進んだと思ったバングレイはそのことに喜ぶ。
だがそれもつかの間、今までの言動から大和を絶望させるために何かを仕掛けてくるに違いないと考えたメンバーはキューブモグラを使ってビーム攻撃の範囲から地中に離脱しており、
大和を絶望させる作戦はまたも失敗。
ジュウオウジャー達の攻撃に圧倒されたバングレイは近寄ってきたクバルに助けを求めるも、元々記憶を読み取る右腕だけを欲していた彼に裏切られ右腕を切断、奪われてしまう。

やむを得ずバリブレイドを右腕に接続することで応急処置し、ジュウオウジャーとの決戦に臨むが仲間達が支えるジュウオウファイナルを受け敗北。

直後、切り落とした右腕を回収し撤退間際に選別としてクバルが残したコンティニューメダルを食べ巨大化を果たす。
だがキューブイーグルからキューブホエールまでの全てのジュウオウキューブが合体したワイルドトウサイドデカキングの力に歯が立たず、
ジュウオウドデカダイナマイトストリームを受け致命傷を負い、夢が敗れることを嘆きながら爆散した。

【余談】

声優として参加した神奈延年氏は劇場版仮面ライダー響鬼に登場した魔化魍ヒトツミ仮面ライダー電王に登場したスコーピオンイマジンの声など多くの特撮作品に出演されているが、
準レギュラーキャラを演じるのはこのバングレイが初となる。

絆は簡単に途切れるものと豪語して憚らないバングレイが皮肉にもその主張通り手を組んだクバルに裏切られた挙句、
何度も断ち切ろうとしてきたジュウオウジャー達の絆の前に敗北するという最期はまさに自業自得の結末と言えよう。

自分の夢を叶えるために邁進し、努力を惜しまないという姿勢は、そこだけ聞くと良いもののようだが、
実際はただの憂さ晴らし、破壊衝動の赴くままハントした生物をなぶり殺しにする悪趣味の塊のような存在であり、
大和に執着し卑劣な策を幾度も巡らせたその姿は公式サイドからも「史上最悪のストーカー」と言わしめるに相応しいまさしく悪の怪人であった。

最終更新:2017年02月08日 00:56