ポカネ・ダニーロ

「『元(デスガリアン)』な!だが、遊びで人を殺すジニスと一緒にされては困る。俺は『価値の分かる男』だ!」

【名前】 ポカネ・ダニーロ
【読み方】 ぽかね・だにーろ
【演/声】 林家たい平
【登場作品】 帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー~お命頂戴!地球王者決定戦!~
【所属】 デスガリアン→宇宙マフィア
【分類】 デスガリアン時代は不明→地球闇カジノオーナー兼宇宙マフィアのボス
【所属チーム】 不明
【リーダー】 不明
【対応機種】 マーチンゲイザー
【ジャンル】 カジノゲーム
【コンボ技】 お前の命さ
【メダル投入口】 なし
ブラッドゲーム 不明
【無機物モチーフ】 宝石?
【名前の由来】 「お金だ!見ろ!」?、アル・カポネ?、ロバート・デ・ニーロ?

【詳細】

2つの世界の融合後に人間とジューマン達が共存していた地球で、突如「両種族の親睦を深める」という名目で最強の武術大会『地球王者決定戦』を主催した謎の人物。

その姿は人間の男性で、畳んで手に持つ扇子の柄を葉巻のように口に咥える癖がある。
人間、ジューマン問わず地球上の強者たちに上記の武術大会へ参加するよう促し、それぞれの日常を営んでいた6人のジュウオウジャーたちにもわざわざ変身後の名前を名指しで招待状を送っていた(しかも本人たちの気付かないうちに私物に仕込ませておくだけでなく、川で釣りをしていた操に手紙を釣らせるというさらに回りくどい方法も取っている)。

しかし、その正体は元デスガリアンという経歴を持つ宇宙マフィアの頭目で、本来の姿は茶褐色のアーマーをした異星人。
大会を企画した本当の目的は、参加者たちの試合の勝敗を賭け事にして地球で経営している闇カジノの利益を上げる事、さらに宝石の指輪を填めた手から放つ光線で他の生物を手乗りサイズの宝石に変えてしまうコンボ技「お前の命さ」を持ち、カジノに参加して負債が全財産を越えた人物はその存在自体を宝石に変えることで自身の利益としていた(言い換えれば後半のような不測の事態がない限り、当初の予定ならば大会出場選手自体にはとくに直接的な危害を咥えるつもりはなかったと考えられる)。

デスガリアン時の立場はプレイヤーだったのかそれともチームリーダーだったのか不明だが、ゴリラのパンチを片手でねじ伏せる怪力、イーグルとバードの剣術を見切って専用剣「マーチンゲイザー」で圧倒する戦闘能力など、後者だった可能性が高い。
またボディから放出される風呂敷を展開することで、死んだ他のデスガリアンのメンバーを生前の記憶を引き継がせて復元させるというバングレイに似た能力を持つ。その力は彼曰く「仲間割れはしていても、力は本物以上」(ただし、実際には「仲間割れ」というよりテレビ本編での活躍が少なく存在感が薄いジャグドが、ジュウオウ、デスガリアン双方で存在を忘れられていて浮いていただけだが)。

マフィアの構成員は人間の姿に化けたメーバで、コンティニューメダルを所持しているが、地球に襲来した世代のプレイヤーたちと異なりメダル挿入口は付けられておらず経口摂取で巨大化する。
具体的なデスガリアン脱退の経緯は不明だが、本人は上記の台詞のように「娯楽」で無作為に殺戮を繰り返すジニスと同列に扱われることを嫌っている。しかし、他人へ一方的な「価値」の優劣を定めて見下す傲慢さはジニスのそれと変わらず、怒った大和にも指摘されている。

大会には名のある人間やジューマンの格闘家の他に、「親睦が目的ならその意志に貢献したい」という大和、「世界の王者」という自分の肩書に触発された操、純粋に勝負事に興奮していたレオ、そしてそんな彼にライバル心を抱くセラの4名が参加(ちなみにアムは「怪我をしたら現職のモデルができないから」、タスクは「『最強』という称号に興味はないから」というそれぞれの理由で不参加)。
広場に集まった参加者たちの前に巨大なエキシビションで人間の姿で挨拶をし、手始めに本戦出場可能の8名が残るまでのバトルロワイヤルをその場の予選として行わせる。

その混戦の最中にダニーロの良からぬ噂を聞いて独自に動いていたというバドが突如空中から大和を掻っ攫い(これにより事実上彼は予選敗退し、本戦出場はセラとレオと操の3名に)、会場を離れた2人に闇カジノに潜入される。
さらに自身の事務所に忍び込んだ大和たちが保管されていた宝石の山を見つけた直後に、入室する自身の気配を感じて彼らが部屋の死角に隠れるのと入れ替わりで賭け金を失って逃げ出そうとした人間の男性を連れ込み、持ち金がなくなったと訴えている男性を宝石に変えてしまう。

目の前の光景に咄嗟に大和が飛び出して対峙すると二人との対話から、大会の目的や自身が元デスガリアンであることを明かして怪人に変身。憤慨してゴリラに変身した大和のパンチを片手で受け止め、逆に殴り飛ばして壁の向こうのエリアに飛ばし、イーグライザーを使うバドも圧倒。パンチと剣術で追い詰めて額からのレーザーでゴリラを変身解除に追い込みコンボ技を発動。大和だけでなく、彼を庇おうと間に割り込んだバドも貫通して二人を同時に宝石に変えてその場を去る。
ところが実際はその際に宝石に変えることができたのはバドだけで、事務所で彼が拝借していた(恐らく他の誰かが変えられた)宝石1つをダミーに、死角の陰に突き飛ばされていた大和だけは仕留め損ねていた。

その後、本戦二回戦で決闘を終えたセラとレオが休眠中の医務室に操以外が付き添っていたところに満身創痍の大和が合流。
真相を知らされたタスクとアムとともに状況を打破する作戦を考えていると、アムの閃きでペルルが持つキューブコンドルの「イリュージョン」の能力で大和はマフィア風、アムは極道風、タスクはチャイニーズマフィア風に変装し、闇カジノに参加。

視力が優れた大和はルーレット、知略派のタスクは麻雀(途中から人間の姿からジューマンに戻って続行していたが何故か怪しまれなかった)、アムはちゃっかり丁半の中盆(司会)の方を選択(二人に「それって違うんじゃあ?」と突っ込まれたが、「楽しいからいっか」と開き直っている)し、それぞれの活躍(といっても主に前二名によるものだが)によってカジノ内で流れていた金を全て占有されてしまう。

景気がいい客が来たとして本人が接触すると、そこで初めて宝石に変えた筈の大和を含めたジュウオウジャーだと知らされ、独占されたカジノの収益を交換条件にバドの宝石を要求されるが、丁度表舞台の『地球王者決定戦』が操とリリアンの決勝戦だったこともあり、互いの要求を優勝者を当てる賭け事に持ち込む。
しかし、正々堂々と勝負する気などなく、大和たちが仲間の操の方を選択すると、フィールドで戦っていたザワールドを妨害するようにリングの支柱から電撃を浴びせ、リリアンを庇った彼に直撃させてダウンさせる。
ところが、感電しても根性で即座に復帰したザワールドが野生大解放して支柱を一掃、邪魔者がいなくなったリングで勝負を仕切り直し、真っ向勝負の末にザワールドがリリアンに勝利してしまう。

すると、賭けの約束を破り宝石を持ち去ろうとするが、休眠から遅れて駆けつけたレオとセラの奇襲で宝石箱を奪取されてしまう(さらにセラに突っ込まれたレオが宝石を落としてバドの宝石が粉砕されるが、これにより彼も復活した)。
取り巻きに化けていたメーバたちに大和たちの相手を任せて撤収し、その逃走経路で大会の会場を通過する際に自暴自棄に追い込まれて会場にいた観客全員を宝石に変え、さらに操やリリアンにもビームを放つが咄嗟に避けられて逃走。

怒った操に追撃され、さらに大和たちも合流して揃われると、アザルド、クバル、ナリア、ジャグドを増員に召喚して変身したジュウオウジャーたちと交戦。

アザルドはシャークとライオン、クバルはエレファント、ナリアはタイガー、ジャグドはザワールド(と彼に惚れたリリアン)と戦っている最中、自分はイーグルとバードと対戦。
野生解放した二人の空中殺法を全て見切って回避し、バードのグライドフェザースラッシュも斬撃を押し返して逆に彼らにダメージを与えて優位に立つ。

だが、「折角私がお前たちに価値を付けてやっているのに」という命を見下す自分の発言にイーグルが憤慨すると、彼の戦意に呼応してかキューブコンドルが現れ、イーグルとバードが1体のジュウオウコンドルに変化。それまでと異なり滑空した相手がすれ違っても反応に遅れてしまうほどの超スピードに翻弄され、頭上からの左右同時斬りに大ダメージを受ける。
そこに他のデスガリアンを倒した全員が合流するとイーグルから二段変身したホエールを中心に放たれる「ジュウオウスペシャルファイナル」が直撃して敗北。

しかし、それでもしぶとく生き残り地べたに転がると、隠し持っていたメダルを口にして巨大化する。

だが、巨大化したキューブコンドルのビームを皮切りに合体したコンドルワイルドの「コンドルロケットナックル」、続いて合体したトウサイジュウオーの「トウサイトリプルザビースト」、ジュウオウキング(1・2・3)の「ジュウオウ斬り」を一方的かつ集中的に浴びてしまう。
さらにコンドルワイルドのパンチで怯んだ隙にワイルドトウサイキングに合体され、エネルギー弾で応戦するも逆にキャノンに反撃され、最期はイーグルの呼びかけで大剣に変化したキューブコンドルを手にしたトウサイワイルドの「コンドルジュウオウインフィニティー」の一閃で爆散した。


最終更新:2023年12月14日 01:20