デストラ・マッジョ

「あのくず鉄め……」

【名前】 デストラ・マッジョ
【読み方】 ですとら・まっじょ
【声】 うえだゆうじ
【スーツアクター】 藤田洋平
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
【登場話】 第1話「世間を騒がす快盗さ」
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 幹部/ステイタス・ダブルゴールド
【武装】 爆砕大槌デストランチャー
【犯罪歴】 人間界襲撃、異世界拉致監禁
【犯罪技】 デストランチャー、デストラストアタック
ルパンコレクション①】 (右肩)「遠く離れて~Au loin~」
【ルパンコレクション②】 (左肩)「幸運の大当たり~Le coup de chance~」
【金庫】 右肩/「752611」、左肩/「321222」
【化けの皮】 なし
【人間界での犯罪内容】 大規模破壊活動
【武器モチーフ】 手榴弾
【恐竜モチーフ】 ディロフォサウルス
【名前の由来】 右(伊:destra)

【詳細】

ドグラニオ・ヤーブンの忠実な右腕として寡黙に従うギャングラーの幹部。

ミサイルの発射機能を備えた爆砕大槌「デストランチャー」で武装している他、両腕の弾倉から強力な砲弾を発射。
巨大な疑似生命体「ゴーラム」を格納した特殊なユニット弾を持ち歩き、必要に応じて召喚を行う。

ギャングラー一のパワーファイターでもあり、2つの黄金の金庫を持ち、非常に珍しい「ステイタス・ダブルゴールド」に分類される。
右肩の金庫にはスリング型の「遠く離れて/Au loin」を保管し、左肩の金庫には自動照準器型の「幸運の大当たり/Le coup de chance」を保管していた模様

生物的な姿をしたギャングラー怪人が多い中、何処か角ばった機械的な姿をしている。
あまり私語を喋らず、ドグラニオの側に付き従い、彼に近寄ろうとする者を無言で遠ざけるなど、普段からボディーガードとして働く。

ドグラニオへの忠誠以外の私欲は少ないらしく、金品の強奪を含めた悪事を働くギャングラーの中心にいるに関わらず、ゴーシュ・ル・メドゥ曰く「お宝には無関心なタイプ」だったという(それ故に彼がルパンコレクションに直接執心していた時は珍しがっていた)。
ドグラニオの女医として健康を管理し、ドグラニオからも親しい付き合いを許されているゴーシュとは犬猿の仲であるが、時折利害の一致で一時的に協力する場合もある。

ドグラニオの側近を務める実力は伊達ではなく、パワー派だが、その一方で頭も切れ目的を達成できないと見ると即座に撤退を選ぶ等、ボスの側近にふさわしい実力者。

彼の金庫は両肩に埋め込まれており、合わせて2つある。このタイプの怪人は国際警察がステイタス・ダブルと称する上級怪人の特徴であり、
またその金庫が金色のステイタス・ゴールドでもある為、「ステイタス・ダブルゴールド」と称される。
金色の金庫は幹部クラスにしか確認されていないため、ギャングラーという組織の中でも限られた幹部クラスの怪人にのみ許されたものと考えられる。

「遠く離れて/Au loin」をトゲーノ・エイブス、「幸運の大当たり/Le coup de chance」をアニダラ・マキシモフに与えた為に現在は空となっている。

♯5で自ら戦線に立ち、ルパンレッドとパトレン1号を除くルパンレンジャーとパトレンジャーの両戦隊を持ち前の実力で圧倒する。
ブンドルト・ペギーは彼の部下だが、両戦隊と自分を尻目に逃げ出した彼に対し、上述の台詞を吐き捨てた。

ザミーゴ・デルマを情報屋として取引し、国際警察の動向やルパンコレクションについての情報を入手している。
なおザミーゴはデストラがいるところでは恭しい態度を取っているが離れた場所やドグラニオが近くにいる場所では呼び捨てしている等、態度の変わりようがすごい。

国際警察と快盗、両者の使う装備がルパンコレクションであることを疑問に思い、独自に調査をしていった結果、何かしらの結果を掴んだようだ。
その結果の一部として、ルパンコレクションは本来ギャングラー達のような違う次元で作られた物品であり、本来人間の手には扱いきれないものであることが判明している。




―――デストラは、ただドグラニオの側にいた。
歳を重ねたボスが自分の後継者を選ぶと発表し、ギャングラー怪人達の動きが活発化しても尚。
しかし、#41にて彼はドグラニオから思いの丈を聞かされ、決意するのだ。ドグラニオの意志を継ぎ、自分こそがギャングラーのボスになるのだと。

本格的に行動を起こしたデストラはまず戦隊達のメンバーをギャングラー達の世界に連れ込んでドグラニオ目前で処刑していこうとし、
手始めに、町中で透真と会話をしていたつかさを襲撃し、透真もろとも彼女を異世界に隔離することに成功。
ノエルが加勢に現れるも、彼は川に落ちたためその場は見逃すこととして撤退。
その後探索中の圭一郎と咲也を不意打ちし彼らも異世界に追放することに成功するが、その直後ルパンレンジャーの襲撃を受ける。

凄まじいパワーでブルーを欠くルパンレンジャーと戦うデストラ。
レッドはビクトリーストライカーの未来予知で戦いを優位に進めようとするも、その防御力は生半可な攻撃が通じず、動きを予知できても強みにならないことが明らかになる。
そのまま彼らを追い込んでいったデストラだったが、スーパールパンレッドにとどめを刺そうとハンマーを振り下ろそうとした瞬間、突然空間が歪み、異世界から放逐したはずの4人が帰還する。
決して脱出出来ないはずの彼らが戻ってきたことに驚くも、「お前、人望無いんだよ」と咲也から揶揄され激怒してパトレンジャーと交戦、
その戦闘の中、両肩の金庫をルパンブルーとピンクに開けられるも、元から中身が方だったため肩透かしに終わり、コレクションがないのに高い戦闘力だったことからブルーはかなり驚いていた。
コレクションを持っていないのであればそのまま倒せばいいと、現れたスーパールパンエックスとパトレンU号のスーパースペリオルストライク、イチゲキストライクの同時攻撃を受けるが、
ダメージを受けつつも立ち上がり、ゴーラム(剣)ゴーラム(盾)を召喚してその場から撤退する。

その後ギャングラーの世界に戻り、人間たちに自分の作戦を台無しにされたことに憤っていたが、そこへ現れたゴーシュから協力を持ちかけられる。
それを呑んだデストラは#42にて国際警察の制服を着てカフェにいたノエル、そして彼と共にいた魁利を発見。
魁利の反応から彼がルパンレッドだと当たりをつけたデストラは、直後現れたゴーシュと共に彼らを攻撃。
その戦闘中、ゴーシュが「世界を癒そう~Gueris le monde~」を使い、ルパンエックスに対して何かを"見た"ことで冷静を欠いたノエルを攻撃してサイレンストライカーを、
そしてルパンレッドからビクトリーストライカーを奪い取ると、今まで空だった金庫にしまい込み、「未来予知」と「重力操作」能力を獲得。
彼らを襲撃したのは、所持するルパンコレクション目当てであり、目論見が達成されたことから用済みである彼らもろともデストランチャーの能力を開放して広範囲を粉砕してその場から撤退する。

次の目標は国際警察。
ギャングラーの幹部と快盗、警察の決戦がすぐそこまで来ていた。

【余談】

声を演じるうえだ氏は『特捜ロボ ジャンパーソン』のエンジェル役以来、24年振りに特撮作品の怪人の声を演じている。
『VSアルティメットコレクション』によれば、三幹部のデザインコンセプトとして『手榴弾』と『筋肉』を取り込んだ一つ目怪人として作成された。キャラクターとしてはデザイン当初から「ボスを護衛する屈強なボディガード」という一面が定まっており、「乱暴者に見えるけど、実は時間に厳しい紳士」という意味合いから胸部に懐中時計が埋まっている(武装のイメージから時限爆弾にも見えなくもない)。また所有する鎚は叩く方が地雷、反対側はロケットランチャーをモチーフにしている。これについてデザイナーによると、「スイッチがある方で叩くと自爆するんじゃないか?」と疑問に思いそうだが、実は叩く瞬間はスイッチが蓋で塞がれているという裏設定があるらしい。

最終更新:2020年07月07日 03:56