アナザーエグゼイド

【名前】 アナザーエグゼイド
【読み方】 あなざーえぐぜいど
【声/俳優】 児玉貴志
【登場作品】 仮面ライダージオウ
【登場話】 EP03「ドクターゲーマー2018」
EP04「ノーコンティニュー2016」
EP25「アナザージオウ2019」
EP28「オレたちのゴール2019」
EP42「2019:ミッシング・ワールド」
【分類】 アナザーライダー
【変身者】 飯田
【特色/力】 ゲームの世界と現実の往来/格闘アクション
【モチーフ】 仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマー レベル2、プレデター?

【詳細】

タイムジャッカーの一人、オーラアナザーエグゼイドウォッチを飯田という男性に埋め込むことで誕生した「仮面ライダーエグゼイド」の力を持つアナザーライダー

仮面ライダーエグゼイドの基本形態であるアクションゲーマー レベル2とよく似た姿、配色をしているが、
肩当てからは無数のトゲ、両手両足には鋭いカッター、後ろ髪はドレッドヘアーで、ゴーグルの奥にはコミカルさの欠片もない不気味な瞳、
さらに口元は歯をむき出しにして食いしばっているような恐ろしい形相をしている。
背中にはレベル1の頭部と思われるパーツがあり、瞳の部分に「2016」と「EX-AID」と描かれている。
胸部のライフゲージなどが存在する部分にも「EX-AID」と描かれているが、ライフゲージ消滅によるゲームオーバーの概念があるのかは不明。

戦闘においては原典のエグゼイド同様、ハイジャンプを駆使した身軽なアクションを得意とし、空中にチョコブロックを作り出して足場にすることで予測困難な移動を可能にする。
エグゼイドはガシャコンブレイカーという武器を持つが、アナザーエグゼイドはそれに類するものを使わず、出現させたチョコブロックを蹴り飛ばして攻撃するというエグゼイドが見せたことのない行動を取っている。

エグゼイドはバグスターウイルスから一般市民を守る「ドクターライダー」であるが、このアナザーエグゼイドはその真逆の能力を持つ。
ゲームエリアを展開できない代わりにポータブルゲーム機をゲートとし、現実世界とゲームの世界を行き来する能力を持つに加え、
触れた相手を未知の病気にして昏倒させてしまうという、アナザーエグゼイド自体がバグスター、未知の病源そのものな存在になっている。
また「誰もクリアしたことのないゲーム」という、エグゼイド本編にて度々描写されたマイティアクションXにも似たゲームを作り出し、特定の条件に当てはまる人物を見つけては病気にさせ昏倒させていた。

変身しているのは息子であるケイスケが病気で倒れ、搬送されている途中だった飯田という男性。
病院に付き添おうとしていたところをオーラが時間停止で契約を持ちかけ、それを飲んでアナザーエグゼイドに変身する。

普段はゲームの世界にいることから現実世界での補足が困難であり、撃破しようにもゲームの世界に入る手段が無かったが、
姿を消していた宝生永夢の残したドイツ語のメモからソウジとゲイツはゲームの世界へ入り込むことに成功。
ビルドアーマーを装着したジオウ、ドライブアーマーを装着したゲイツの必殺技を受け行動不能になった。
だが倒れたアナザーエグゼイドを守るように、本来のエグゼイドである宝生永夢が現れライダーに変身し両ライダーに襲いかかってくる。

だが永夢の行動は難病に侵されるケイスケに生きる気持ちを持たせるために父親である飯田を探すためのものであり、
飯田は自意識を保ったままアナザーエグゼイドとしての力を使い、「息子に体格の近い小柄な男性」をターゲットに定めていた。
ケイスケの病名は「突発性拡張型心筋症」。発見が遅れやすい心臓病であり、手術の他には心臓を外部から移植するしかない。
アナザーエグゼイドのターゲットになった者達はケイスケの心臓のドナーになりうる体格であることから狙われたもので、天才外科医である鏡飛彩でさえも「発見があと一年早ければ」と病状の重さを悔やんでいた。

2016年にて廃工場のような場所でゲームをしていた男性を昏倒させた後、タイムマジーンで時空転移してきたジオウ、ゲイツと交戦。
バグスターウイルスAを大量に作り出して迎撃するが、そこに恐らくバグスターウイルス発生の通報を受けたと思われる永夢が駆けつけエグゼイドに変身。
アナザーエグゼイドに有効打を与えるエグゼイドの姿を見たジオウは、エグゼイドライドウォッチをドライバーにセットしエグゼイドアーマーを装着。
その力に何もできず、クリティカルタイムブレークの発動を許し、実体化したカットイン文字に押しつぶされ爆散した。

そして息子であるケイスケは2016年の段階で病気が見つかったことにより飛彩の手術をうけることができ病気を克服。
親子ともに元気に街を歩く姿をソウゴが目撃している。

このアナザーライダーの出現によってエグゼイドの歴史が消滅し、永夢は医者になったもののバグスターの存在も消え去ったため、
とある男の才能は開花すること無く行き詰まることになってしまい、アナザーオーズ誕生のきっかけとなった。

その後EP25にて再登場。
かつての変身者である飯田を加古川飛流が襲って力を奪い、アナザービルドの状態でジオウビルドアーマーと交戦。
ボルテックタイムブレークを受けるもウォッチを切り替えることで生き残り、黒ウォズと共に撤退したジオウを見送った。

そしてEP28にて一般人を無理矢理変身させたと思われる個体が登場し、アナザージオウが集めた他のアナザーライダー達とともにジオウに襲いかかる。
ゲイツとの「約束の場所」に向かうためやられるわけにはいかないソウゴはジオウⅡへと変身し、覇王斬りによってアナザービルドと共にまとめて撃破された。

EP42では年号が「2019」に変化した個体が登場し、アナザーゴーストと共に最低最悪の魔王となった加古川飛流を警護していた。
そこに現れた海東大樹がアナザージオウⅡウォッチを目当てに襲いかかり迎撃するも、カメンライドで呼び出されたブレイブに敗北し消え去った。

【余談】

『セレブレート ジ ジオウ コンプレーション』によると、『ビーロボ』のような愛嬌あるデザインのエグゼイド(lv1)の印象から離れるように、「ゴーグルに瞳が描かれているゲーマーライダーとは逆にゴーグルの下に不気味な眼がある」、「ビビッドカラーのエグゼイドと違い体表のカラーを爬虫類っぽくしてる」、「髪型をドレッドヘアー化」などで差別化しているらしい。

「病気に感染したドクターライダーが同じ病気の患者を治す」物語だった仮面ライダーエグゼイド。
それに対してこのアナザーライダーは、「病気の患者を助けるため、患者を増やす」という本末転倒な行動をとっている。

患者が自分の子供だったとは言え、大勢の犠牲を出してまで助けようとした姿勢は褒められたものではないが、
「患者を治す」ことにかけた熱意だけは、永夢と飯田、似たものなのかもしれない。

ただ永夢自身の過去を考えると、飯田の行動は永夢に対する痛烈な皮肉にもなっている。

上記の通り、ビルドに続いてエグゼイドの物語が消滅しバグスターの存在も消え去ったため、永夢はゲーマーでかつ医者になったものの、
永夢に才能を刺激され、それを具現化する手段だったバグスターの存在を失った檀黎斗はすっかり行き詰まってしまい、
抑圧された衝動はウールによってアナザーオーズの力を与えられたことで一気に弾けることになってしまった。
なおエグゼイドの件が関係しているのか、オーズの件が関係しているのかは不明だが、ジオウの世界では幻夢コーポレーションは「檀ファウンデーション」という鴻上ファウンデーションを思わせる名称に変化している。

最終更新:2023年12月21日 02:42