アナザーファイズ

【名前】 アナザーファイズ
【読み方】 あなざーふぁいず
【声/俳優】 水石亜飛夢
【登場作品】 仮面ライダージオウ
【登場話】 EP05「スイッチオン!2011」
EP06「555・913・2003」
EP25「アナザージオウ2019」
EP28「オレたちのゴール2019」
EP43「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」
【分類】 アナザーライダー
【変身者】 2003年の佐久間龍一
【特色/力】 生体エナジーの吸収と供給
【モチーフ】 仮面ライダーファイズ、仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ、蝶

【詳細】

2003年の佐久間龍一にオーラがアナザーファイズウォッチを埋め込み作り出した「仮面ライダーファイズ」の力を持つアナザーライダー

仮面ライダー555に登場するライダーシステムの変身者はオルフェノクの力を持っていなければならない設定を考慮したのか、
仮面ライダーファイズをベースに、胸部の装甲は肋骨、全身に走るフォトンストリームはまるで流れる血液のようにゆがみまくっている等、死者を意識したシルエットをしている。
頭部はファイズのアルティメットファインダーに似ても見えるが、揺らめく炎のような装飾の中に双眸が確認でき、
裏モチーフのサメのようなギザギザのクラッシャーはまるで人間が歯を食いしばったかのように表現されている。
本来のメイン変身者であった乾巧の動作を意識した手首スナップを見せている。

オリジナルのファイズに由来する能力を見せていないが、てんびん座の18歳の女子高生を生体エナジーに変換し吸収、それを他者に供給する能力を持つ。
佐久間は後に2011年でアナザーフォーゼの力をスウォルツから与えられることになるが、その8年もの期間ずっと条件に合致する女子高生を襲い続けており、
2011年の時点では生体エナジーの供給能力が衰え、ほぼ消えかけている状態だった。

2003年の佐久間は、交通事故で死亡してしまった山吹カリンの蘇生を望み、オーラからアナザーウォッチを埋め込まれアナザーファイズとしての力を獲得。
以後「てんびん座の18歳の女子高生」という死亡当時の山吹カリンの特徴に合う女子生徒を襲っては生体エナジーに変換、吸収しカリンに供給することで彼女を無理やり活かし続けてきた。

ファイズの歴史が消えた状態では流星塾は普通の養護施設となっており、佐久間とカリンはそこの出身者。
そして同じ施設の出身者である仮面ライダーカイザだった草加雅人は、佐久間の行動をカリンから伝えられたことで知り、彼の行動を阻止しようとして秘密裏に行動していた。

EP05にてフォーゼアーマーの力を得たジオウにアナザーフォーゼが撃破されると、アナザーフォーゼの殻を脱ぎ捨てるようにアナザーファイズの姿が現れ、
そこで佐久間龍一は「仮面ライダーフォーゼ」と「仮面ライダーファイズ」の力を手に入れた人間であることが判明する。

佐久間をアナザーフォーゼに仕立て上げたのはスウォルツだが、アナザーウォッチを埋め込む際に「実験」と称していたことを考えると、
同じ人間に複数のライダーの力を宿す実験だったのだろうか。
そのことを後で知ったオーラは不機嫌そうな顔をしていたため、スウォルツの独断によるものと推察できる。

アナザーファイズとしての力を手に入れた直後、偶然であった女子生徒を生体エナジーに変えてしまい、最初の被害者を生み出してしまう。
そこにタイムマジーンで時間移動してきたゲイツがやってきて、アナザーファイズと交戦。
乾巧からファイズライドウォッチを受け取っていたゲイツはファイズアーマーを身にまとい、佐久間を救うべく圧倒していく。
そしてエクシードタイムバーストを、全身の疑似フォトンストリームからエネルギーを放出させ左脚に集中させたキックで迎え撃つも、
ポインター555から射出されたマーカーがヒットし空中で動きを止められ、迎撃に失敗し撃破された。

その後2011年にてアナザーフォーゼもまたフォーゼアーマーのジオウに撃破されたことで、アナザーライダーの力は双方共に完全に消滅することとなる。

EP25で佐久間龍一から加古川飛流が僅かに残されていた力を奪うことでアナザーファイズウォッチを復元、
アナザーエグゼイドが仮面ライダーウォズに倒された直後ウォッチを切り替えることでアナザーファイズに変身して復活している。

EP28では他のアナザーライダー達と共にジオウ、ゲイツと戦うもファイズアーマーを装着したゲイツのエクシードタイムバーストを受け撃破される。

EP43ではアナザーWと共に逃亡したウール、オーラを探索しており、海東大樹の声に反応して二人に襲いかかる。
だが駆けつけたジオウとゲイツにアナザーW共々撃破された。
その後加古川飛流の居城における決戦で復活して登場。
アナザー鎧武アナザーカブトと共に仮面ライダーディケイドと戦うも、ディケイドスラッシュに切り裂かれ爆散した。

【余談】

前述したとおり、肋骨を模した胸部装甲、まるで血管のように全身に走る赤いライン等、死者が蘇ったオルフェノクを意識したディティールが組み込まれている。

また目の部分が炎のように見えるのは、本来の変身者である乾巧が焼死したことに起因するトラウマ(猫舌)を抱えているのが由来だろう。
頭部に2本あるアンテナは、裏モチーフであるサメのヒレにも、羽ばたく蝶の羽にも見える。
仮面ライダー555に登場するスマートブレインはイメージ演出として蝶を使っており、それが由来か。

「一度倒された存在が、新たな力を得て復活する」というシーンは、一度人間が死亡した後蘇生して誕生したオルフェノク、及び一般ゾディアーツが倒された後、復活したホロスコープスを重ね合わせた演出と思われる。

スーツは上半身のパーツを交換することでアナザーフォーゼとアナザーファイズとするコンパチ仕様。
そのため四肢にはフォーゼの○△□×のディティールがそのまま残され、全体的なベースカラーは銀色となっている。
本来のファイズはアンダースーツが黒であるが、オルフェノクは全員灰色、もしくは銀色であるためある意味違和感が無い。
アナザーライダー達が勢揃いする中ではスーツを切り替えつつ撮影に望んでいる模様。

最終更新:2020年08月29日 02:34