トカゲイル・ナクシャーク

「俺のお宝を是非見たいとか言われたから、自慢してみせたトカ。そしたら持っていかれたトカ!」

【名前】 トカゲイル・ナクシャーク
【読み方】 とかげいる・なくしゃーく
【声/俳優】 おぐらとしひろ
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
【登場話】 #43「帰ってきた男」
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 ギャングラー怪人
【武装】 バシリスクレスト
【犯罪歴】 暴走乱闘
【犯罪技】 水面バシリ
ルパンコレクション①】 「人形遣い~Un des marionnettes~」
【ルパンコレクション②】 「しなやかな心~Le c?ur elastique~」
【金庫/識別番号】 胸部/「093」
【化けの皮】 赤色の上着を着た男性
【人間界での犯罪内容】 不明
【生物モチーフ】 トカゲ
【その他のモチーフ】
【名(名前)の由来】 トカゲ+突風(英:Gale)
【姓(名字)の由来】 無くす?
【暗証番号の由来】 不明

【詳細】

トカゲのようなギャングラー怪人。

強靭な脚力を持ち水面を走って移動できる犯罪技「水面バシリ」を使い、背ビレ剣「バジリスクレスト」と呼ばれる大剣を奮って戦う。
犯罪技の原理は誰もが考えたであろう「足が沈む前にもう片方の足を出すことで水面を走れる」理論と思われる。
それを実行できるぶん、脚力は高いのだろうが日に何度も逃走する羽目になったため、登場した#43中盤では体力を使い果たしていた。

所持していたコレクションはタクト型の「人形遣い~Un des marionnettes~」で、人間の体を意のままに操ってしまう能力を持つ。
だが登場した#43冒頭の時点で既に何者かに奪われてしまっており、同話の中盤にてとある人物から「しなやかな心~Le c?ur elastique~」をプレゼントされ、
その能力を使いボールのように高い反発性を獲得、脚力と合わせ不規則に飛び跳ねて相手を翻弄する動きが出来るようになった。

公式サイトの紹介によるとトカゲイルの犯罪歴は「暴走乱闘」とのことなので、恐らく人形遣いを使って一般人を操り乱闘させていたものと思われる。
登場するなりルパンレンジャーと交戦中で、その後も登場シーンでだいたい逃げていたため、犯罪歴は確認できないのだが。
トカゲイルの知性のほどを考えると、人形遣い~Un des marionnettes~」よりは「しなやかな心~Le c?ur elastique~」のほうが使い勝手が良い気はするのだが。

使用している化けの皮の外見は赤いジャケットを羽織った男性。透真は何故かその男性に見覚えがあるようだが…?

ギャングラーとしては金庫も一つしかなくトカゲ型の金属鎧を着込んだような一般的な外見をしているが、
このギャングラー、身も蓋もなく言ってしまえば「底なしの間抜け(透真談)」であり、前述したがルパンコレクションを何者かに奪われてしまっている。
その経緯も「お宝を是非見たい」と言われたため、自分で金庫を開けてコレクションを見せたら奪われた、というもの。

冒頭でルパンイエローに金庫を開けられるももぬけの殻だったため、驚いてる彼女らに対しその旨を説明し呆れられるが、
それも自分の長所だと開き直っており、パトレンジャーが乱入してきたためその場を水面バシリで逃走する。

その後化けの皮を被って男性になりすまし潜伏していたが、コグレの情報提供によりその外見を知っていた快盗たちには即座に正体を看過されワイヤーで捕縛されてしまう。
コレクションを奪ったやつに関する情報を聞き出そうとする魁利だったが、その直前「ノエル」から渡された「しなやかな心~Le c?ur elastique~」を格納し、コレクションの力で弾力性に富む体となっており、快盗達の捕縛を振り切って逃走(その際に過去の失敗を反省せず自分で金庫を開けてコレクションを快盗達に見せつけている)。

逃げおおせた後拠点となる廃工場に戻り、「俺が持ってた宝物よりスグレモノ」と、「しなやかな心~Le c?ur elastique~」をとても気に入ったらしく、
金庫から取り出して眺めていたところ、その場にコレクションを譲ってくれたノエルが現れたため感極まってノエルを抱きしめた。

そしてその場を国際警察フランス本部から来日していた東條悟率いる国際警察の面々が、ちょうど良すぎるタイミングで現れる。
情報漏えいの現場を押さえたとする悟らに対してノエルは突如Xチェンジャーを発砲。
愕然としつつもその場を逃げ出したノエルを国際警察が追っていったためその場から逃走、何とか振り切ることに成功し「とんだ災難」と嘆いていたが、逃げ出した先に快盗達が出現。

3度めの邂逅となる快盗達に対して「いい加減に諦めろ」と叫ぶも、
「二度あることは三度ある」(魁利)
「3度目の正直」(初美花)
「仏の顔も三度まで」(透真)
と「3」に結びつけたことわざで反論され、もうコレクションを奪われまいと快盗チェンジしたルパンレンジャーと戦闘に入る。

弾力性に富んだ体で跳ね回って翻弄しようとするも、ビクトリーストライカーの能力で未来予知が可能になったスーパールパンレッドにはその作戦も通じず、的確に攻撃を当てられ困惑しているスキにルパンイエローにコレクションを奪われてしまう。

そして「しなやかな心~Le c?ur elastique~」を渡したのが本当に高尾ノエルだったのか問い詰めるルパンレンジャー達に対し、
「いいやつだった」とさも当然のようにトカゲイルは言い返す。
そしてその場にゴーシュ・ル・メドゥも現れ、快盗達がノエルのことを信じようとしているのに対して、以前「世界を癒そう~Guéris le monde~」をルパンエックスに使い見抜いたことを彼らに伝える。
「エックス(高尾ノエル)は人間じゃないわ」、と。
だから仲間として快盗達を騙し、利用していてもおかしくないと。

呆然とする快盗らを尻目にその場から逃げ出したが、トカゲイルを追いかけてきたパトレン2号、3号に発見され、クレーンバズーカを装備した2号のストロング撲滅突破、3号の発動したバイカー撃退砲の同時攻撃を受け敗北。

その場にいたゴーシュのコレクションの力で巨大復活し、さんざんコレクションの存在に翻弄されてきたためかもうコレクションは要らないと喜んでいたが、
フラッとグッドストライカーがやってきたためルパンレンジャー達はひとまずトカゲイルの完全撃破のためビクトリールパンカイザーに快盗ガッタイム。

ビクトリールパンカイザーの力にかなわないと悟ってその場から逃げ出そうとするも、右腕をサイクロンダイヤルファイター、左腕をブレード&シザーダイヤルファイターに換装した変則ビクトリールパンカイザーに追いつかれた挙げ句、竜巻で撃ち落とされ地上に落下。
続けて右腕をブルーダイヤルファイター、左腕をイエローダイヤルファイターに換装したビクトリールパンカイザーからバズソーで切り裂かれガトリングの斉射を受けた末、
巨大化したルパンマグナムの放つグッドストライカーぶっ放しちまえマグナムに撃ち抜かれ爆散した。

【余談】

スーツはヨシー・ウラザーを改造したもの。
胸部の金庫は中央に1つだけとなり、新造した頭部パーツと、ブレードにも見える金属の背ビレ等トカゲに見えるようなパーツが付け加えられている。

声を担当したおぐらとしひろ氏はスーツアクターとして有名な方であり、人間態も兼任している。

続く#44にて、彼を騙しコレクションを奪っていったのはナリズマ・シボンズであったことが判明。
トカゲイルはナリズマのことを知らなかったようで、悟の外見を見ても無反応だったことからナリズマは怪人態で接触したと思われる。

ナリズマがトカゲイルに目をつけた理由は恐らく彼の頭の悪さに加え、所有していた「人形遣い~Un des marionnettes~」の有用さからと思われる。
情報漏えいを行っていた真犯人であるナリズマは、それを嗅ぎつけたノエルの始末を目論んで来日しており、
ノエルを騙って自分のコレクションとトカゲイルのコレクションを交換する形でその目的に適したコレクションを入手し、
化けの皮になった悟の来歴を悪用し、合法的にノエルを抹殺できる状況を作り上げた。

ゴーシュもまた上記の通り「エックスは人間じゃない」と、コレクションを使って見抜いた事実をルパンレンジャー達に告げているが、
立ち去り際にもまた「エックスのおかげで面白くなってきたわ…」と呟いている。
この「エックス」はそれぞれ意味合いが異なり、元々ギャングラー達の間で警察、快盗両方にチェンジするノエルの存在を言い表すのに「エックス」という呼称を用いていたため、最初の「エックス」は高尾ノエルを意味する。
そして最後の「エックス」は視聴者に対するミスリードもあったのだろうが、正体不明の人物を表す「ミスターX」から国際警察に潜入していたギャングラーの存在を示していたと思われる。
なお仮にどちらもナリズマのことを言ってたとしても嘘を言っているわけではなく、話の流れから「エックス」=「高尾ノエル」であると快盗達に認識させるには十分だった。

ちなみにあまりの阿呆さに「底なしの間抜け」とまで言い表されたトカゲイルだが、以前登場したガバット・カババッチもまたコレクションを奪われた経緯から同じくブルーに「間抜けの極み」とまでこき下ろされている。
両者ともに自分の油断からコレクションを喪っており、多少状況は異なるもののコレクションの力に慢心した結果奪われたという共通点がある。

最終更新:2023年07月11日 03:53