アナザーW

「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」

【名前】 アナザーW
【読み方】 あなざーだぶる
【声優】 伊藤健太郎
【登場作品】 平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER
仮面ライダージオウ
【登場話(ジオウ)】 EP43「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」
【分類】 アナザーライダー
【変身者】 不明
【特色/力】 風を操る。ハーフチェンジを駆使した戦闘。格闘
【モチーフ】 仮面ライダーW サイクロンジョーカー、仮面ライダーサイクロン、仮面ライダージョーカー、ミイラ男?、フランケンシュタインの怪物?

【詳細】

タイムジャッカーティード配下として動く「仮面ライダーW」の力を持つアナザーライダーの一人。

かつて仮面ライダーWは鳴海亜樹子から「半分こ怪人」と言われてしまったことがあったが、このアナザーWは文字通りの半分こ怪人といった風貌であり、
右半身はサイクロンサイドのように見えるが包帯を巻いたミイラ男のような姿であり、左半身もまたジョーカーサイドのように見えるが刺々しい装飾が到るところにあるなど道化師の要素は見受けられない。
そんな怪人の半身同士を縫い合わせる形で無理やり一つにまとめた、「二人で一人の仮面ライダー」どころか「二人を一人にしたアナザーライダー」といったデザインになっている。

それぞれのハーフボディの側頭部はそれぞれサイクロンサイクロン、ジョーカージョーカーを模したもので、それらが融合した頭部はアナザーライダー共通の瞼のような線が入った赤いツインアイに、
牙を生やした口があるが、サイクロン側は笑みを浮かべ、ジョーカー側は泣き出すのをこらえるようにへの字に歪んだ形となっている。
それはまるで、最後の戦いで別れを迎えようとしていたあの相棒達のように。
またアンテナはそれぞれの頭部ごとにあるが、正面側の額からクウガのような角が伸びている

アナザーライダーとしての能力は強力な風を操り、小さな子供一人くらい苦もなく巻き上げてしまうほどの竜巻を作ることが出来る。
また半身の特性を切り替えることで仮面ライダーWのようにハーフチェンジを行うことが可能。劇中ではサイクロンサイドをルナサイドを思わせる金色に変化させ伸ばした右腕を使って離れた場所から攻撃を行った。
ダブルエクストリームのように発生させた竜巻で加速する両足ドロップキックも披露していた。

上記のように2つの存在が一つにまとまったような姿を反映しているのか、声は二重加工されセリフ自体は伊藤健太郎氏が一人で担当しているが、
それぞれ異なる声色が一度に発声している不気味なものとなっている。
おそらくサイクロンサイド側と思われる声は陽気な子供にも聞こえるもので、Wの決め台詞もどこか笑いながら、軽々しく口にしている印象を受ける。

劇中ではティードの部下として活躍し、アナザーデンライナーから逃げたしたシンゴの捜索や、久永アタルをアナザー電王に変身させる重要な役回りを担っている。
仮面ライダーグリスをアナザー電王とのダブルライダーキックで倒す等戦闘力は決して低くはないが、映画冒頭のビルド、クローズ、グリス、ローグを相手取るのは流石に厳しく撤退を選んだ。

その後ティード本拠地の近くでジオウと戦うが、Wライドウォッチの力でWアーマーを装着したジオウに歯が立たず、
マキシマムタイムブレークを受け撃破された。
その際、縫い合わされたハーフボディがそれぞれ異なる方向に吹っ飛び爆発する演出があったが、他のアナザーライダーのように変身していた人間が出てくることはなかった。

ジオウ本編でもEP43にてアナザージオウⅡが作り出した個体が登場。
ウールオーラへの刺客としてアナザーファイズと共に送り出されており、海東大樹の助けでウールらを発見したため始末しようとするも、
駆けつけたジオウがダブルアーマーを装着し、マキシマムタイムブレークを受け撃破される。
その後復活しアナザーライダー軍団でジオウらを待ち受ける。

アナザーアギト(ジオウ)と共に仮面ライダーディケイドに襲いかかるも、ディケイドブラストを受け撃破された。

【余談】

サイクロンサイドがミイラ男のように包帯を巻き付けたような姿になっているのは、オリジナルの変身者であるフィリップが死人であることからの連想ではないか?と考察されている。
またサイクロンサイドを司るフィリップの家族、ミュージアムの幹部達は概念系やナスカの地上絵、土偶等古いものがモチーフに選ばれている。
ミイラ男も古代エジプトの習慣だったことを考えると、モチーフの選定理由としては園咲家の共通点として選ばれたか。

『セレブレート ジ ジオウ コンプレーション』によると、オリジナルのサイクロンジョーカーのマフラーがミイラの包帯っぽく見えることから、エジプト要素を中心にデザインし、ドライバー部分にもエジプト風の装飾がある。

このアナザーライダーは変身者も不明、登場していた時点で既に変身した状態だったためどのような経緯で選ばれたのか全くわかっていない。

またアナザー電王を誕生させtなおはこのアナザーWであるが、現時点でアナザーライダーを誕生させた唯一のアナザーライダーとなっている。
彼自身はティードに生み出されたのかもしれないが、劇中ではそのような描写は無い。

アナザーライダーを作れたことから、変身者はティードの部下のタイムジャッカーだった可能性もある。
タイムジャッカーもアナザーライダーに変身できるのはティードが実証済みであり、変身した状態で倒されると人間態もろとも消滅してしまうのも彼が身をもって実証している。

なおアナザーウォッチさえあれば、タイムジャッカーでなくともアナザーライダーを作れるのはテレビ本編で証明されている(アナザーブレイドアナザー龍騎)。

公式からもこのアナザーライダーに関して深く触れられないが、劇中で変身者がいる気配がないのは、ダブルに登場するドーパントは地球の記憶から生み出される怪人のため、「仮面ライダーW」というデータのみがアナザーライダー化した存在ではないか?とする考察がある。
アナザーキカイのように、未来に誕生するライダーを補完するかのようにアナザーライダーが突然出現した例もあるので、このアナザーライダーもまた地球から溢れ出したライダーの記憶の一部だったのかもしれない。

最終更新:2021年01月08日 01:30