タンクジョウ

「時は来た!これで地球は、我がものだ!」

【名前】 タンクジョウ
【読み方】 たんくじょう
【声】 中田譲治
【登場作品】 騎士竜戦隊リュウソウジャー
【登場話】 第1話「ケボーン!!竜装者」~第6話「逆襲!!タンクジョウ」
【所属】 ドルイドン
【分類】 ルーク級幹部
【属性】 ドルイドン族
【武装】 大剣ルークレイモア
キャスリングランダー
【分布】 揺れる大地
【経験値】 609
【チェスピースモチーフ】 ルーク
【その他モチーフ】 城壁、戦車
【名前の由来】 戦車(英:tank)+城(音:じょう)

【詳細】

ドルイドンに属するルーク級幹部

比類なき怪力を持つパワータイプのドルイドンであり、相手の攻撃を城壁を模した身体で弾き飛ばしつつ接近し、正面から敵を叩き潰すことを好む。
専用の大剣「ルークレイモア」をその豪腕で振り回して攻撃し、胸部に備わる大砲から「キャスリングランダー」という必殺砲撃を発射、直線上の相手を一撃で殲滅する威力を誇る。

マイナソーがリュウソウジャー相手に劣勢と見るやドルン兵を呼び出して自らも助太刀に入るなど意外と面倒見がよく、
クレオンの軽口(○ポイント上げますなど)に対してさらっと良い反応を返してみせるなど、この手のパワーキャラにしてはギャグキャラとは違い比較的ユーモアな一面を見せる。
ただ自分の思い通りにならないと激昂し、相手を煽って冷静さを失わせるなどその本質は卑劣。

同じルーク級幹部であるガチレウスとの関係は不明だが、ビショップ級幹部のワイズルーがガチレウスと相性が悪いようなので、
似たような性格ゆえもしかすると仲が悪いのかもしれない(すでに倒れたタンクジョウに対するガチレウスのコメントは皆無)。

また地震エネルギーを吸収し、カプセル状に蓄える能力を持ち、そのエネルギーを使うことで巨大魔強化を果たしパワーアップ出来る上巨大化も可能。
前述したキャスリングランダーも蓄えた地震エネルギーを砲弾として利用することでまさに必殺の破壊力を生み出す。

第1話でリュウソウ族の神殿に眠る騎士竜の大いなる力を狙い、クレオンと共に襲撃する。
圧倒的な力でコウとマスターレッドを追い詰め、コウを庇ったマスターレッドを殺害してしまう。

そのままコウも屠らんとして剣を振り上げるが、マスターレッドのソウルを引き継いだコウはリュウソウレッドに変身する。
彼の猛攻に押され、マイナソー完全体の攻撃が神殿を崩しかけた為、巻き込まれる前にクレオンと共に撤退した。

それ以後もマイナソーの助太刀のため度々リュウソウジャーと激突し、マスターレッドの仇であることから特にリュウソウレッドと激しく戦っていた。
第5話にてマイナソーを生み出せるクレオンがリュウソウグリーン、ブラックに狙われたため迎撃するため出現。
他のメンバーも合流しリュウソウジャーが勢揃いしてしまうも、その直後大きな地震が発生、それを見逃さずエネルギーとして吸収すると大幅にパワーアップすることに成功する。

そしてキャスリングランダーを発射して5人まとめて変身解除させ、なおも一人だけ竜装チェンジして挑みかかるコウを相手に「あの世でマスターと一緒に剣術ごっこでもするんだな!」と言い放ち、
ツヨソウルを装備したリュウソウレッドを圧倒。
トワとバンバが加勢しようとしたところをクレオンがケルベロスマイナソーをけしかけ、トワの腕に噛み付いたため、それを「余計なことを!」と詰りつつ、
興が削がれたのかその場から消え去った。

そして毒に侵されるトワを助けるためケルベロスマイナソーを探すバンバら4人を阻止するためか巨大魔強化してキシリュウオースリーナイツと交戦。
キャスリングランダーの一撃で大きく吹き飛ばしてしまうが、そこへケルベロスマイナソーを片付けたリュウソウブラックがミルニードルを伴って加勢に現れる。
そしてミルニードルを加えたキシリュウオーミルニードルが完成すると、そのパワーに圧倒され、ニードルクラッシャーの連撃を叩き込まれ爆発に飲まれ姿を消した。

だが致命傷には至っておらず、満身創痍でありながら潜伏場所に戻ってきており、
クレオンはタンクジョウが死んだと思っていたようで、散々な悪態を付きながら戻ってきたのに対し睨みを効かせて黙らせる。
そして滾る復讐心を言葉にして、リュウソウジャーへの憎しみを深めていた。

第6話ではケルベロスマイナソーの毒の性質を知り、時間を於けば毒の感染が広がってリュウソウジャー達は全滅すると考え、潜伏場所で待機を選択。
リュウソウジャーが死に絶えた後、吸収した地震エネルギーを使って地球の支配者になることを思い浮かべ高笑いし、それに付き合って笑っていたクレオンに対して、
「お前は笑うな」と言い放ったため、「どういう厳しさ?」と注意されたクレオン自身は困惑していた。

そして十分に毒が広がったと判断し、地震エネルギーを吸収して再び巨大魔強化。
邪魔者がいない地球を支配することを夢想するも、リュウソウ族の長老がケルベロスマイナソーのキバから解毒剤を作り、それを使ったリュウソウジャー達は復活。
ついに5人が揃い、名乗りを上げた正義の騎士達は各々が呼び出した騎士竜達を一つに合体させ、キシリュウオーファイブナイツを作り上げる。

ファイブナイツの豊富な武装、多彩なバトルスキルに追い込まれていき、クレオンが巨大化していたケルベロスマイナソーを第5話のようにけしかけるも、
すでにそれを見切っていたグリーンがそれを迎撃し瞬殺。
窮地に陥いったことから残りの地震エネルギーを全て吸収し、最大出力のキャスリングランダーを発射するもファイブナイツはそれを受けきって反撃し、
ファイブナイツアルティメットスラッシュを受け瀕死のダメージを受ける。

しかし吸収した膨大な地震エネルギーはタンクジョウを死亡すると同時に噴出し半径10kmを消し飛ばす威力を持つ爆弾にしていた。
それをリュウソウジャーに告げ自爆を匂わせるが、レッドはすかさずプクプクソウルを発動し、
風船のように丸く膨らみ空へと浮かび上がっていく。

そして大気圏外へと追いやられ、地上にいるファイブナイツが放ったキシリュウオーファイナルキャノンが直撃。
自身の無様な最期に憤りながら、大爆発を起こしてその中に消え去った。

【余談】

チェスピースがモチーフと思われるドルイドンの幹部としてのモチーフは「ルーク」の駒である。
他にもルークモチーフの幹部が登場しているあたり、他にもルーク級の幹部がいるのかもしれないが、自陣のルークは2つであるため、ここで打ち止めだろうか。
と思われたがタンクジョウのスーツを改造したガンジョージという新たなルーク級幹部が終盤になって登場している。

擬人化した城塞のような姿をし、武器である剣もルークピースを象っている。
名前もルークとクレイモアを足したもの。

特撮作品のシリーズとしては異なるが、「城壁」をモチーフとした怪人に『仮面ライダーキバ』のライオンファンガイアチェックメイトフォーに属する「ルーク」の称号を持つ怪人)が存在する。

名前の由来は戦車の英語名「tank(タンク)」と「城」の音読みを繋げたものと考えられる。

元々タンクは液体などを貯めておく容器を意味し、イギリス軍が戦車を水タンクとした事で転じて戦車を指す言葉ともなった。
更にゲーム用語として攻撃を引き受け、味方の被害を抑える役割を持つキャラクターを「タンク役」と言ったりもする。

声を演じる中田氏は『動物戦隊ジュウオウジャー』でアザルドを演じ、『ジュウオウジャー』が2016年放送開始している為、「かなり短いスパンで幹部怪人を同じ声優が演じる」というのはかなり珍しい例である(ゲスト怪人という括りでは異なる)。
なお放送開始以前から幹部格として紹介されていた敵怪人であるが、6話で退場するという短い登場期間だった。

中田氏は他にも『海賊戦隊ゴーカイジャー』の大科学者ザイエンや『仮面ライダー鎧武/ガイム』のロシュオなどの声を演じ、 (本wikiではまとめていない)『超新星フラッシュマン』のサー・カウラーや『超獣戦隊ライブマン』の大教授ビアスを俳優としても担当し、特撮ファンの中でも「常連」といえる大御所声優である。
すでに退場済みの幹部であるが、中田氏のオールアップ宣言は公式サイトで行われていないため、今後再登場する可能性も考えられる(第16話で退場したガチレウスも同様)。

最終更新:2020年02月16日 11:44