アナザー龍騎

「サラのためなら、俺は地獄に堕ちたって良い!」

【名前】 アナザー龍騎
【読み方】 あなざーりゅうき
【声/俳優】 石田隼
【登場作品】 RIDER TIME 龍騎
仮面ライダージオウ
【登場話(ジオウ)】 EP43「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」
【分類】 アナザーライダー
【変身者】 加納達也
【特色/力】 剣戟/火炎攻撃
【モチーフ】 仮面ライダー龍騎、龍騎サバイブ?、中華武将、東洋龍

【詳細】

仮面ライダージオウのスピンオフ作品、「RIDER TIME 龍騎」に登場する何者かが作り出した「仮面ライダー龍騎」の力を宿すアナザーライダー

オリジナルの龍騎のデザインをベースにした中華風の鎧を身に纏い、左腕にドラグクローをモチーフとした手甲、右腕にドラグセイバーを模した長剣を装備して相手に襲いかかる。

同じライダー作品を原典とするアナザーリュウガに似た姿をしているが、武器を装備している向きが左右逆になっており、頭部装甲もスリットが歪んで奥にある瞳が見えやすくなるなど微妙に変化している。
また体に書かれたライダー名と年号の文字が反転(=鏡文字化)していない。
アナザーリュウガが使っていた能力は見せておらず、現時点ではミラーワールドに逃げ込んだり、鏡で攻撃を反射する能力は見せていない。
その能力はあるが使っていないだけなのか、アナザーリュウガとは別個のアナザーライダーであるためそもそも持っていない可能性もある。
左手に装備した龍の頭部を模した手甲と、右手に握る長剣を武器に相手に襲いかかる。
アナザーリュウガ同様、武器のデザインはストライクベント、ソードベントがモデル。

変身者の目的は恋人であるサラに新たな生命を与えること。

元々サラは変身者である加納達也が起こした事故で大怪我を負った女性であり、一命を取り留めた彼女を達也は何度も見舞ううちに恋人関係となる。
退院した彼女との恋人生活は長くは続かず、交通事故の後遺症によりサラは倒れ昏睡状態に陥った上、余命幾ばくもない状態と診断される。

自分が起こした事故が尾を引き、今彼女の命を奪う結果になった。
そもそも事故の時点で彼女の命が失われていてもおかしくはなかったこともあり、自責の念とサラを死なせない強い決意をした達也は手に入れたアナザー龍騎ウォッチの力でアナザー龍騎に変身し、
現実世界で多くの命を手に入れ(=大量殺戮を行い)、その生命をサラに与えることで延命しようと行動している。

本当にそんな事ができるのかは定かではなく、少なくとも仮面ライダー龍騎にそんな力はない。
凶行を続けるアナザー龍騎の影には、謎の男性の姿があり…

そしてサラ本人は、どういうわけか開かれたミラーワールドに人を集め、自らの命が尽きる7日をリミットとして仮面ライダー達によるバトルロワイヤルを開催。
これは現実世界でゲームを始めた達也を止めるための、ゲームであると言い、何度も繰り返しミラーワールドの中でバトルロワイヤルを続けていた。
これは残り少ないサラの命を消費しての行為であり、僅かだった命を使い尽くしたサラは昏睡状態のまま死を迎える。

そして、壮絶な戦いを乗り越えた勝者――――城戸真司が、現実世界へと歩みだし仮面ライダー龍騎に変身。
オリジナルとアナザーの戦いは、ややオリジナルの龍騎が押し気味で進み、真司自身も説得しようと試みる。
その戦闘の中で自分の目の前にいる真司が、サラの命をもらって現れたことを知り戦意を喪失するも、近くにいた謎の男が持つ水晶体からエネルギーを与えられて暴走を開始。

城戸真司からの協力要請を受け、発現した龍騎ライドウォッチを使いジオウはディケイドアーマー龍騎フォームへと変身。
ゲイツとの連携で暴走状態のアナザー龍騎を圧倒していき、ドラゴンライダーキックを模したファイナルアタックタイムブレークで撃破する。

変身を解除し、排出されたアナザーウォッチも砕け散ったが、その直後謎の男が仮面ライダーオーディンへと変身し、それ以後達也の動向は画面に映されていない。

ジオウ本編にはEP43にて登場。
アナザージオウⅡが揃えたアナザーライダー軍団の一体として登場し、アナザーゴーストアナザー響鬼アナザー電王と共にグランドジオウと戦うも、
本調子を取り戻したグランドジオウに歯が立たず、他の個体とまとめてキングギリギリスラッシュに両断され爆散した。

【余談】

スーツはアナザーリュウガの改造。デザイン担当はアナザーリュウガ共々篠原保氏。
デザインはアナザーリュウガ同様、ドラグレッダーのモチーフである東洋竜のパーツを分解して肉体に当てはめていった形にまとめられている。
スーツのうち左腕に装着していた武器はリペイントされ仮面ライダーリバイスに登場する仮面ライダーデストリームのコモドドラゴンゲノミクスで出現する武装に流用された。

サブライダーのアナザーライダーが先に登場し、後に主役ライダーのアナザーライダーが登場したのは仮面ライダー龍騎関連のみであるが、
リュウガに変身する鏡像の城戸真司は、龍騎に変身する城戸真司の影と言える存在であり表裏一体であった劇場版龍騎のストーリーも考えると、
アナザーリュウガ、アナザー龍騎の姿が似ているのも当然だろう。

そもそもリュウガ自体がひと目見ただけでは龍騎の色違いとしか見えず、バイザーの奥にあるツインアイの形状が異なるという点はよく観察しないと初見では気づくのが難しいだろう。
アナザー龍騎の頭部がリュウガから変化しているのは、原典における両者のデザインの差異をわかりやすくしたものなのかもしれない。

なおRIDER TIMEにて加納達也に力を与えたのはタイムジャッカーではなく、フードを目深にかぶった男性だった。
正体は判明していないが、オーディンに変身した上、消え去る間際のセリフから神崎士郎の残留思念か何かだという説がある。

サラは自分が行っているのも、達也が行っているのもゲームだというが、複数の命を自分の都合でデスゲームに巻き込むというのは原典における神崎士郎の行動に他ならない。
ゲームの参加者だった龍騎がアナザー化したことでゲームマスターになり、それが本人にとっては真剣な願いでも他者から見ればはた迷惑でしか無く否応なく巻き込まれてしまうのは龍騎におけるバトルファイトの実情を如実に表していると見ることもできよう。

最終更新:2022年07月20日 22:18