ヒューマノイズ

【名前】 ヒューマノイズ
【読み方】 ひゅーまのいず
【登場作品】 仮面ライダージオウ

【詳細】

仮面ライダージオウの世界において「仮面ライダーキカイ」が戦う2121年に地球を支配する機械生命体の名称。

オーマの日にゲイツリバイブがジオウⅡを倒した未来」の100年以上後に誕生する敵組織であり、
ジオウ本編では唯一判明した未来ライダーと敵対する組織の名称になる(シノビはVシネで判明したがクイズは不明)。

その姿は人間と全く変わらず、受け答えも一般人そのものに見える。
があくまでそう見えるだけで、「人間か、機械か」を相手に問いかけ、「人間だ」と答えた場合や相手を人間とみなした場合、突如として襲いかかってくる。

一般人に擬態して潜伏し人間を襲っている」タイプの敵怪人としては異例の、怪人態が存在しないのが最大の特徴。
生身の人間にしか見えない存在が文字通り目の色を変えて機敏な動作で襲いかかってくる様子は恐怖しかない。

2121年にて仮面ライダーキカイに変身する真紀那レントはヒューマノイズでありながら人間を守るために戦っており、
キカイの装備設定を読む限り、ヒューマノイズ用の軍事利用が可能な装備はある様子。
なおこの時代における生身の人間は保護区で生活しているようだが、ヒューマノイズはそういった場所にも容赦なく攻め込んできており、
人類は絶滅の危機に陥っている(そもそも誰が決めた保護区なのか情報がない)。

……ちなみに、仮面ライダーキカイの力を宿すウォズフューチャーリングキカイの能力に、特殊なナノツールを人間に一体化させセミヒューマノイズとして操るというものがある。
キカイのアナザーライダーでありアナザーキカイも有機物に憑依することで自らの肉体に変えてしまう力を持つことから、ヒューマノイズの正体はナノマシンで機械化されてしまった元人間なのかもしれない。

【余談】

仮面ライダージオウの次作品、仮面ライダーゼロワンでは暴走した人工知能搭載型アンドロイドが敵となる。
人間を絶滅させるよう悪のコマンドを実行しようとするその姿勢は、このヒューマノイズと似たものがある。
「普段は人間と変わらない姿で社会に溶け込んでいる」「敵対すると人間を優先的に攻撃する」という共通点は決して無視できないものと考えられるが、このヒューマノイズの設定がヒューマギア、マギアの設定に与えた影響は今の所定かではない。

劇場版令和ファースト・ジェネレーションでは、タイムジャッカーの暗躍によって飛電インテリジェンスがヒューマギアによって乗っ取られ、人間を脅かしているという歴史改変が行われている。
その果てにあるものは、やはり機械生命体によるヒューマノイズの人間支配、なのだろうか…
放映された同劇場版では「人類に反旗を翻したヒューマギアが人間を駆逐していき、残された人類は各地に点在する拠点に隠れ住みヒューマギアと戦っている」という設定であることが明らかになった。
どちらの設定が先かは最早鶏と卵レベルの話でしかないが、ゼロワンとジオウが共演した劇場版における展開はジオウが関わっていることもあり、ヒューマノイズの設定が少なからず影響している可能性が高いだろう。

なお興味深いことに、ヒューマノイズとヒューマギア、両者が世界を掌握した世界の描写だが、文明レベルはほぼ変わっていない。
特に夢の世界だったことが影響しているのかソウゴが見た夢の中の2121年の地球の風景はセピア色のフィルターがかけられていることもあり、全体的に昭和チックな雰囲気を持っていた。
少なくともあの場面だけ見せて、現在より100年未来の世界だといっても誰も信じないだろう。

ウィルがアナザーゼロワンになった影響で改変されたゼロワンの歴史でも、記憶改変が起こらず現状を把握していない或人が出勤中周りの風景にほとんど疑問を持っていなかったことから
ヒューマノイズとヒューマギアの両者は、人間達の生活を模倣してそれをただ続けていただけ、という見方が出来る。
そもそも人間を排除したのだから、会社員等の働く人間や小学生などの幼児をヒューマギアにやらせる意味は無いのだ。
ゼロワン本編には未成年タイプのヒューマギアはあまり登場していない。
死者や生者を模したヒューマギアの製造が禁止されていることも影響していると思われる。
そんな状態で人間を排除しながらも、「日常風景を作った」のは、彼らが作られた存在だったが故の、技術的な限界だったのだろうか。

最終更新:2020年10月17日 04:32