オオツムジ

「こけおどしか、達磨落とし!」

【名前】 オオツムジ
【読み方】 おおつむじ
【声】 郷里大輔
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第二幕「極付粋合体(きわめつきいきながったい)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 旋風大鎌刀(せんぷうおおがまとう)
【伝承のルーツ】 鎌鼬
【モチーフ】 つむじ風、鎌
【その他のモチーフ】 ムカデ
【名前の由来】 きなつむじ

【詳細】

つむじ風のような、たくさんの鎌をぶら下げたような姿を持つアヤカシ。

つむじ風を刃として操る大技「真空つむじ鞭」で人々を斬り裂いて苦しめ、自身の身丈を十分に越える巨大な刀「旋風大鎌刀」を鎌のように振り回す。
一度に無数の獲物を刈り取る戦法を好むが、あまり乱暴に刀を振り回す為に「小型の竜巻が複数発生する事がある」とも言い伝えられている。

三途の川を増水させる為にこの世に侵攻し、大量のナナシ連中と共に大暴れする。
シンケンジャーとの交戦ではイエローのミスもあった為、真空つむじ鞭でレッド以外の4人を変身解除に追い込むが、初めて足並みが揃った5人の合体必殺技「シンケンマル螺旋の太刀」を受け倒される。

その直後、二の目となる。
折神を攻撃するが、5体の折神が侍合体したシンケンオーに大ナナシ連中を一掃され、最期はダイシンケン侍斬りを受け爆散した。

現代の伝承で『鎌鼬』という妖怪がいるとされている。
『鎌鼬』は風と共に前足の鎌で人間を傷付ける化け物らしく、オオツムジが旋風を巻き起こして大暴れする姿が『鎌鼬』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

身体に巻き付いているムカデから『大百足』に見えるデザインになっている。

巨大戦ではブルーが合体方法を勘違いし、獅子折神以外の折神がトーテムポールのような直立不動の建造物となってしまった。
イエローは「あ、おでんや」と呟き、アヤカシ共々状況が飲み込めない状態だったが、その直後に「達磨落とし」(1番下の熊折神を旋風大鎌刀で払って攻撃する)と称する技で崩された。

デザイナー・篠原保氏によれば、「アヤカシは単に既存の妖怪をアレンジするのではなく、『その妖怪から別の成り立ちから別の姿を想像する』という行程を踏んでいる為、オオツムジは『鎌鼬』をモチーフにしているが、『別にイタチの姿をしている必要はない』と考えた」らしい(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。

鎌鼬をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のカマイタチイタチ人間以来の登場となる。

声を演じる郷里氏は『激走戦隊カーレンジャー』のエレキンタ以来、スーパー戦隊シリーズにおいて多くのの声を演じているが、2010年1月に亡くなった為、今作でスーパー戦隊シリーズにおいて最後の出演となった(同年に『トミカヒーロー レスキューファイヤー』で敵組織「ジャカエン」の首領・ドンカエン役としてレギュラー出演し、郷里氏の亡き後は大友龍三郎氏が後任を務めた)。

最終更新:2019年03月10日 19:53