ライオンファンガイア

「駄目だ駄目だ…出来ないのであれば、お前が消えろォォォ――――!」

【名前】 ライオンファンガイア
【読み方】 らいおんふぁんがいあ
【声/俳優】 高原知秀(キバ)
高階俊嗣(ディケイドVer、声のみ)
【登場作品】 仮面ライダーキバ
仮面ライダーディケイド
オーズ電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
【分類】 ファンガイア/チェックメイトフォー
【クラス】 ビーストクラス
【真名】 天地開闢。産声と怒号を聞きながら
【モチーフ】 ライオン
【鳥】 ドードー
【その他モチーフ】 ライオン、城壁
【特色/力】 鉄壁の装甲、腕力、射出する爪
【名前の由来】 ライオン

【詳細】

ライオンを彷彿させるビーストクラスのファンガイア。

あらゆる攻撃を意に介さない鉄壁の装甲と、重戦車のような腕力を誇る生粋のパワータイプ。
指先から射出するロケットクローの破壊力は非常に高く、距離を問わない凄まじい戦闘力を持つ。

そのパワーはイクサはおろかキバすらも上回り、他のビーストクラスとは文字通り別次元の強さを誇る。

チェックメイトフォーの「ルーク」のファンガイア態。
現代編&過去編に登場する。
本来チェックメイトフォーにおけるルークの役割は「キングやクイーンの護衛」とされているが、過去編に登場するキングは強すぎるがために護衛を必要としておらず、暇を持て余していたために各地を放浪していた。
当時のクイーンである真夜も単独でファンガイアを葬れる力を持っていたためルークの護衛は必要なかったのだろう。

そのため過去編では使命の傍ら一定時間内に定めたルールに則って人を襲い、クリアすれば褒美として甘味を、破れば制裁として電線を切って自分の体に高圧電流を流すなどの罰を与えるといった不毛なゲームを続けていた。
その過程でガルル以外のウルフェン族を滅ぼし、ゆりの母親を殺害している。
そのため両者からは激しい敵意を抱かれているが、本人はそれを全く意に介していない。
ゆりの母親はイクサの開発を行っていたことが明かされており、ビショップ

圧倒的に味方側の戦力が不足している過去編では絶対的な力で幾度となくプロトイクサを退けていた。
しかし、アームズモンスター達とゆり、音也の作戦によってリジェクションの激しいプロトイクサを着用し、調子に乗って行動を取るうちにリジェクションによるダメージを受け弱体化。
変身を解除し、イクサナックルを奪い返したゆりの変身するプロトイクサの猛攻を受けるも、接近してきたプロトイクサの顔面を掴み、
イクサメットにひびを入れるなどしてなおも抵抗する。
最終的に右肩にイクサナックルによる強烈な一撃で大きなダメージを負った為、煙のように姿を消して22年間もの長期間休眠状態になっていた。

現代編において復活し、長すぎる休眠ゆえ記憶障害に陥るも過去に訪れた場所を見て覚醒。
キバと戦うが完膚なきまでに叩きのめし変わらぬ力を見せつける。
記憶を取り戻したことで今まで通り、ゲームに興じる事になるが、あらかた思いつくゲームは22年前にやりつくしてしまったため暇を持て余し放浪していたところ、たまたま公園にいた絵本の読む親子の会話を聞いて天国に行く事を思いつく。
天国に行くには良い事をすればいいと考えたため善行を積もうと行動を開始し、サイドブレーキをかけ忘れた車が動き出し子供達に向かったのを助けたりしていた。

そして善行を十分に積んだと判断し、誰かに倒されることで天国に行くことを望むが、チェックメイトフォーの一人である彼を倒せるような力を持つものは現代においても少なく、過去の文献から祖母の仇である彼の事を知った恵と戦い退け、再び挑んできた恵も圧倒し彼女を殺害しようとしたが駆けつけた名護の変身するライジングイクサの猛攻に圧倒される。

そして腹部をイクサカリバーで貫かれた後、恵が交代して変身したイクサバーストモードの必殺技「イクサ・ジャッジメント」を右肩の古傷に受け砕け散った。

最終話ではビショップの手によって複数の別個体が再生体として出現している。
スチール写真では身の丈ほどの棍棒を持っていたがオリジナルでは使用せず、再生体が所持している。

【仮面ライダーディケイド】

「キバの世界」に同種の怪人が登場している。
ファンガイアの王子ワタルに仕える「親衛隊」の1人で、掟を破り人間を襲ったファンガイアを追っている所を「人間を襲っている」と勘違いしたディケイドによって倒されるという悲惨な最期を遂げた。

【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】

ショッカーの同盟怪人として登場。処刑広場での戦闘ではキバと戦った。

【余談】

演じる高原氏は過去に『超星神グランセイザー』セイザータウロン/松坂直人役としてレギュラー出演している。

デザインモチーフはドードー。肩がドードーの頭部を模したものとなっている。
顔面にも鳥らしき模様が確認でき、「ルーク(城壁)」の通り名を指すように全身に城の意匠が取り入れられている。

チェックメイトフォーにおけるルークのポジションの使命は「キングの護衛」。
しかし過去編のキングはダークキバや本人の実力もあって護衛を必要とせず、そのため退屈な時間を嫌ってゲームに興じていたとされている。
もし仮に彼が終盤まで生き残り、本来の使命としてキングの護衛を行い、音也と渡の親子と激突することになったら……ありえないIFではあるが、
あの勝利はあり得なかっただろう。

最終的に自ら使命をなげうつ形で天国に行こうと考えるが、そのために必要と考えた善行も自分が考えるもので、さらに自分がいいと判断した程度で止めているため結局は自己満足である。
ウルフェン族の滅亡、イクサのシステムを開発したゆりの母親の殺害、現代に蘇っては世話をしてくれた布袋屋の親子、客も容赦なく手をかけて殺害する等彼が行ってきたものはあまりにも罪深い。

一般的に天国に行くか、地獄に落ちるかはそのものの人生において何をなしたかの裁判によって決まるという認識が広く知られている。
ゲームをやるのも自己基準、天国に行くための善行も自己基準の自己本位極まりないルークでは結局の所天国に行くのは不可能だろう。

下手をすれば使命を投げ出したことで掟に背く形になるため、他のチェックメイトフォー、特にビショップあたりから制裁の対象にされかねない行動である。
過去編の時点でファンガイア以外の魔族はほぼ殲滅されており、ガルルら僅かな生き残りがいる程度でキングやクイーンを脅かすような力を持つものは人間の作り出すテクノロジーくらいだった。
元々キングはダークキバの力によって単身で隔絶した戦闘力を持つため護衛を必要としておらず、ルークの役割はほぼ形骸化していたことから立場と力を持て余していたのも不毛なゲームを続けることになった要因だろう。

キングとクイーンの護衛というのであれば幼い登太牙や覚醒前の深央など対象となる者がいないわけではなかった。
ただ太牙の場合ビショップが教育に当たり護衛も兼ねていたであろうことを考えると、やはりルークの出番はない。
ウォートホッグファンガイアのようにキングの地位を簒奪することを目的としたファンガイアが登場し、実際にルークもそれに応戦していたこともあるため、ある意味最低限使命は果たしていたと見るべきか。
…まぁ、キングを含めたチェックメイトフォーの力は奪い取れるようなものではないのだが。

最終更新:2022年09月19日 01:24