BMP-1

BMP-1はソビエト連邦の歩兵戦闘車(IFV)。1966年に配備を開始、翌1967年に存在が明らかになった。世界初の歩兵戦闘車で、歩兵を乗せながら敵戦車を攻撃する能力を持つ。

BMP-1の最大の特徴は、装甲兵員輸送車に比べ、歩兵支援の為の強力な攻撃能力を有することであった。主砲の73mm低圧滑腔砲はSPG-9無反動砲と同型の、少量の装薬で発射された後にロケットブースターで加速される榴弾(HE)および対戦車榴弾(HEAT)が用いられた。ただし無反動砲と砲塔に搭載する車載砲の違いから薬莢の形状が異なるため、直接的な意味での弾薬の互換性は無い。

さらに9M14サガー対戦車ミサイルと、装甲車の一般的な装備である機関銃も装備している。また、後部に配された兵員室には小さな銃眼(ガンポート)が設けられており、搭乗している兵士も発砲できる。これは、戦闘で核兵器が用いられた際に、放射能で汚染された地域でも歩兵を展開できるように考慮されたものである。

これらの点でBMP-1は、従来の兵員輸送車両に比べて非常に画期的とされ、その登場時には所謂「BMPショック」を各国にもたらした。これにより、砲塔を搭載して戦闘に参加する能力を持ち、かつ歩兵を運べる「歩兵戦闘車」という新たな装甲戦闘車両の分野を生み出すこととなった。

基礎データ
全長 6.74 m
全幅 2.94 m
全高 2.15 m
重量 14 t
乗員数 3 名
乗員配置 乗員3名、歩兵8名
装甲・武装
装甲 33 mm
主武装 73mm低圧滑腔砲
9M14(AT-3サガー)対戦車ミサイル
副武装 PKT7.62mm機関銃
機動力
速度 65 km/h(整地)
45 km/h(不整地)
8 km/h(水上)
エンジン UTD-20 V型6気筒
液冷ディーゼルエンジン
300 hp/2000 rpm
懸架・駆動 トーションバー
行動距離 600 km

特殊部隊では数輛のBMPが運用されており、現在でも強化、改造されたものが使用されている

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最終更新:2009年10月06日 12:30
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