ベイラヴァン


登録日:2010/08/07 Sat ??:??:??
投稿先オリオン系統人類スレNo.7~8
更新日:2013/09/29 Sun 09:43:14




種族名 ベイラヴァン
所属銀河 アトラス銀河系
所属星間連合
主活動惑星 惑星ベルヴァリック(現在崩壊)
所属大系統種 ザイオス大系統人属
所属中系統種 オリオン系統人属
知性水準 開発者
平均体格 身長1.7m
平均寿命 500年
平均出力 Gex7.0(原種のみ)
その他特殊 ザイオノイド
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種族の特色

 アトラス銀河系、ユコローズ星雲(GDWばら星雲)内部の現存しない惑星ベルヴァリック出身の種族。

 オリオン人では最強、アトラス銀河系全体で見ても竜体変化のウィラメールを除けば最強クラスに属するザイオノイド・・・だったのだが、現状彼らの純血種はほとんど存在しない、言ってみれば幻の種族である。
 メイジェロムの近縁種とも見られ、角は生えていないが白く、人間目線からは生気の感じられない肌の色をしていた。
 何故彼らが幻の種族になったかは、またいろいろと理由があるのだが。


 彼らの最大の特性は、栄養分として血液を摂取している上、魔力や闇属性に優れている(逆に光にはやや弱いが、よほど強烈な光を浴びない限り日常生活に支障をきたすことはない)こと。しかもその血は原則的にはオリオン人の血である必要があるのだ。
 血液以外の栄養の摂取は一応可能なのだが、そうするとすさまじい波動出力を自在に発揮することができないし、あまり美味とも思えないようだ。

 実は、ユコローズ星雲のべルヴァリックでとあるオリオン人類の入植種族の一部が入植、進化したものの一旦文明断絶。その後、生き残りの一部が変異したもので、ヴァジュロックに匹敵する、アトラス銀河系でも指折りのスペックを誇る種族であった。その上、オルガナ竜族に匹敵する、オリオン人としては考えられないほどの再生能力をもってもいた。(腕や脚が飛んでもさほど苦心せずくっつけて、元の機能に戻せる)
 今なお、高位体を除けばベイラヴァン以上の出力スペックを持った種族はオリオン人類には見つかっていない(現在の盟主格セラムですら平均出力でベイラヴァンには勝てなかった)。

 そして、そのあまりにも高いスペックが、逆に彼らに悲劇を招いたのである。

 彼らが星間社会に進出するまでには例外的にかなり時間がかかっていたが、惑星内での「熟成期間」が比較的長かったことも相まって、彼等は神族顔負けのスーパーハイスペック種族として星間社会にデビューすることになった。
 もちろん、初期においては、文明水準はさほど高くはないとはいえ、彼らの成長を注意深く管理し、将来的に彼らが知性を高めれば、監視者として仲間入りできる。
 とはいえ、星間社会にデビューしてのっけからこんな大スペックをもつ種族が警戒されないはずはなく、(こういった種族は逆にゾアクロイドに転落する危険も高いのだ)ベイラヴァンはすぐさま秘密裏ながらアトラス連合の監視下に置かれ、その活動が色々と調査されたのだ。
 別にアトラス連合に加盟しようという惑星を調査すること自体はそんなに珍しいことではないが、この時の調査はある意味異質であった。本来の調査目的が、惑星の特質や種族の特徴を把握して円滑な星間社会進出を促進するものであるのに対し、ある意味では粗探しにも近い調査がされたのだ。
 そこには、単にゾアクロイド化する懸念だけではなく、彼らが台頭すれば、アトラスの盟主として権勢をふるってきたセラム一派の地位に悪影響が出るという保身や妬みも確かにあったのである。
 そして、この調査から恐ろしい事実が暴かれた。

 実は、ベイラヴァンは、変異しなかった同族たちの知性を退化させて、「養殖」し、血液を搾取していたのだ。もちろん人権等は保障されず、言ってみれば家畜である。
 これがセラムやゼプトをはじめとする保守的な種族の逆鱗に触れた。
 ほぼ同じ種族を「殺すために飼う」という事実は、彼らの価値観としては容認しがたいものだった。特にオリオン人でもあるセラムの反応は厳しかった。
 自身と同族に近い種族を家畜や奴隷として狩っている種族自体は、アトラスの開発者にも決して珍しくはないし、それ自体はおおむね見逃される傾向がある。セラムも眉をひそめることはあっても、それ自体に干渉することはほとんどない。
 だが、更に最初からセラムを桁違いで上回るスペックがあるという事実はもちろん、更におりしも神々の黒歴史と呼ばれる時期で、対ゾアクロイド等に対する神々の傲慢さが増していた時代であった。更に彼等は元々闇属性に親和的で、ハイスペック種族の中でもゾアクロイド化するリスクの比較的高い種族だった。
 さらに、この頃はタイランタ連邦すら興っていない時代で、アトラス連合にはこれといった敵がいなかった。
 更に彼らがまだ銀河進出して間もなく、銀河であまり知名度をもっておらず、まだまだ宇宙の初心者だった(滅亡時点で彼らの銀河進出から400年、彼らの一世代もたっていなかった)ことも大きかったかもしれない。
 そして、セラム一派が出した結論は、ベイラヴァンの存在は、銀河の将来に脅威となるということであった。


 およそ?万年ほど前、ベルヴァリックは、太陽活動によって崩壊、住民もほとんど脱出が間に合わず大半が死亡したとされている。
 しかし真相は違った。実際にはセラムなどの連合過激派が密かに太陽活動を誘発させ、この惑星を「消して」しまったのである。
 まだ文明水準の低かったベイラヴァンは、太陽活動の誘発の正体を知ることもできないまま(小艦隊の存在をほんの一部が察知はしていたが、それだけでは原因は分からない)に大半が死亡した。
 そこには連合の公的な決議などがあった訳ではない。ベイラヴァンは確かに宇宙進出していたが、概ね平穏に宇宙交流を開始しており、この時点では彼らが文明ごと消されなければならない理由はなかったからだ。
 「神々の黒歴史」と言われる事件の一つのエピソードとして、この事実は固く封印されており、その真実を知る者は少ない。
 ディガスの記録ですら、ベルヴァリック滅亡についてその真相を示す正確な記録は残っていない。


 しかし、彼らは実は「滅んではいない」。
 宇宙進出した決して長くない期間に、アトラス・テクトラクタ(AT)などに住み、コミュニティを築いた個体と、ほんのわずかな脱出組はいたのである。
 ATでの個人レベルのベイラヴァン摘発には、連合過激派は手を出さなかった。ベルヴァリックと言う母星を失ったベイラヴァンに対して世論は同情的であった上、ベイラヴァンを公然と非難することは逆に惑星を滅ぼしたのが連合一派であることを感づかれる危険があった。広大なATに散ってしまえば、彼らがゾアクロイド化するリスクもない。また、混血が既に生まれており、混血まで摘発したとなれば、混血した相手方の惑星に反感を買って政権が倒れる恐れもあったのである。

 今なお、AT等一部のテクトラクタに、彼らのネットワークがあり、彼らの血を受け継ぐ個体は残り、一部の彼らを知る者(惑星消滅の原因まで知っている訳ではないのだが)から血液などを買い入れ、確実に存続している。名家の生まれが多いのも決して偶然ではなく、その実力を発揮してのし上がる例が多いためだ。(ただ、あまり公務員系の仕事はやらない)
 稀に、ごく普通のオリオン人混血に生まれる高位体は、監視者級種族が混血している場合か、ベイラヴァンの遺伝が色濃く発現した場合にも現れると言われる。

個体設定


個体名 性別 プロフィール
エヴィオン・ヘイサーガ アトラス捜査局機動特務部所属。高い戦闘力をもつほか、ATの裏社会にも幅広いコネクションをもつ。
(Gma氏提案キャラ、ネタ元:長谷川平蔵)
カリス・スリービー ATのベイラヴァン名家の当主。魔族ではないもののデル・ヴォスと個人的につき合いがあり、協調派ゾアクロイドの面倒をみる傾向がある。腕っ節もかなりのもの。
(ネタ元:「ヴァルプロ」ブラムス)
ジャミックル・スリービー カリスの娘。狩が大好きだが狩った獲物の断末魔に興奮したり血をすすって喜ぶ変質者ぶりで周囲にひかれ、友人はいなかった。後にブリガンディゲードに加入、アストラルアームズは猟銃型のヴァンズニッヒパトロネア。
(飛石武氏との合作キャラ、ネタ元:「HELLSING」リップヴァーン・ウィンクル)
ムンガルド・チェッカー サドシェロア地区(アトラス・テクトラクタ)在住の混血で血もまず飲まない。エニエット・コルリフネのクラスメイト。控えめだが運動神経が高い。
(ネタ元:「リリカルなのは」月村すずか)
ムンガルド・レイカー チェッカーの姉でこちらも名家の当主。自分が違うことを気にして没交渉的な暮らしをしていた。メカに強い。
(ネタ元:「とらハ3」月村忍)

デザイン・プロフィール:2010年夏にオフ会をした際、お土産として持って行った種族で、イメージモチーフは「吸血鬼」である。(ドラキュラとは絞っていない)
最初のインスパイア元は「とらいあんぐるハート3」であるが、吸血鬼が素性を隠して人間社会になじむという物語はHELLSING等にも存在しており、神々の黒歴史を彩るエピソードと共に考案した。ただし、純血種が少ないため、どちらかと言えば混血素材としての用途が中心である。


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最終更新:2013年09月29日 09:43