デスリップ
概要
GDW世界においても文明種の絶滅はしばしば起こるのだが、文明断絶の要因としては様々なものがある。
もっとも、
単なる気候変動程度で断絶するほど、宇宙進出して安定した開発者文明は脆くはない。
主な絶滅原因としては小天体激突、新星または超新星爆発、宇宙戦争、
シシュポーア、
創造者あるいは起源神による試練等等である。
デスリップは、そんな文明断絶の原因の一つとして恐れられている。
デスリップは、
突如凶暴な生態系が惑星上に出現し、更にその生態系が環境を作り変え、既存の生命体を住めなくしてしまうというものである。
これだけならただの
惑星変動なのだが、
ポイントは「新たに発生した生態系も長続きしない」ということ。
新たな生態系は惑星の旧来の生態系に取って代わるのではなく、
既存種を滅ぼすや否やすぐに(数百年のスパンだが)生態系として成り立たず絶滅してしまうという不思議な特質を持っている。まるで既存の生態系を潰すためだけに、作られた生態系が突如現れたかのようなのだ。
惑星生態系に現れたガン細胞生態系と考えればわかり易い。
デスリップも宇宙の星間連合等では「症例」が集められて様々に研究がされ、対処法もある程度は存在している。
とはいえ、惑星によって新生態系の特質は異なる。既存生物の異常な巨大凶暴化、猛毒生態系侵食、強力すぎる病原体の発生、気候変動等の例もあり、特定の対処法を得るのはなかなか難しい。
ただの惑星変動と思っていたらデスリップであったり、有効な手を打てないうちに惑星が新生態系に乗っ取られたり、新生態系の駆除が行き過ぎて本来の惑星生態系のバランス全体を崩してしまうなどして、開発者文明が惑星を捨てざるを得なくなることも少なくないのだ。
デスリップの発生原因もひとつに特定するのは難しい。
そもそも凶暴な新生態系の登場をまとめてデスリップと言っているに等しく、デスリップであるならば性質が同じというわけではないのだ。
惑星集合知性(GDW世界におけるガイア理論に近いもの)に何らかのイレギュラーがおき、エネルギー循環が狂ってしまったのが原因であるケース。
人為的活動が遠因であるケース。
宇宙に何らかの起源を持つケース(
起源体等が干渉する例もあるとされる)。
因子や
超宙域による進化の暴走が原因であるケース。
などなどなど一つには決められない。
対処法も、因子や超宙域の駆除、整星術による惑星のエネルギー循環の正常化、対症療法的な駆除を行っているうちに沈静化する例もある。
この多様性も、いくら症例を集めても抜本的なデスリップ対策が成り立たない一つの原因でもあるのだ。
デザイン・プロフィール:イメージソースとしては、
魔法少女リリカルなのはPSP版に登場した星の病「死蝕(ししょく)」と、「風の谷のナウシカ」に登場した「腐海」の生態系などがある。
これらを統合して「凶暴な生態系による惑星災害」として捉えてみたものだが、単なる惑星変動とは異なり、次の生態系はとってかわったとしてもあっという間に滅んでしまい、まるで前の生態系を潰すためだけに出てきたかのようであるというのをデスリップの条件としている。
宇宙進出文明は現実の生命と異なって戦争以外の原因で容易く滅亡することは考えられず、加えて戦国世界観の抑制が常々叫ばれている状況・宇宙進出後数十万年続けば監視者と考えられていると思われる状況では、
戦争以外の何らかの絶滅原因を用意しないと大半の種族が監視者に昇格することとなり、監視者の「格落ち」を招くと考えたため意図的に考案している。
- どうも、ヴァイオレットです。 ヴァルドゥーラとフィルネイスの戦いで起きたフィレイズの変動もこれという解釈で良いでしょうか? -- 名無しさん (2014-08-30 00:08:34)
最終更新:2014年08月30日 00:08