シャルバロン危機


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投稿先:『GDW』投稿用BBS(消滅)
更新日:2014/08/21 Thu 22:34:24




概要


発生年代 基準時の13000年前
主要舞台 シャルバロン銀河系
主要関与組織 ヴァーツリーヴァス・セイヴァネスロード
コロンガル銀河連合ジウサーズ惑星共同体ヴルティーラ星間同盟など
主要関与者
事件の性質 大規模戦争

総説


 基準時の1万3000年前に、シャルバロン銀河系に、ヴァーツ終末艦隊が侵攻した事件で、危機レベルはオリオン銀河大戦とほぼ同様で、ここ10万年程度のリーヴァス・アヴィエラ銀河団では最大級の戦禍と考えられている。
 1万3000年前の事件とはいえ、現在のシャルバロン系にもこの侵攻が残したものは少なくない。また、ディガスの高位大使の中でも大使長クラスの人物や、リーヴァス・セイヴァネスロードの最高官クラスも、この戦役で活躍した人物が多い。

第1次ヴァーツ侵攻


 1万3000年前、ヴァーツの終末艦隊はシャルバロン銀河系ジウサーズ惑星共同体宙域を狙った。総司令官は終末艦隊四天王の一人、ギュリアン種のギルヴァ>である。
 終末艦隊の圧倒的な戦力の前には、悠久の惑星共同体ジウサーズといえども大苦戦を余儀なくされた。彼等はかなり古くから存在した銀河連合であったが、相手が悪かったというほかはない。外交面ではともかく、軍事面におけるジウサーズの力は、コロンガル銀河連合の独立に伴ってかなり縮小していた。もちろんそのコロンガルとは密接な関係を維持していたが、「手持ち」は少なくならざるを得ないし、有能なアスレイジュ等の軍人も移ってしまていたのである。
 ヴァーツの電撃的侵攻の前に、侵攻発覚から10日間ともつことなく銀河外縁部にあるシャルバーロ・テクトラクタ近傍宙域は危険にさらされてしまった。
 しかし、コロンガル銀河連合が同盟の盟約に基づいて参戦。盟主格アスレイジュの圧倒的なまでの個体戦力はもちろん、自由経済発達で名高いコロンガル銀河連合はリーヴァスをはじめ他銀河からの技術も積極的に取り入れていた。
 このため、コロンガルの艦隊はディガスの援軍も相まって、ヴァーツの艦隊を相手に押し負っていた。
 特にギルヴァと対峙したのが、シャルバロン銀河系の有望なディガス高位大使、シャムギル・インディルナである。さすがにギルヴァが後れをとることは全くなく、むしろギルヴァと直接戦ったシャムギルは深手を負ってしまうが、他にもアスレイジュのディガス大使や軍人たちの荒々しさに、ヴァーツ軍は苦戦を余儀なくされた
 こうまでのっけからつまずいた(ように見えた)終末艦隊侵攻作戦は珍しい。

 ・・・だが、実はここまでもヴァーツ側の作戦であった。いや、決して負けるのが前提ではないが、強力なコロンガル銀河連合を相手に押し合うのは楽に勝てばよし、楽に勝てないなら勝てないでその先の策を練っていたのである。
 ここで、ヴァーツは大規模に撤退してしまった。

銀河内の動乱


 ヴァーツ電撃的侵攻の割にはあっけない幕切れにやれやれとなったのもつかの間であった。
 撤退から数年後、今度は、シャルバロン銀河系でほとんど損害を受けていなかったヴルティーラ星間同盟がジウサーズ惑星共同体宙域に侵食行為を開始した。
 攻撃的行為ではなかったものの、火事場泥棒も同然に宙域にずかずか入って未開惑星を勝手に開発する行為がヴルティーラによって行われたのだ。そもそも、ヴルティーラ星間同盟の盟主格、惑星ラシャクサ出身のラシャイズは、あちこちで開発を進めさせ過ぎて惑星を荒廃させた「前科持ち」でもあった。
 当然ヴルティーラのこうした挑発行為に対し、ジウサーズは強く抗議したが、ヴルティーラは止めようとしなかった。
 コロンガル銀河連合はと言えば、独立した立場をもっている以上、ヴルティーラの行為を公然と非難する程度のことはしたが、過介入は戒めていた。
 これまで、ヴルティーラは第三勢力に甘んじながらもとりあえずコロンガル・ジウサーズの両星間連合とは平穏に交流しており、このような行為に走ったことを、「意外」「信じられない」と評する向きは少なくなかったが、「ついに野心を現した」とも評され、多数派はヴルティーラがジウサーズが弱ったのを見計らって挑発をしたものと判断した。表面上平穏であったとは言え、ヴルティーラの高官には、ジウサーズ・コロンガルの両星間連合に頭を押さえつけられていることに不満を抱いている人物が少なくないことは元々公然の秘密だったからだ。
 実際、ジウサーズ側は終末艦隊侵攻で相当な消耗を余儀なくされており、コロンガルも同様であった。
 だが、実は、この裏で活躍していたのがヴァーツであった。暗躍部隊を使ってヴルティーラの高官の精神を汚染し、ケンカを売らせようという作戦だったのだ。ヴルティーラを先に動かすのではなく、ヴァーツが先に入ったのは、何もなくヴルティーラを単独で動かしても瞬時に制圧されかねないし、ヴルティーラがヴァーツと組んでくれそうなほど闇の深い勢力ではなかったためだと言われている。

 結局、ジウサーズは外交戦を続けたがヴルティーラは突っぱね、ついに未開とは言え要衝惑星にちょっかいを出されるに及んで軍を派遣し、ジウサーズとヴルティーラの間に戦端の火ぶたは切って落とされた。
 しかし、ジウサーズは格下のヴルティーラ相手に各所で勝ったり負けたりを繰り返していた。ヴァーツ艦隊に荒らされた損害は、ジウサーズの戦力をかなり落としてしまっていたのである。
 強力な管理社会をもっているジウサーズにとって、戦争に負けることが増えるのはその社会体制の綻びをも意味すること。まだ底力でジウサーズは負けないが、これ以上を許せば、コロンガル銀河連合にも流しきれない体制転覆主張派閥が大量に出てくることが予想された。そうなれば、最悪ジウサーズ体制は崩壊しかねない。
 ジウサーズの盟主メズシュリーは権力欲があるというわけではないが、自分たちがトップでしっかり政治を行わなければジウサーズは崩壊するし、そうすれば戦乱が起こることは見越していた。

 ところが、リーヴァス超銀河系出身のヤクシャーマル種のディガス大使、ミストルテによって、ヴルティーラの高官たちの精神が何者かによって汚染されていたことが明るみになる。
 もともとヴルティーラ側でも、一部の「穏健派」は戦争に大反対していた。のみならず、ディガス大使が潜入調査を行ったのだ。彼等は従来必ずしも「ディガス嫌い」ではなく、ヴルティーラの本部には大きくはないとは言えディガスの支部もあったため、その捜査が入るのには手間がかからなかった。
 自己の精神汚染を主張されて怒ったヴルティーラの幹部らは「ディガスはジウサーズとつるんでいる」と主張してディガス追放を指令し、機動兵をディガス支部に差し向けたが、一部穏健派の手引きでミストルテ大使らは支部を抜け出した。

 ここで、ついに待ち望んでいた事態が起こった。
 これまでジウサーズ・ヴルティーラ間のこととして状況を注視しつつも静観していたコロンガル銀河連合が、ヴァーツの介入があったことが明らかになったことを理由にヴルティーラに対して宣戦を布告、同時に降伏を勧告した。ついにジウサーズと合わせて銀河の7割超、強大極まりないコロンガルがヴルティーラの敵にまわった。
 客観的にみればヴルティーラはここで降参すべきだったのだろうが、ヴルティーラのトップは継戦を主張した。
 結果は見るも無残。アスレイジュを初めとする強大なコロンガル軍に主要な艦隊が次々と敗戦、アスレイジュの強兵一人に戦艦が撃沈される事態すら多発するに及んで、ヴルティーラでは内部分裂が本格化。この間、ジウサーズはあえて刺激しないために逆襲を見合わせていた。
 結局精神汚染を受けていた高官は遂にクーデターを起こされて幽閉され、新たにトップに立ったのがコロンガル・ジウサーズとも優れた人物と認めるラシャイズ種のヴィシュラーヴ・シャズナである。

 ヴィシュラーヴ・シャズナは、すぐさまジウサーズとの和解に乗り出した。

 これに対し、ジウサーズ側はヴルティーラが思ってもいない破格の好条件を出した。ちなみに、この条件を主導したのは当時ジウサーズの外交官であったガルテマル・シドルータ…現在のジウサーズの代表にあたり、今となってはリーヴァス・アヴィエラ銀河団でも十指に入るのではとさえいわれる大賢者である。
 これまでヴルティーラが鬱憤をため込んでいたことを理解し、それを解消させ、代わってそれ以上を絶対にさせないという質の条件だった。主要惑星の一部の割譲程度は飲むつもりだったヴルティーラは当初疑心暗鬼にさえ陥ったが、ジウサーズとしては責任を取らせても再度鬱憤をため込ませては元も子もないし、戦争に走ったトップが幽閉され原因も明らかになった今、全体の鬱憤を鎮静させれば再度上層部が暴走しても抑え込むことが可能であると判断した故だった。
 まず、ヴルティーラにジウサーズ・コロンガルと対等の地位を公式に認め(これまでも事実上そうだったが)、その盟主であるラシャイズを銀河内においてメズシュリー・アスレイジュと同格と認めた(リーヴァスから監視者認定をもらうには到底足りない種族であるが、銀河内で同格扱いするのは無問題)。ジウサーズ側も戦火で疲弊していることを考えれば、将来の火種を解消するためには、次がないという確約さえ取れればこのくらいはジウサーズ側としては安いものだったのである。
 その上、これまでの未開惑星侵略を不問に付す上、いくつかの惑星については返還も要求せず、ジウサーズ側の顧問を派遣することを条件にヴルティーラ領とすることを認めるというものだった。元々が特に開発の予定もなかった未開惑星である以上、戦争継続の損害よりもそれを渡して丸く収め、代わりに次がないことを明らかにしておけばよいという判断だった。
 代わって、盟約にはコロンガルも巻き込み、違反の際にはコロンガルが参戦することを付けさせた。ヴァーツの存在が明らかになるまで、お節介な介入を慎まざるを得なかったコロンガルに参戦の大義名分を付けさせて「次はない」ことを明らかにしたのだ。いくらヴルティーラでも、コロンガルが相手では潰される。盟主アスレイジュの戦時の荒々しさは、コロンガル参戦で彼等は痛いほど思い知っていた。

 ところが、ヴィシュラーヴを初めとする首脳陣がシャルバーロ・テクトラクタにて和解案に調印してめでたしめでたしとなるはずの所で、ヴァーツ終末艦隊が今度はヴルティーラ星間同盟宙域を狙った

第二次ヴァーツ侵攻


 ヴァーツとしては、初回侵攻は火種を巻き散らすための戦いであり、この侵攻が本丸だったのだ。
 この作戦は見事的中する。ジウサーズ・コロンガルとの戦いでほとんど弱り切っていた上、上層部の政権交代のごたごたで内部統制もうまくいっておらず、ディガスまでも追い出してしまったヴルティーラに、これに抗う術はもはやなかった
 ヴィシュラーヴらは戦乱で帰ることすらできなくなり、結局、天王星ほどの規模があったヴルティーラ・テクトラクタはヴァーツ艦隊の侵攻の前に廃墟と化してしまう。

 当然、ここにコロンガル銀河連合とジウサーズ惑星共同体の軍、ディガスの援軍が駆け付け、大激突となった。ヴァーツ側としても、ぼやぼやしていれば、リーヴァス超銀河系からセイヴァネスロードが援軍にやって来る。その前に片を付けなければならないが、相手は「リーヴァスの門番」の異名を誇る強大なザイオノイド、アスレイジュにコロンガル銀河連合であるし、ここに構えているディガスも強力だ。
勢い、ヴァーツ側の仕掛ける戦いも戦力の大規模消耗をいとわない苛烈なものが多くなり、その分シャルバロン側の損害は大きくなった。
 その上、今回は終末艦隊の№3に座っていたのが類稀なる軍略家、ザルギアンゼギア・ヒオラ伏兵、奇襲と思いもかけぬ戦術を自由自在に駆使するゼギアの前にコロンガル・ジウサーズ連合軍も大苦戦を余儀なくされ、ヴルティーラ星間同盟宙域の多くの惑星が陥落、一部に至っては粉砕してしまう。
 それでも連合軍は決め手までは与えなかった。それは、ヴルティーラに残された各惑星たちの結束が固く、終末艦隊の支援をそぎ落としたことがあげられるだろう。正面きっての戦争で勝てない個別惑星はゲリラで決死の抵抗を試みたのだ。いくら終末艦隊でも、時間的制約の中で個別の惑星を一つ一つつぶして行く余裕はない。

 その中で最大の戦火が惑星ソロサーボク近傍での決戦である。
 もはやこれ以上を押しこまれてはヴルティーラは再起不能、残り二つの星間連合宙域がいよいよ本格進攻の危険にさらされるという中で、ディガスが一部の艦隊が惑星ソロサーボクの隣の惑星に陣取るという情報をキャッチ。ヴルティーラ・テクトラクタを失ったラシャイズ種にとっては、臨時首都候補ともなる主要植民惑星の危機であった。
 ここをコロンガル・ディガス連合軍が急襲。リーヴァスの特級の戦士系監視者種族(リーヴァス・アヴィエラ24大戦神)のディガス大使を中心とした単体戦闘の勇者たちが一気にヴァーツ軍を襲った。
 ギルヴァとの戦闘での負傷から復帰したシャムギル・インディルナやベルセディスの高位大使オルジェらもこの戦いに参戦している。
 両軍入り乱れての大混戦になったが、激戦の末惑星の主導権はコロンガルが奪い返した。
 しかしこれはまだまだ前哨戦。
 そこに吸い寄せられるかのように近傍に展開していた終末艦隊が集中してきて、コロンガル・ジウサーズ・ディガス連合軍とオリオン大戦の希宙域会戦もかくやという一大会戦が勃発。
 が、確かな戦果がここで上がった。艦隊の№4にあたる個体をシャムギル・インディルナが討ち取ることに成功、ヘルドレイガー級空母数隻を撃沈する大戦果をあげ、ヴァーツは戦力の大幅損耗を余儀なくされた
 ヴァーツにとって不運だったのは、ここにはギルヴァもゼギアもおらず、彼等はアスレイジュの右腕同然の監視者種族バヒロティアを輩出した惑星バヒルハマを手始めに、コロンガル宙域本格進攻を狙っていたこと。
 しかし、彼らに応戦部隊はほとんど現れず、バヒルハマに到着してみれば、住民や政府機能は秘密裏に脱出し、惑星はほぼもぬけの殻となっていた。
 バヒロティアは、自らの惑星を囮とすることを提案。他にも植民惑星がいくつかあるとはいえ、監視者出身惑星を放棄するという作戦は流石のゼギアも思い浮かばなかった。危険を感じたギルヴァとゼギアはバヒルハマを放置してソロサーボク近傍に向かおうとしたが、周辺惑星に伏せていたコロンガル艦隊がヒットアンドアウェーで艦隊を散々に攪乱。やっと振り切った時には、既にソロサーボク近辺のヴァーツ軍は取り返しのつかない大損害をこうむっていた。

 そして、そこに遂に待望の援軍がやってきた。リーヴァス・アヴィエラ銀河団の入り口にあたる要衝へのヴァーツ侵攻を見捨てておけぬとばかりに、リーヴァス銀河連合がセイヴァネスロードから指折りの兵を集めた大規模援軍を出してきたのだ。
 その総司令官こそ、後のローグリエル大帥軍「帥神」アテーン・ミネルクヴァである。当時は大帥(地位的には№2)であったが、この時総司令官に抜擢されたのだ。彼女がヴァーツ侵攻以前に、シャルバロン系で魔神ザニンと遭遇し、交戦した経験があるのも、この人事に影響した。

 いくらヴァーツ終末艦隊でも、コロンガル・ジウサーズで手を焼いていたところにセイヴァネスロードまでやってきてはもうどうしようもない。ヴァーツはほとんどセイヴァネスロードと撤退せざるを得ず、撤退の際残された将兵の多くが降伏を余儀なくされた。アスレイジュらはリーヴァスの門番としての役目を果たしたのである。
 しかし、セイヴァネスロード軍も深追いをしすぎてギルヴァの逆襲に遭い、当時大帥であったヒナエルモスのクリュムネスティルとティルトスティルの二名を失うなど、手痛い損害を被っている。
 なお、この時降参した個体のうち2名が、他ならぬリブゼラジルの両親であり、クリュムネスティルとティルトスティルの浄化術を受けたことがリブゼラジルの不思議な生まれに影響しているとも言われている。

戦後

 シャルバーロ・テクトラクタにいて難を逃れたヴィシュラーヴとその周囲の官僚たちこそが、ここで大打撃を受けたヴルティーラ星間同盟を再興する。ジウサーズは、以前の破格の条約に更に立ち直り支援をすることまで付けた。
 ラシャイズ種らはシャルバロン銀河系において無視できない労働力を提供しているのは間違いなかった。そのため、ヴァーツがいったん去って、優れた後釜候補がいるとなれば、立ち直る機会と的確なアドバイスさえ与えれば、再度銀河の優れた構成員となりうるであろうし、第一潰して潰せるほど彼らの勢力は小さなものではないという判断がそこにはあった。終末艦隊侵攻でさえ、主要都市がいくつもやられたものの彼等の人的な勢力はまだまだ残っていたのだ。
 確かにそれはあながち間違いではなかったのだが、この判断が後に火種となる可能性も十分に残されているのである。
 また、ジウサーズとコロンガルの連合は軍事的な面でもさらに強化され、シャルバーロ・テクトラクタにコロンガル用の街区がもうけられ、第2首都として確立された。

 他方、この戦争の後、ヴァーツでも変化が起こった。終末艦隊の実力者、ゼギア・ヒオラがヴァーツからひっこんでしまったのである。終末艦隊がヴルティーラ・テクトラクタを廃墟になるまでぶち壊したのを見て、便利なものさえも皆破壊の対象にしてしまうヴァーツのやり方に、ついていけないと考え始めたようだった。
 ゼギア・ヒオラと言えば、魔神とまでは言えないものの(精神出力gex12超)ヴァーツで一目置かれディガスにも警戒される名前の知れた名将軍である。
 デル・ヴォスからザルガ・ギラ総統までもが動いて勧誘したようだが、彼は監視者種族に協調的なことをする気は毛頭なかった。
 そこに、ヘクトジェネラルから総帥バルン・ゲイズが自らやってきて「艦隊を一個無条件で任せる」との条件に応じたのである。もちろんその条件も魅力であったが、ゼギアにとってはヘクトジェネラルが単なるぶっ壊し主義ではなく、平穏なる宙域を保存することに意義を見出す思想をもっていたことが影響したようである。
 ヘクトジェネラル内部では、最初は「よそ者がいきなり高官についた」と反発する意見も多かったようだが、反発の声はバルン・ゲイズに一喝されて黙らされ、ゼギア自身もほとんど無損害でヴォルマーグ連邦の惑星を一個奪取し、実力を認めさせている。

デザイン・プロフィール:戦闘種族アスレイジュを考えた段階で、彼らがヴァーツやアムーグア帝国と戦う戦争は、シャルバロン銀河系の設定ができる以前から既にイメージがあった。
シャルバロン銀河系を形作るために作られた戦争エピと言う意味合いもあり、ヴルティーラ星間同盟を始め、「現在のシャルバロン銀河系」を形作るために、この戦争にはめ込む形でできた設定は少なくなく、また基準時に比較的近い(高等神族ならば、当時から基準時まで生きていてもおかしくない)ため、伏線としての利用も増えている。
ただ、テルミノ戦争もそうなのだが戦争を作ってロケーションその他を固めるというのは常態化しているので何とかしたいものだ(汗)。ヴァーツをあんまり便利屋にするのもなんだし。


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