☆ヤマノワ銀河系 オーディエル・クルセア銀河団の第3銀河。現実世界のM63ひまわり銀河に相当する。 腕は2本だが、1本は先に行くにつれて分かれていく巨大な腕。 コンパクトな腕はミササミ腕、大型の腕は全体でホウシシュン腕と呼ばれるが、ホウシシュン腕は分化している腕毎に更に分かれている。(その辺は銀河マップができてからということで) 銀河団内、あるいは銀河団越えの主要交易ルートからは若干位置的に外れていることもあり、(リーヴァス・イグザ回廊の本線から枝線に入って数百万光年を移動する必要がある)もともと独立性の比較的強い銀河であった。 さらに、現在のメイフェル銀河系同様、主導共同体の影響もあってかなり閉じた情勢であった。 近時は開かれた銀河となっているが、それも来るものをあえて拒むことがなくなったという程度であり、地理的な条件から今なお謎めいた部分も少なくないようである。 このため、比較的独特かつどこか排他的な価値観が強く残っている。 ただし、シャルバロン銀河系との交流は比較的あった模様で、その文化がある程度根づいているようだ。 テクトラクタはなくもないのだが、中型以上のテクトラクタは2か所のみと他の同等の規模を持つ銀河と比べて極端に少ない。 主要な星間連合はカムロード惑星統治機構とジルムペル銀河連合の二つ。おおむね両連合で銀河の8割程度を統治しており、その統治はほぼ成功しており、外交摩擦はあるものの基本的に平和。 また、そのほかに個性的な小規模惑星共同体がいくつか存在する。 ヴァーツその他銀河外勢力による戦火は少なくとも50万年以上確認されていないが、銀河の外縁部に要塞状に遊星を整備された遺跡が存在しており、太古に銀河外侵略に対処した名残ではないかともいわれる。 寸評:という訳で、「日本」を題材にした新銀河を構築させていただきました。 やっぱり銀河を作るには「特定系統種に依存しないテーマ」を見つけることが重要よね。(ディオナ銀河系=夜、グリッシオ銀河系=森、シャルバロン銀河系=アジア神話といった具合) シャルバロン銀河系とある程度被っていますが、神話には依存しません。(神話ネタ不可という意味ではありません、念のため) 日の丸になぞらえて(?)主要銀河で未だ設定空白のM63ひまわり銀河を指名いたしました。 銀河外縁部の遺跡は元寇の際に作られたとされる防塁がイメージソース。 ◎イゼマ・テクトラクタ リーヴァス・イグザ回廊の支線との出入り口となっていた、ヤマノワ銀河系に2つしかない大型テクトラクタの一つ(閉鎖的な銀河情勢から、ヤマノワ銀河系にはテクトラクタの建設技術があまり入ってきておらず、また必要性もさほど高いものと扱われていない)。 PRW同様の恒星核テクトラクタだが、恒星核部分から扇形をした巨大なパネルが回廊に向かって伸びているのが特徴的。かつては、恒星核部分と扇型部分では自由に出入りできなかったという。 AT同様、ホウシシュン腕側の銀河の外れに設けられている。(やや不安定な形状のため、近くに天体があるのは危ないのだ) 閉鎖的なヤマノワ銀河系にあって、他銀河の技術との結び口となっており、学術機関や別銀河からの出張所なども多い一大都市である。 ディガスは、平和な銀河情勢であることや主要共同体が駐留に消極的であることも踏まえ支部は置いていないが、このテクトラクタに出張所を設けて大使を派遣したり、ヤマノワ銀河系出身の大使を採用したりしている(リサーチセンターが1個あるだけと思えばいい)。 現在このテクトラクタはカムロード惑星統治機構が直轄している(首都ではないが、中心都市の一つとして扱われる)。 IM=長崎の出島。出島は扇形をしてるってことなので、扇形の意匠を反映させるなら、PRW式の恒星核テクトラクタがいいと思ったのよね。 あと、恒星核テクトラクタって多分技術的に一から作るより簡単そうだし。 テクトラクタ枠2つのうち一つはここで、もう一つはGma氏提案の碁盤目型のテクトラクタに開けてあります。 いやまあ出島を碁盤目にするって手もあったのかもだけど、出島=扇形って分かったら変えたい気分。 例えば平安京になぞらえてジルムペルの首都などいかがざんしょ? ☆ジルムペル銀河連合 ヤマノワ銀河系最古の星間連合体である。 歴史は非常に古く、現体制に絞っても267万4000年の長大な歴史を誇る. 銀河盟主級の星間連合体の歴史としても長めだが、さらにここまで特定の体制が長持ちする例は非常に少ない。 オーディス共同体よりも長いほどなのだが、オーディス共同体と並んで扱われないのは、閉じた銀河であり、彼ら自身も銀河外との交流にさほど積極的とは言えなかったためにその重要性を評価されなかったという面が非常に大きい。 他方で、この閉じた情勢こそがジルムペルの現体制を長続きさせたともされる(盟主格にさしたる落ち度がなくとも、外部からの圧力が政権交代を招くのは珍しいことではない)。 直轄地はカムロードにも劣るのが現状であるが、権威は非常にあり、「形式上」はジルムペルはカムロードの下部組織という扱いになっている。 軍事力非保有ではないが、軍事行動をとることはなく不戦主義の度合いが非常に強い。 このため「彼らは歴史が古いばかりの張子の虎に過ぎない」と誤解する者もいるが、決してそんなことはない。 ☆カムロード惑星統治機構 ヤマノワ銀河系のナンバー2である。 平和主義というより不戦主義に近いところがあるジルムペルと異なり軍事力も比較的強いのだが、軍事技術という視点からすればオーディスなどの主要共同体と比べて遅れがみられる(これは閉鎖的な銀河情勢の影響であり、必ずしも軍事嫌いという訳ではない)。 また、その装備は大艦巨砲主義的な色彩が非常に強いと言われ、リーヴァス宙域でもそれこそリーヴァス銀河連合などを除けば類例がないレベルで巨大戦艦や空母、巨砲・高機能シールドを配備している。(サイズ「だけ」で見ればヴァーツのストローヴィラ級移動要塞を凌ぐ全長220qのスオウ級などがある) しかしながら近時は大きな戦争がないため、実戦よりも示威的な扱い方をされることが多く、またそのような決して数の大きくない巨艦に過剰に依存しがちな戦力は、他銀河と比べて特段強大なものとはみられていない。 ただ、基本的に平和であり銀河外の侵略とも当面の縁がないため、それで問題がある、という訳ではないようだ。 かつては強硬な組織であったが、強硬にふるまおうにも内ゲバをしばしば起こしており(グニパリルほど内政が上手ではなかった)、ジルムペルのカリスマ性に半ば屈する形で現在の「形式的な傘下」に落ち着いた。 現在の関係に落ち着くまでにもそれ相応の動乱があった。 とはいえ、現在の大勢は概ね内部でも落ち着いているのみならず、統治手法は非常によく完成されており、ジルムペルと言えど蔑ろに扱うことはできない(現に勢力地図だけで見ればカムロードの方が上である) 寸評:ジルムペル銀河連合のイメージは「朝廷」。267万4000年の理由は今年が皇紀何年かを想定していただければ。 ほぼ確実な継体天皇以降に絞って考えても最も長く続いた王室である(ちなみに伝説ありの場合、最長は日本ではなくエチオピア)ということを踏まえても、250万年以上続いたというくらいの格は与えてもいいと思うのよ? カムロード惑星統治機構のイメージは「幕府」です。統治に成功していた、というのは江戸幕府由来ですが、必ずしも江戸幕府由来とは限らず、室町・鎌倉などの幕府も意匠に取り込んでいます。 カムロードの武装については、「大艦巨砲主義」のイメージ。現在の軍事として大艦巨砲主義はすたれてますが、拮抗した軍事力があるわけでない世界で「基本的にお飾りとしての軍隊」ならそれでもいいんじゃないかしら。 なお、その他の個性的な連合については、アイヌや沖縄などをイメージしています。 日本は国の規模のわりに民族的な差が非常に少ない国ですが、それでも決して単一民族ではないのです。 これを無視して日本銀河を名乗るのはいかがかと思うのと、銀河内にも個性を出したいということで。 ☆モシリ同盟 ヤマノワ銀河系の少数勢力。 星間連合体として厳密な組織のない寄せ集めであった(例えば連合軍や明確に議会として位置づけられるものも存在していなかった)ため、かつては組織よりも「宙域」という呼び名が使われていた。 この地域はエリジェルオン人と同様、主要な種族の軍事力的な文明の発達が遅れていた。加えてエリジェルオンのような頼るべきザイオロードがおらず、個体戦力も高くなかった。 内ゲバもしばしばあり、結果としてカムロードの搾取の対象となってしまっていた。 モシリ同盟は後述する18670年ほど前のモシリ大争議の結果として、モシリ宙域もある程度まとまりをもって運営する必要があると指導され、小規模ながら星間同盟となったものである。 現在まだまだそのあり方は手探り色が強く、顧問を招くなどして取り込み中である。 寸評:ネタ元はアイヌ民族です。日本の少数民族と言えばやっぱりアイヌが真っ先に浮かぶのよね(琉球民族はまだしも、他は情報が少ない…)。 モシリ=アイヌ語で「人の住む土地」。 アイヌと松前藩の歴史を踏まえ、更に戦争によらない惑星間の秩序更新を考えたときに、上手くからめられそうだったのでこんな風に抜擢させていただき、うまく歴史ができました。 ただ、露骨な搾取をやるような連中が銀河のトップ級連合というのはアレなので、基本的には不心得者の暴走という設定にはしています。 あ、沖縄と言えばキングシーサーことジーザが比較的近いクルセア銀河系にいるけど、何かからめてみようかしら。 ☆銀河の歴史 非常に大まかな歴史です。 戦争の数は抑え、オリオン大戦級の大戦火はなしです。 まあ今後、元寇をモチーフに何か考えるという可能性もあるのですが、それでもアリエル危機程度だと思います。 元寇は日本を震撼させて鎌倉幕府崩壊の原因になったのは事実でも体制を「武力で破壊」するには程遠かったわけで。 朝鮮出兵と言う手もありと言えばありだけど、彼らの技術力を見るとそんなことができるかは疑問なのよね。 リアル日本史もモチーフですが、完全再現はどだい無理なのでオリジナルもいろいろ混ぜ混ぜしています。 ☆267万4000年前〜 ジルムペル銀河連合、現体制を確立(体制変更前の歴史はもっと長いとされるが、現在の体制はこの長さと言われる) ☆11万9200年前〜 ジルムペル銀河連合の不穏分子、カムロード惑星統治機構を組織して独立、しかしカムロード惑星統治機構も寄せ集め的色彩が大きく、たびたび政情不安定を起こす ☆5万4400年前〜 カムロード惑星統治機構で最大級の長期にわたる内紛、レベル2クラスの星間戦争多発するも、カムロード自体に力なく半ば放任状況に ☆4万1100年前〜 13000年以上にわたる内紛の末、カムロード惑星統治機構がジルムペル連合の承認を受けるという形(形式的なものであり、カムロード自体はジルムペルに好意的とは言い難い)で現在の体制を確立。現在の完成度の高い統治機構もこの時に完成を見ており、これ以降大規模な内紛は起こっていない(内紛寸前はあったが) ☆〜1万8670年前 カムロード惑星統治機構がじわじわと拡大。ジルムペル銀河連合の版図を上回るまでになる(カムロードはジルムペルをタイランタがアトラス連合を見るような目で見ていたところがあり、これらも「平和的な侵略行為」であったとされる)。 ☆18700年前   モシリ大争議(詳細は後で)。 ☆18670年前   現在のカムロード・ジルムペルの関係が完成。 ☆モシリ大争議 カムロード惑星統治機構の統治手法は完成度が非常に高いものとして評価されている。 だが、カムロードの大規模化に伴い、その完成度にも水が漏れていた。その例が、モシリ大争議といった形で結実したのだ。 モシリ大争議は、モシリ宙域における利権確保を巡っての騒乱である。 モシリ宙域を主たる統治領域にしていた××は、長期間にわたる搾取的な支配を行っていた。 彼ら自身が自身の独善的な価値判断を押し付けていたのと、利権確保のためにモシリ宙域は犠牲になっていたところがあった。 さらにモシリ宙域の諸種族も結束が固くないため、これに対して組織だった手を打つのは遅れていた。 だが、いつまでもそんなことが続く訳がない。およそ1万9000年ほど前から、不穏な流れはできてきていたようである。 しかし、モシリ宙域の結束力はそれでも高まらず、一部の暴走惑星が反乱を起こす程度であった。事件の背景も十分に伝わることはなく、カムロードの巨砲によって黙らされることが続いていた。 とはいえ、それが2度3度と続くにつれ、流石にカムロードの世論が反応しはじめ、更にモシリ側も単純な反乱だけではどうにもならないことを悟った。 ここで、モシリサイドはジルムペル銀河連合に救助を要請するという対応を取った。 流石にジルムペル連合は直ちに一方の正当性を支持することは困難と判断。援軍を派遣するという方法は取らず、代わってジルムペル&その盟主格センゲンの名で仲介の上、和解の席を設けることを提案した。 ところが、モシリ宙域は寄せ集めで、この期に及んでも見解がまとまらなかったのである。 そして、元々成り立ちからしてカムロードはジルムペル連合へのライバル意識が非常に強い。 流石に何らかの話し合いを持つ必要性は分かっていても、ジルムペルに和解の席を設けてもらうことなど言語道断という意識が強かったのだ。 しかし、これはカムロードに想定外な事態をもたらした。 ジルムペル連合の提案を蹴飛ばしたことで、モシリ宙域における統治に批判的だった勢力に、ジルムペル連合に今なお尊崇の念を抱くカムロード側の勢力が大声を上げ始めたのだ。 カムロードの統治手法は確かに大きな支持を受け、勢力拡大に貢献した。だが、それはあくまでもカムロードの統治の手法を気に入ったというのに過ぎない。 銀河内でなおも存続するセンゲンのカリスマ性が、カムロードの屋台骨を揺るがし始めたのである。 カムロードはライバル意識が強いとはいえ、内紛の危機に意味もなくライバル意識を打ち出すほど馬鹿ではない。 やむを得ず、自分たちから蹴飛ばしたモシリ宙域との調停の仲介を再度申し入れるという「屈辱的事態」を飲むことを決めた。 だが、事態はこれでは済まなかった。 この措置が不服な一部の過激派が、カムロード最大の全長200qを超えるスオウ級母艦を使い、事態の元凶となったモシリ宙域に向けて発進。またしても力でモシリ宙域を黙らせようとはかったのだ。 これが逆効果であった。既にモシリ宙域の各惑星には、センゲンの恐るべき戦士たちが控えていたのだ。 センゲンとしては、この時点で別段モシリ宙域の味方をすることを決めていた訳ではなく、現にカムロード側の惑星にもセンゲンが監視役として派遣されていた。 だが、調停案が出されている最中に戦艦を使って黙らせるような行為はもはや善悪を問う必要もないレベルの行動であった。 センゲンの戦士たちは火山のごとき圧倒的な力をもってスオウ級の主要な砲やバリアを破壊。 大艦巨砲主義の弱点である小回りを、「戦闘神族の個体戦」で突かれてしまい、全長200qを超えるスオウ級は乗っ取られてしまった。 乗組員にも実力者が多く性能も非常に高いヴァーツの魔艦であれば、全長3分の1のヘルドレイガー級であろうとこのような成果を得るのは不可能であったに違いない。 スオウ級は決して弱くはないが乗組員個々の実力が高くなく近時の戦争で使われることがほとんどなく大砲一発であぼーんという示威目的で使われることが多かったことも一因と見られている。 とはいえ、カムロード勃興以降、特に見せられることのなかった盟主格センゲンの力を、カムロードはまざまざと見せつけられることとなった。 カリスマ性も、実力も、彼らがその気になればカムロードは太刀打ちできないこと、自分たちが平和的な侵略を行ってくることができたのは、自分たちが凄いからではなくただ単に彼らが自分たちの行動を黙認していたからに過ぎないという現実を彼らは思い知ることとなってしまった。(実際センゲンも、彼らの統治能力の高さから、カムロードの発展自体は否定的にとらえていなかった。配下に不穏分子がいないわけではなかったが、基本的に不戦主義であるため表に出なかった) 結論として、カムロードは和解の席で「調停官」となったセンゲンからモシリ宙域に対する様々な提案を飲まされることとなった。 植民惑星の放棄、乗っ取ったスオウ級の返還請求権の放棄、戦犯の身柄引渡し&ジルムペルサイドでの処罰などなど、彼らが仲介に入ったのでなければカムロードとして到底のめない提案も入っていたのだが、もはや彼らに選択の余地はなかったのである。 少数民族の弾圧事件は、思わぬ形で銀河社会の力関係を確認し、銀河社会に新たな均衡状態をもたらすこととなったのである。 (このような銀河のガタガタをセンゲンが解決して地を固めるということは、過去にもあったようである) ★ヤトノワル系統人属 ヤマノワ銀河系出身の人属系統。リーヴァス大系統所属とされる。 シャルバロン銀河系に古代に進出したとみられ、テガルラ・カルワーカなどはヤトノワル系統に属する。 保守的な性格を持つ傾向がある(ただし、ヤマノワ銀河系で保守的なのはヤトノワル系統に限らない) アーティオレア系統同様、亜種の発生が比較的多い。(角が生えたり、小人族が生まれるなど) 寸評:日本の異形人類の系統種、ということで新規考案。もちろんオーソドックスな人型も可能だけど。 小人なコロボックルに、なまはげに般若に風神雷神、ろくろ首(ぇ)etcと考えると、日本って意外と異形人類が多いことに気づいたのよねぇ。 シャルバーラ系統が仏像みたいな連中なのに対し、「天狗」テガルラも比較的近そうなので、思い切って移民由来の同系統ということに。(ラシャイズ&バヒロティアはまた別系統を想定) 一応オルゼナ系統(オーディエル銀河系&イグザ銀河系)に前例があるので、不可能ではないはず。 ●センゲン 出身天体:ヤマノワ銀河系/セグノモベツ 根源系統:晶属(シグディオンと同一)+オーディエル大系統竜族/プロトギドラ族が近い? スペック:単性型/身長2.8m/平均出力Gex=7.5/平均寿命19000年 ジルムペル銀河連合の大ボスとされる高等神。 1mほどの首にいかめしい顔を持つ竜人族である。 ただし、美しく白い上半身に、精神出力から成る雲を自身の周囲にはり巡らせることが多い。 衣服は着ておらず、雲が衣服の代わりである。 非常に優美な姿、更にめったに怒ることがないと言われる温厚さ、達観性が特徴であり、盟主格と言われながら実は政治にもほとんど口出しをせず、下の下位監視者や高位開発者にほぼ任せている。(優れた能力を最大限使って陣頭指揮を執りまくるメズシュリーとはかなり考え方が異なる) しかしながら、一度戦闘に力をふるえばベルジークの「巨神兵」ムルズペイルやヴィクゼロスの「審判の炎蛇」ムリハーネにも匹敵する力を持つと言われ、その政治的力量もまた恐るべきものである。 出番自体が少なすぎる上に閉鎖的な銀河であることと相まって、この実力を知っている種族自体が非常に少ないのだが(オルヴェラン、セルヴァイツ、シェレメリアなど銀河団の高等神族クラスは流石に知っている)。 モシリ大争議の際、数万年ぶりにその恐るべき武勇が伝説的成果を残しており、カムロード惑星統治機構を戦慄させ、まだまだ盟主格種族として健在であることを証明している。 あまり表に出ない性格上、基本的に、フリーで銀河外に出て活躍する個体の方が目立つ傾向が強い。 IM=日本の象徴富士山。 東アジアの大火山という意味合いもある非常に優美な火山・・・なので、非常に美麗だけど怒らせると怖い度1みたいなイメージ。 雲を張り巡らすというのは、富士山に多い笠雲やつるし雲のイメージ。 火山の擬星人化というのはちと難しかったのだけど、いろいろ考えていて火山が怪獣になった奴を思い出しました。 単体で恐竜を滅ぼしたというチートな前科をもつマグマの魔獣デスギドラ。なので、首1本のギドラに晶属因子入った版(プレアディシスとカリオロイドみたいな関係)ということにしてみたり。 ただし本家デスギドラと違って上から下までまっ黒ではありませんし、性格方面は似てないし、首も1本。プロトギドラ族に近いものと想定しています。 ●ダイゴンショウ 出身天体:ヤマノワ銀河系/惑星トショウゴウ 根源系統:クルセイヴェン大系統麟属/ スペック:雌雄二性型/身長1.6m(角込みで2.2m)/平均出力Gex=6.0/平均寿命2650年 カムロード惑星統治機構の現在の大ボス。 ほっそりとした白い体躯のウェレックといった感じだが、最大の特徴は角に白蛇サルマユが絡まっていること。 白蛇サルマユとの融合はダイゴンショウの成人通過儀礼である。サルマユとの集合知性を形成することで、監視者級知性として昇華するのである。 ちなみに相方が見つからないと、いつまでも成人扱いはされないこととなる。(宇宙生まれ、宇宙育ちのダイゴンショウの場合、そのまま一生を終えてしまう例もあるようである) 完成された統治手法に定評がある。 かつては領土侵食から銀河の統一を(一応平和的に)行おうとしたが、センゲンの本気には屈せざるを得なかった。 IM=日光の神、白蛇&白鹿を擬星人化。二つとも作るというのもなんか変な気がしたので、白鹿の角に白蛇が常に絡まって融合的な知性を形成するというネタを採用(フェアルフォイに例があるけどね)。 今まで設定されている人属以外の哺乳類・獣系種族としては最高位クラスと思われる。(明確に格上と言えるのはプロルティンぐらいか?) 江戸幕府の開祖徳川家康が東照大権現としてまつられていますね。幕府の大ボスで神性のあるやつと考えた結果、日光を抜擢。 日光は中禅寺湖を巡って赤城の百足の神と死闘を繰り広げた伝説があるなど、東照大権現にとどまらぬ神話のある世界なのです。 ●ビルグラリ 出身天体:ヤマノワ銀河系/惑星ナルトミヤ 根源系統:リーヴァス大系統人属/ヤトノワル系統人属 スペック:雌雄二性型/身長1.8m/平均出力Gex6.4/平均寿命3500年 ジルムペル銀河連合における2に近い地位を持つヒューマノイド監視者。 男性は白い肌&イエロー属性に親和的になることが多い。非常に厳めしい顔をした、筋肉質な体躯である。 女性は緑の肌&グリーン属性に親和的になることが多い。ただし、逆転現象がさほど珍しいわけではない(10分の1程度で左利き程度の発生率である)。 男性は声が非常に大きく(冗談抜きで周囲の人間が気絶しかねない大声を出す)、時に荒っぽくも見える。 女性はまだしも男性と比べて温和な印象を受けるが、天候を(局所的とはいえ)コントロールする能力が高く、これに関しては男性で以上あるとされる。 温和とは言えないが、ジルムペルの2としてその経験値は確かなものであり、センゲンがあまり表に立たなくなった今、主導権を握っているのは彼らとの見方もできる。 (ただし、センゲンがそれを容認している故のことでもある) 基礎スペックが高いので戦闘神としての役回りをこなすことも不可能ではないが、近時の銀河情勢ではほとんど出番はない模様。 IM=俵屋宗達の絵で有名な風神&雷神。二種族考える手も一応ありえたけど、シコイナー&ウェスリアーヌ方式で雌雄の別という設定にさせていただきました。 男が雷神で、女が風神です(あくまで原則で、例外もあり)。 風神と雷神どっちを男にするか悩んだけど、個体キャラが浮かんだという理由で雷神の方を男に。 女の子の雷神と言えば既にまさかみさかのビリビリ娘がいるしねw(種族は神様でなくとも能力は神様級) ◆ビルグラリ(♂)/ウダ・ダイソツ ビルグラリの雄性だが、銀河の外に出た学者。リーヴァス超銀河系を始め、様々な地域を回っている。 元々はジルムペル銀河連合の学者政治家であったが、出世のし過ぎで学問に打ち込めなくなったと考え、パタッと政治家を辞め、銀河の外に飛び出した、 彼の紹介したヤマノワ銀河系の著述は、閉鎖的で内実の分かりづらいヤマノワ銀河系の実情を幅広く知らしめ、ベストセラーとなっている。 普段はリョズパック留学船で講師を務めている。 IM=菅原道真公。学者出身の政治家で死後に雷神として祟ったという伝説&学問の神様としてご利益ある存在という伝説から、銀河外に出た数少ないビルグラリとして設定。 あまり露骨な権力争いで転落したっていうのもあれなので、学問のためにやめたという設定に。 誰かシーボルト役でも作ろうかなぁー(んだと) ●ハクソク 出身天体:ヤマノワ銀河系/惑星シカガル 根源系統:甲属 スペック:雌雄二性型/体長6m/平均出力Gex=4.5/平均寿命640年 カムロード惑星統治機構に所属こそしているものの独立色の強い勢力。 体長6mほどの腕の長い大ムカデが、2mほど鎌首をもたげた姿。 それぞれの足は長く、指はないが多数の足を一度に用いることで作業効率をキープできる。 かつてダイゴンショウ相手に戦争を仕掛け、かなりいいところまでいった実力を持っているが、現状センゲンの仲介によりひとまずは落ち着いた関係を保っている。 とはいえ、やや独立的な勢力を保っており、カムロード中枢と比べてジルムペルと比較的近い距離にいる。 乾燥や灼熱などに非常に強く、また硬質な体躯は肉弾戦でも能力を発揮する。(肉弾戦だけなら監視者級ともいえる) IM=赤城の神、大ムカデを擬星人化。そして、ハクソクの率いる勢力は室町幕府をイメージ。 中禅寺湖の水を巡る日光VS赤城の決戦は昔まんが日本むかしばなしでやってたので、ダイゴンショウの潜在的対抗馬として抜擢。 もう一つ、大ムカデ退治の伝説がある藤原秀郷が、下野=足利近辺にて活躍していた模様というのも反映(藤原秀郷の子孫にも足利氏がいるが、幕府作った足利氏とは別物)。 ●シカニモ 出身天体:ヤマノワ銀河系/惑星ナサキラバ 根源系統:甲属(ハクソクと同系統) スペック:雌雄二性型/幅は1.5m程度、高さは7,80p程度/平均出力Gex=2.7/平均寿命290年 非常に体重が軽く、透明な蟹の姿をしている。 文字通り透明なのだが、動けば存在が分かる上、体の表面にナサキラバ語の文字が彫られている(刺青が衣服の代わりをしている)ため居場所は容易に判別できる。 衣服は邪魔かつ着用しにくいので、代わりにそうした彫り物が衣服として定着している。 体格のわりに非常に軽いのも特徴の一つで、幅1.5m、人間のひざ上ほどまで伸びる体格を持ちながら体重は5kg程度しかない(水に潜れないレベル)。 恐ろしく身軽で、カニとは思えない運動能力を持つ。 他方で甲羅は非常に頑丈であり、アークの銃弾程度であればびくともしない。 ◆シカニモ(♀)/ズグリ・エズメ ノーグレック団にヤマノワ銀河系で合流した、シカニモの女性。 超の付く毒舌&嫉妬深い性格で、思ったことを言いたい放題。 ただし、サガッコ・クヴィノ(未投稿、ペスティエス)には全く頭が上がらない(良き友人ではある)。 IM=「化物語」に登場した架空の妖怪、重し蟹。人の体重を奪うことができる蟹の神様(ただし、意地悪で体重を奪うようなことはしない)という設定。 キノカルムスと近いと言えば近いけど、キノカルムスはどちらかと言えばガニメ(カルイシガニ)のようなカニで、こちらはどちらかと言えばガザミ(ワタリガニ)に近い蟹とイメージ。あ、前には歩けますよ。 日光と赤城の神で激突した戦場は、今は「戦場ヶ原」という名前なのです。 というわけで、化物語のヒロインである「戦場ヶ原ひたぎ」から彼女についた妖怪を引っ張ってきたわけなのね。甲族つながりでムカデと近縁でも別におかしくはない(はず)。 当然個体キャラも戦場ヶ原ひたぎさん。成績は優秀でスポーツもできるけどスーパーツンデレ&毒舌クイーン。いやーつくろう作ろうと思っていつつもキノカルムスがイメージ合わなかったからちょうど良かった。 ●アザエンヒコ 出身天体:ヤマノワ銀河系/惑星バタタ 根源系統:繊根族 スペック:両性型/身長1.5m/平均出力Gex=5.0/平均寿命700年 藁や稲穂のような茶色がかった黄色い体躯を持つ賢者種族。 生まれたときはその場から動くことができず、成年になると足をぶった切って移動するようになるが、個体によっては死ぬまで一か所から動かないケースもある。 移動するようになった個体も運動能力はさほど高くない(単純な身体能力ならアークスにも勝てない)。 非常に落ち着いた賢者種族で、天候の予知や動物調教(と言っても、0からしつけるより元々懐いてる動物にいろいろ覚えさせる方が得意)にも優れるが、性格的には非常に素朴。 非常に親しみやすいため、みすぼらしい外見と相まって話しているだけではその知性に気づくのは難しい。 カムロード所属であり、ダイゴンショウの完成されてはいるがややもすると強権的な統治をうまく支えている。 衣服なども一見すると粗末(ぼろきれを羽織っているに等しい)であるが、これも「衣服にさほどの価値を見出していない」故である。 IM=カカシ。古名「クエビコ」が名の由来。 カカシがこんなにハイスペックなのかよと思われるかもしれませんが、田んぼの真ん中にずっと立っているカカシはすべてのことを見聞きしている賢者だ、という伝説があるのですよ。 大国主命の国づくりにさえ、賢者として登場するすごーい神様なのです。オズの魔法使い?ここは日本銀河なのよ(ぇ) ・・・とはいえ、流石に盟主格なんぞという地位はあげられませんし、それでも神様にしようかと思ったけどそこからも落として開発者に。 ●ハノゲモミ 出身天体:ヤマノワ銀河系/寒冷惑星ナモミゲ 根源系統:リーヴァス大系統人属/ヤトノワル系統人属 スペック:雌雄二性型/身長2m/平均出力Gex3/平均寿命400年 赤ら顔で角をはやし、蓑のような服を着る。 ロイガード同様過酷な惑星であるため、我慢強く勤勉な性格で知られる。 また、そうした性格を裏打ちする、子どもに対する非常に厳しい教育で知られる。 勤勉な性格であるため部下として持つならば非常に有能になることが多い。 他方で、彼らを上層部に立てることはハノゲモミ基準での教育を横行させるとして忌避される傾向が強い。 IM=秋田の「わりぃ子はいねーがー」で有名ななまはげ。 怠け者はゆるさん!!ということで街を練り歩くのでこんな感じにさせていただきました。 スペックは完璧なまでにモブです。 ヤトノワル系統を考案したのも、ハノゲモミを考案するため。 天狗とどことなく似ているため、テガルラもヤトノワル系統にしてしまいました。(オーディエルとイグザにまたがるオルゼナ系統のような感じで)