「【スレ23】家屋調査の仕事をする人」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

【スレ23】家屋調査の仕事をする人」(2008/08/01 (金) 23:52:26) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

**&this_page() このページのタグ:&tags() ---- 732 :家屋調査 1/3:2007/04/27(金) 04:31:08 ID:JYb/Vzvs 『家屋調査』という仕事について書いてみます 家屋調査とは、新築・解体工事に伴う振動・騒音等による 近隣家屋等への工事影響の有無を工事施工会社に変わり 第三者機関として公正な立場で調査する、という仕事です とは言っても調査料は施工会社から貰う為 どちら寄りになるかはご想像下さい 基本的には工事前・工事中・工事後に調査を行いますが 施工会社の予算的な都合や住民からの要望の有無によりけりで 全く調査をせず工事をして住民からクレームが来てから 調査をする場合もありますし、逆に住民側が調査を拒否する事もあります 私の会社は関東圏内を調査範囲としていましたが 家屋調査を行う会社は地方にはあまり無い為 時々静岡や青森にも泊まりがけで調査に行っていました 北海道に調査会社が無いのは住民が温厚で多少家が傾いたり 塀が壊れても文句を言ってこない人が多く 儲からないからだとか (4年前の時点なので今は調査会社が出来たかもしれません) 733 :家屋調査 2/3:2007/04/27(金) 04:34:03 ID:JYb/Vzvs 〜工事前(事前)調査〜 基本的に2名で行い一人は家屋内の柱や床・塀等の工作物の傾斜具合を測定 その間にもう一人が家屋の間取りや敷地内の工作物等を 手やメジャーで測り平面図を作成していきます それが終わると調査に入る訳ですが 調査内容としては主に損傷箇所をカメラで撮影していき亀裂や隙間は専用のスケールで測ります 相方は損傷名を書いたボードを持ち損傷部位を指示棒で指し示します 家屋内部の場合は壁の亀裂や破損・建付の隙間・浴室等のタイル・扉や窓の開閉(軋みの有無や施錠確認) 外部の場合は外壁・基礎・工作物等の亀裂や破損・屋根瓦や屋上の状態等を観ていきます 影響が出やすい家屋はレベル測定(建物自体の傾斜)も行います 又、建物のみではなく周辺の道路や井戸があれば水質調査も行います 損傷箇所を全て撮影すると膨大な撮影枚数になってしまう為 東京都建設局の仕様書を準拠し一般的な木造家屋なら40〜60枚程度撮影します 調査結果を纏めた報告書を作成し施工会社と住民に納品 以上が事前調査の流れとなります 〜工事中(事中)調査〜 事前調査の資料を施工会社or住民からお借りして 事前調査で撮影・測定した箇所と同箇所を調査 新規発生している損傷箇所や住民からの申し出があれば追加撮影 事前調査と事中調査の資料を比較し「変化なし」・「発生」・「拡大」等の判定をする 変化のあった箇所には調査会社側の見解を添え事中調査報告書を納品 事中調査は予算を掛けたくない施工会社が多い為か 住民からの要望で調査に入る場合が多いです 工期が長い現場で事中を行わないと経年変化か 工事影響かの見極めが難しくなり後に揉める事が多くなります 734 :家屋調査 3/3:2007/04/27(金) 04:37:00 ID:JYb/Vzvs 〜工事後(事後)調査〜 事前資料と事中資料、工事後の状態を見比べ最終的な判定をする 住民さん次第では調査をせず確認書(変化が無かった事を認めます、以後申し出は行いません的な文書) を貰うだけで済みますが、揉めた現場や影響の出てしまった現場だと裁判ざたになったり 金銭要求してくるケースが多くグダグダになってしまいます こうなってしまうともう調査会社の介入の余地が無くなりますので あとは施工会社と住民さんの話し合いになります 最初に書いた通り調査料は施工会社から貰う為 影響が出ていても上手く説明(あえてボカして書きますが)する のがとにかく大変でした こちらとしても住民感情を考慮してあげたい思いでしたが 全て認めてしまうと金銭保証や修繕費が莫大になってしまい 以後施工会社から依頼を請けづらくなってしまいます 家屋調査には特別「資格」が無い為、経験がかなり必要とされる世界です でもやはり一級建築士の居ない調査会社は殆ど仕事が取れません ここに書いた事は私の勤めていた会社の話しですので 関東その他の調査会社が全社が施工会社寄りという 訳では無いと思います ゴミ屋敷も調査しましたし芸能人のお宅も調査(さすがに中は見せてもらえず外観のみ)しました 当然温厚な住民さんばかりではなく、気違いや893事務所の調査 工事で頭がおかしくなってしまった人等々色んな人や家屋を見てきました 人間不信に陥りましたが良い経験にはなったと思います 無駄に長々と書かせて頂きましたが 以上、家屋調査のお仕事についてですた
**&this_page() このページのタグ:&tags() ---- 732 :家屋調査 1/3:2007/04/27(金) 04:31:08 ID:JYb/Vzvs 『家屋調査』という仕事について書いてみます 家屋調査とは、新築・解体工事に伴う振動・騒音等による 近隣家屋等への工事影響の有無を工事施工会社に変わり 第三者機関として公正な立場で調査する、という仕事です とは言っても調査料は施工会社から貰う為 どちら寄りになるかはご想像下さい 基本的には工事前・工事中・工事後に調査を行いますが 施工会社の予算的な都合や住民からの要望の有無によりけりで 全く調査をせず工事をして住民からクレームが来てから 調査をする場合もありますし、逆に住民側が調査を拒否する事もあります 私の会社は関東圏内を調査範囲としていましたが 家屋調査を行う会社は地方にはあまり無い為 時々静岡や青森にも泊まりがけで調査に行っていました 北海道に調査会社が無いのは住民が温厚で多少家が傾いたり 塀が壊れても文句を言ってこない人が多く 儲からないからだとか (4年前の時点なので今は調査会社が出来たかもしれません) 733 :家屋調査 2/3:2007/04/27(金) 04:34:03 ID:JYb/Vzvs 〜工事前(事前)調査〜 基本的に2名で行い一人は家屋内の柱や床・塀等の工作物の傾斜具合を測定 その間にもう一人が家屋の間取りや敷地内の工作物等を 手やメジャーで測り平面図を作成していきます それが終わると調査に入る訳ですが 調査内容としては主に損傷箇所をカメラで撮影していき亀裂や隙間は専用のスケールで測ります 相方は損傷名を書いたボードを持ち損傷部位を指示棒で指し示します 家屋内部の場合は壁の亀裂や破損・建付の隙間・浴室等のタイル・扉や窓の開閉(軋みの有無や施錠確認) 外部の場合は外壁・基礎・工作物等の亀裂や破損・屋根瓦や屋上の状態等を観ていきます 影響が出やすい家屋はレベル測定(建物自体の傾斜)も行います 又、建物のみではなく周辺の道路や井戸があれば水質調査も行います 損傷箇所を全て撮影すると膨大な撮影枚数になってしまう為 東京都建設局の仕様書を準拠し一般的な木造家屋なら40〜60枚程度撮影します 調査結果を纏めた報告書を作成し施工会社と住民に納品 以上が事前調査の流れとなります 〜工事中(事中)調査〜 事前調査の資料を施工会社or住民からお借りして 事前調査で撮影・測定した箇所と同箇所を調査 新規発生している損傷箇所や住民からの申し出があれば追加撮影 事前調査と事中調査の資料を比較し「変化なし」・「発生」・「拡大」等の判定をする 変化のあった箇所には調査会社側の見解を添え事中調査報告書を納品 事中調査は予算を掛けたくない施工会社が多い為か 住民からの要望で調査に入る場合が多いです 工期が長い現場で事中を行わないと経年変化か 工事影響かの見極めが難しくなり後に揉める事が多くなります 734 :家屋調査 3/3:2007/04/27(金) 04:37:00 ID:JYb/Vzvs 〜工事後(事後)調査〜 事前資料と事中資料、工事後の状態を見比べ最終的な判定をする 住民さん次第では調査をせず確認書(変化が無かった事を認めます、以後申し出は行いません的な文書) を貰うだけで済みますが、揉めた現場や影響の出てしまった現場だと裁判ざたになったり 金銭要求してくるケースが多くグダグダになってしまいます こうなってしまうともう調査会社の介入の余地が無くなりますので あとは施工会社と住民さんの話し合いになります 最初に書いた通り調査料は施工会社から貰う為 影響が出ていても上手く説明(あえてボカして書きますが)する のがとにかく大変でした こちらとしても住民感情を考慮してあげたい思いでしたが 全て認めてしまうと金銭保証や修繕費が莫大になってしまい 以後施工会社から依頼を請けづらくなってしまいます 家屋調査には特別「資格」が無い為、経験がかなり必要とされる世界です でもやはり一級建築士の居ない調査会社は殆ど仕事が取れません ここに書いた事は私の勤めていた会社の話しですので 関東その他の調査会社が全社が施工会社寄りという 訳では無いと思います ゴミ屋敷も調査しましたし芸能人のお宅も調査(さすがに中は見せてもらえず外観のみ)しました 当然温厚な住民さんばかりではなく、気違いや893事務所の調査 工事で頭がおかしくなってしまった人等々色んな人や家屋を見てきました 人間不信に陥りましたが良い経験にはなったと思います 無駄に長々と書かせて頂きましたが 以上、家屋調査のお仕事についてですた

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー