※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。


切り抜き情報

発酵食品、酸化防ぎ若さ保つ

酵母や細菌などの微生物の作用で、酒、しょうゆ、みそなどの発酵食品から、ビタミンや抗生物質まで、数多くの有益なものが作られている。昔から大切な食べ物を腐らせずに保管する方法として、経験的に発酵という現象を見いだした。フナ寿司や、くさや、納豆やチーズといった独特のにおいを放つものから、みそやしょうゆ、酢をはじめ、かつお節などのようなうま味成分を出すものもある。
発酵食品は保存がきくということからわかるように、強い抗酸化能を持つ。また、この発酵を生じさせる微生物によって、老化を防ぎ健康に役立つビタミンやミネラル、アミノ酸といった栄養成分が発酵過程で作り出されている。
例えば、納豆菌により大豆から糸引き納豆が出来るが、納豆菌の働きで高血圧や血栓などを予防する酵素なども作られている。
また、漬物の一種であるぬか漬けの発酵しているぬかみそ1㌘の中には、有用な乳酸菌が8億-10億個も生息している。長寿食として脚光を浴びているヨーグルトをはじめとした発酵食品を積極的に摂取して、生活習慣病や老化の予防に役立ててほしい。
(2009年5月22日 日経 京都府立医科大学大学院教授 吉川敏一)


がん、不可避なら発生遅らせる

戦後しばらくの間は結核が日本人の死因第一位だったが、抗結核薬の発見により、脳血管疾患がとって代わった。1980年以降はがんがその座を奪い、現在も総数は増加しつつある。
発ガンの原因は「化学物質によるもの」「放射線や紫外線などの物理的要因によるもの」「ウイルスや細菌などの微生物によるもの」などに大きく分けられる。がん遺伝子の発現の活性化やがん抑制遺伝子の不活性化が起きる。その共通の要因として活性酸素による酸化ストレスがあげられる。
年をとるにつれ、発ガン要因に接触する機会が増え、遺伝子の修復もままならないようになっていく。がん発生が避けられないのなら、がんの発生年齢を出来る限り遅らせる事が必要だ。
多くのがんの原因が予防可能な生活習慣であることはよく知られている。酸化ストレスを引き起こす喫煙や紫外線を避け、発ガンの一因となるB型、C型肝炎ウイルス(肝がん)やヒトパピローマウイルス(子宮けいがん)などの感染を避ける。また、一定の年齢になったら、毎年質の高い定期健診を受けることをおすすめする。
(2009年4月17日 日経 京都府立医科大学大学院教授 吉川敏一)


口をもっと鍛えよう

人間は口で食べ物をかみ砕き、のみ込み、栄養物を取り込む。このため、丈夫な歯とかみこなすための筋肉、正常な量の唾液(だえき)が必要になる。
口の持つ役目は、何もこれだけにとどまらない。食べ物を粉砕消化した上で、殺菌、解毒もする。また舌下錠などの薬があるように口の中の粘膜から物を吸収する力も持つ。さらに口は、若さを保ち老化の進行を遅らせる役割も担う。
よくかむことで、脳の神経細胞を活発にし、脳への血流を増加させ、学習効果を向上させる。また、食事の時間が長くなり、脳の満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防止、肥満予防に役立つ。健康維持に欠かせない唾液も多く分泌される。
逆にかむ回数が減ると口の回りの筋力が低下し、顔のしわやたるみの原因になる。
若々しい顔を維持する為には意識的に口を動かして、表情をつかさどっている皮膚の下の筋肉を鍛えることが必要である。年とともに口の回りの筋力は低下するため、硬いものをかむとともに、口の回りの筋肉トレーニングに日夜励むこと。毎日意識して、スルメのような硬いものを時間をかけてよくかみ、鏡に向かって唇を動かし顔のエクササイズにつとめてもらいたい。
(2008年10月21日 日経 京都府立医科大学大学院教授 吉川敏一)


筋肉細胞が病気を予防

運動が身体に良いことは、昔から知られている。摂取したカロリーを使い切り、肥満を防止できることがその理由の一つであろう。さらに、筋肉や骨を強化し、動きやすくしたり、転倒防止にも役立ったりする。
また、筋肉細胞は、単に運動器としての作用のほかに、病気を予防する色々な良い役割を担ってきたことがわかってきた。
筋肉細胞からは身体にとって有益な物質が作り出されている。運動している筋肉からのみ分泌されるたんぱく質で、脂肪の分解を促したり、脳の神経細胞の減少を抑えたりする。
こうした研究は、緒についたばかりだが、私たちは、免疫能を高めたり、がん細胞をも抑え込んだりする有益な物質を見つけ出した。残念ながら、年とともに成長ホルモンなど筋肉細胞を作る手伝いをしてくれる物質が減り、筋力は低下する。この結果、体全体の運動量も低下し、ますます筋肉細胞の数も減少する。このような悪循環によって、年をとるごとに筋肉細胞がなくなっていく。
健康を維持する為の重要な臓器の一つとして筋肉を見つめ直し、この強化を心掛けねばならない。年とともに筋肉は作りにくくなることを考慮にいれると、年を重ねるにしたがって運動をより重要視する必要があろう。
(2008年9月30日 日経 京都府立医科大学大学院教授 吉川敏一)


ジョギングで死亡率半減(米研究チーム)

50歳以上で日常的にジョギングをしている人は、運動の習慣がない人に比べ、19年後の死亡率が半分以下で、健康的な生活を送れることが、米スタンフォード大の研究チームが行った長期調査で分かった。米科学誌アーカイブズ・オブ・インターナル・メディシンに17日までに発表された。
調査を始めた1984年当時、高齢者のジョギングは関節などの故障が起きやすくなると考えられたが、そういった心配はなかった。80歳代でも運動効果がはっきりしていたという。
調査対象は84年当時で50歳以上の人で、全米のランニングクラブに所属する538人と、運動習慣がない423人を比較した。その結果、2003年時点での死亡率はそれぞれ15%、34%だった。ジョギング時間は当初、週に平均4時間だったが、21年後の05年には同1時間16分にとどまった。それでも、運動習慣のない人に比べ、さまざまな故障の出始めが遅く、体格が引き締まり、記憶・学習能力も相対的に良いことが、年1回のアンケート調査で分かった。
( 2008年 8月 18日 日経)


野菜で食道がん予防

野菜や果物の摂取量が多い男性は、食道がんになるリスクが低いとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が14日、発表した。
合計摂取量を推定して3グループに分けると、摂取量「高」のグループは「低」に比べリスクがほぼ半減。
摂取量が1日当たり100グラム増えるとリスクは約10%低下した。特にキャベツや大根、小松菜などで関連がみられた。
調査は岩手など8県の45~74歳男性約3万9千人を、1995年から平均で約8年追跡。
この間に116人が、日本人の食道がんの大半を占める扁平上皮がんになった。
扁平上皮がんは男性に多く、飲酒や喫煙との関連が強いのが特徴だが、こうした習慣があっても野菜や果物を取る効果が認められた。
ただ、研究班の山地太樹同センター研究員は「野菜と果物の効果が確認されたといっても、禁酒や禁煙の効果には及ばない」と話している。
( 2008年 8月 14日 日経)


人生の三楽

「善を楽しむ、病なくして快く楽しむ、命ながくして、久しく楽しむ」。貝原益軒著・養生訓の一節。いくら財産や名誉があってもこの三楽がなければ人生はつまらないという。う~ん、これはなかなか難しい課題である。道に反しない生活ばかりではつまらない人生かもしれない。また、大きくなっていく欲をいかに程よく制御するかも難題である。長生きしても、健康を害してしまい、つまらないと思う人生を送りたくはない。自分の幸せが何であるのか、先を読み、今を心地よく生きる人が人生の達人か。
(2008年8月15日 毎日 大阪ガス健康開発センター 岡田邦夫)


運動は楽しい

子供の時に遊びや運動、スポーツが楽しいと感じる体験をしていれば、歳を重ねても、運動やスポーツに親しむことが多いという研究報告がある。そうだとすれば、その環境を醸成するのは子供の親や周囲の大人である。根性論で鍛えるスポーツや、学校体育で一人ひとりの体力や好みを考慮しない運動ばかりでは楽しいこともなくて、将来の運動嫌いを育成しているかもしれない。身体を動かさない大人はこうしてつくられ、行き着く先はメタボである。
(2008年7月27日 毎日 大阪ガス健康開発センター 岡田邦夫)


まごこはやさしいよ!

昨年発表された日本の平均寿命では、女性は世界一の 86 歳、男性も第二位で 79 歳。世界調査の結果、日本人の長寿は、日本の伝統食に支えられていることがわかってきた。「人は血管とともに老いる」といわれるように、動脈硬化などで血管の老化が進むと、心臓の血管が詰まる心筋梗塞、脳の血管が詰まったり破れたりする脳卒中になる。心筋梗塞は先進国中で日本が最低、平均寿命はこれが少ないほど長い。

心筋梗塞は、もちろんコレステロールが高いと多くなるが、日本人は幸い先進国の中で最低、これは米食のおかげといえる。米食圏は肥満も少なく、コレステロールが低い。さらに大豆や魚を沢山食べれば尿にイソフラビンやタウリンが多く出るが、これらの摂取が多い地域は肥満もコレステロールも低く、心筋梗塞の死亡率は低くなる。

最近耳にする「まごはやさしい」は、「ま(豆)ご(ごま)は(わかめ、海藻)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ、きのこ)い(芋)」で、健康に良い食べ物を並べた語呂合わせだ。これらは日本の伝統食だが、日本食の欠点は食塩過剰とカルシウムの不足。食塩の害を防ぐカルシウム、カリウム、マグネシウムを補うのが牛乳だが、日本人は牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人も多い。それは乳糖を消化できないからで、発酵乳なら乳酸になっているので問題はない。「まごはやさしい」に、西の長寿食ヨーグルトと、日本人のパワーを支えてきた米を加えたのが『まご「こ」はやさしい「ヨ」』で東西長寿食の融合だ。

連載の終わりにあたり、生活習慣病の予防栄養学の立場から『孫子は優しいよ!』の積極的な栄養摂取を推奨したい。
( 2008 年 6 月 28 日 日経夕刊 予防栄養学研究者 家森 幸男)


両刃の剣 お酒は適量が大切

昔から「酒は百薬の長」 といわれるように、適量の飲酒は善玉のHDLコレステロールを増加させ、心筋梗塞や狭心症を減らし、総脂肪も減らすことが報告されています。血行促進やストレス発散にも役立ちます。ただし、過剰な摂取は血圧・中性脂肪・血糖・尿酸値を上昇させ、脳出血やアルコール依存症、肝硬変につながり、内蔵脂肪の増加要因にもなってしまいます。
まさに両刃の剣。1日の適量、アルコール約20㌘(ビール中ビン1本相当)を意識することが大切です。
しかしメリットがあるといっても飲めない人が無理に飲む必要はありません。アルコールは肝臓で代謝されてアセトアルデヒドになり、さらに分解酵素によって酢酸から炭酸ガス・水になります。アセトアルデヒドは、赤面、動悸、頭痛などの症状を起こす物質ですが、飲めない人はアセトアルデヒド分解酵素が少なく、すぐに悪酔いしてしまうのです。日本人は先天的にこの分解酵素が少なく、約40%が飲めないタイプといいます。「飲み二ケーション」の際には、強い人も弱い人もともに楽しめる工夫をしたいものです。
(2008年6月24日 毎日 藤岡滋典 日本生命保険本店健康管理所長)

筋力落ちて夜間頻尿

日中は心臓のポンプの働を筋肉が助けている。重力の関係で足には水分がたまりやすい。十分な筋肉ポンプ作用がなければ、血管の外に水がたまってしまう。ひどくなるとむくむこともある。夜になると、足と心臓の高さが同じになり、血管の外に漏れた水が血管の中に戻り、血液量が増える。そして腎臓に流れて尿となる。ポンプ約の筋肉の力が落ちてくると、夜起きてトイレに行くことになる。夜間頻尿は前立腺肥大だけではないのだ。いすに座ったり立ったりするなどして、筋力を養おう。
(2008年6月10日 毎日 大阪ガス健康開発センター 岡田邦夫)


活動的な生活で早死に予防 = スポーツ無理でもあきらめずに

仕事や家事など日常生活の中での身体活動が多い人は、死亡リスクが低いことが、厚生労働省研究班の大規模疫学調査で分かった。米国の疫学専門誌に4日までに発表した。
余暇にスポーツをする人も、あまりしない人も同じ傾向が見られ、研究班の井上真奈美国立がんセンター室長は「運動する時間が無いとあきらめず、生活の中で動く努力をすることで死亡リスクを低下させられる」としている。
研究班は1995年と98年、全国11地域の45~74歳の住民を対象に、身体活動の時間を、

  1. 肉体労働や激しいスポーツの時間
  2. 歩いたり立ったりする時間
  3. 座っている時間
  4. 睡眠時間
に分けて調査。約8万3千人(男性約3万9千人、女性約4万4千人)を2005年末まで追跡した。
この間に、男性3098人、女性1466人が死亡。各身体活動の時間にそれぞれの運動強度を示す指数をかけて1日の平均的な「身体活動量」を算出した上で4群に分け、死亡との関連を調べた。
男女とも身体活動量が多いほど死亡率が低く、最も多い群は最も少ない群に比べ、男性で約3割、女性で約4割リスクが低下していた。死因別では、男性のがんで約2割、男性の心疾患と女性のがんで約3割の減だった。
( 2008 年 6 月 4 日 日経  新宿医院院長 時事通信社)


大腸がん、気になる食習慣

日本のがんは、胃がんが上位を占めていたが、近年は食の欧米化が影響してか、大腸がんが増加してきた。国外の研究などによれば、大腸がんの原因については赤身肉(牛、豚、羊肉など)や保存肉(ハム、ソーセージ、サラミ、ベーコンなど)との関連が指摘されている。最近、国立がんセンターの津金昌一郎予防研究部長も日本医師会雑誌に論文を掲載している。
それによると、肉類の調理加熱中などに生じるニトロソ化合物、ヘテロサイクリックアミン、多環芳香族炭化水素などの発がん物質や、肉や脂肪による腸内細菌叢の変化が、大腸がんに関連すると考えられている。
胃がんの場合、一般にやせている人に目立つとの印象が強いが、大腸がんは、むしろ肥満の人に多く見られるようだ。その理由については高エネルギーの赤身肉や保存肉を好んだり、また酒好きの人が多いためと思われる。
さらに肥満はインスリンの働きを悪くし、高インスリン血症をきたす。それにともなってインスリン様成長因子が高くなる。これらが大腸がんの発生と関係深いといわれている。 対策として赤身肉や保存肉、アルコール摂取量を減らす 。また肉類と炭水化物を一緒に摂り過ぎると、肥満になりやすいので気をつけ、炭水化物を減らして野菜を十分にとり、 大いに運動を行うことが大切である 。なお、葉酸が不足すると大腸がんのリスクを高めるといわれるので、これを多く含む野菜、豆類、レバーなどをしっかりとるようにしよう。
( 2008 年 5 月 31 日 日経  新宿医院院長 新居裕久)

喫煙者の肺がんリスク、毎日飲酒で1.7倍に

タバコを吸うと肺がんになりやすくなることが知られているが、飲酒が加わるとさらに危険度が1.7倍に増大するとの調査結果を、厚生労働省研究班がまとめ、30日発表した。飲酒によって体内で活発に働く酵素が、タバコの発がん物質を活性化していると考えられるという。
全国の40~69歳の男性約4万6千人を14年間にわたって追跡調査した。喫煙者と非喫煙者に分け、飲酒と肺がんリスクとの関係を調べた。期間中に651人が肺がんを発症した。
聞きとり調査をもとに飲酒量で「飲まない」「時々飲む(月に1~3回])」と、毎日飲む人については日本酒換算で「1日1合未満」「1日1~2合」「1日2~3合」「1日3合以上」の4グループ、合計6グループに分けた。
喫煙者の場合、飲酒量の多い2グループは、「時々飲む」グループと比べて肺がんになるリスクが1.7倍だった。非喫煙者では、飲酒量が増えても肺がんリスクは上がらなかった。
日本酒一合のアルコール量は、焼酎で0.6合、ビールで大瓶1本、ワインでグラス2杯、ウィスキーならダブルで1杯に相当する。
( 2008 年 5 月 30 日 日経夕刊)

食事と運動で骨を丈夫に

寝たきりになる大きな原因の一つに、骨そしょう症による骨折がある。骨は硬くて丈夫なので成人後は一生変化しないものと思われがちだが、実は絶えず骨は作り替えられている。

成長期は骨を壊す破骨細胞の働きより、骨を作る骨芽細胞の働の方が強いので、骨量は増加し続け、二十歳前後にピークを迎える。つまり十歳代は骨の貯蔵期にあたる重要な時期なので、ダイエットには十分に気をつけなければいけない。

二十歳を過ぎると骨芽細胞と破骨細胞の働きが同程度になるので、骨量は一定に保たれる。しかし女性は、五十歳前後に閉経を迎えると女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少。破骨細胞の働きが骨芽細胞の働きより相対的に強くなり、骨量も減少へと向かう。また腸管からのカルシウムの吸収も減少してくるので、男性より女性の方が、骨そしょう症に早くなりやすい。

対策としては、カルシウムを多く含む食品と運動が大切だ。カルシウムをとるときには、骨を作るたんぱく質と、ビタミン D を多く含む食品(サケ、サンマ、シラス干し、干しシイタケ、キクラゲなど)を一緒にとる。さらにビタミン K も骨の形成促進に大切だ。このビタミンは緑黄色野菜や納豆などに多い、つまり栄養のバランスのとれた食事が重要なのである。

そして強調したいのは運動。骨にカルシウムを蓄積させるだけでなく、骨を支える筋肉も強化されるので、大いに行ってほしい。
( 2008 年 5 月 3 日 日経  新宿医院院長 新居裕久)


太りにくい体質を作るための7ヶ条

  1. 1に運動、2に運動、3、4に運動、5に運動
  2. 階段は筋力アップのパートナー
  3. ストレスは過食の原因、癌のもと、運動で心も体もリフレッシュ
  4. 歩幅大きくグイグイ歩こう
  5. 長電話、合間に出来るスクワァット
  6. 快眠、快便、よく笑え
  7. おなかのたるみは、心のたるみ

運動はほぼ全ての病気に有効であるが、48時間以上は継続しない。
(2008年4月25日 レイカディア大学必須講座  京都大学院 森谷俊夫教授の講義より)


こころも動かそう

技術革新によってもたらされた便利な現代社会は、私たちから動物としての機能を奪いつつある。自分のからだを思うように操れることほど幸せなことはない。心も動くことが大切である。感動は人の心をはぐくみ、自然や人への畏敬(いけい)の念を生み出す。人の病を癒すのは人と大自然である。自然の大いなる力や人の温かさに触れて、心をリフレッシュさせると、からだもいつしか動き出すかもしれない。人のからだとこころは切り離すことはできない。
(2008年4月13日毎日 大阪ガス健康開発センター 岡田邦夫)


内臓脂肪に弱い農耕民族

メタボ検診は、確かに中高年男性がターゲット。 しかし若い男性や中高年女性も決して油断できません。日本人はもともと農耕民族で、少ないエネルギーで生きてゆける体質を持っており、栄養過剰になると内臓脂肪がたまりやすくメタボに弱い民族なのです。日経米国人の間では20年以上前から糖尿病や心臓病が多発しており、今や彼らと同様の食生活をしている日本の若い男性は非常に危険な状態と言えるでしょう。
また、メタボの腹囲基準が90センチで、男性の85センチに比べてゆるくなっています。しかし、安心するなかれ。特に高齢女性の体形は時代とともにメタボ型になり、今ではわが国の糖尿病女性の半数以上が90センチを超えていると言われています。
さらに基準値以下は絶対大丈夫というわけでもありません。数値以下でもベルトがきつくなってくれば要注意。メタボ改善の目安は、絶対値ではなく変化量なのです。目標は腹囲3センチ縮小、体重3キロ減のサンサン運動」 。
(2008年4月8日毎日 大阪大学医学系研究科 講師 中村正)


メタボの人が背負う3本のスギの木

メタボリックシンドロームらしき人を見ると、重たそうに3本のスギの木を背負っているようだ。食べスギ、飲みスギ、吸いスギ。さらに後ろを歩く人は疲労困憊(こんぱい)の様子で、もう1本、働きスギを背負っている。ある研究によると、肥満、喫煙、高血圧、脂質異常、糖尿病といった危険因子を併せ持つ人に、精神的、身体的ストレスが加わると、突然死の可能性が高くなるという。3本も4本もスギの木を重たそうに背負っている人は、どこへ歩いていこうとしているのか。
(2008年4月6日毎日  大阪ガス健康開発センター 岡田邦夫)


女性の森林浴 ストレス解消

森林研究所と日本医科大学は、短期間でも1日4時間森の中を歩けば、女性にとってストレス解消につながりリラックス効果が期待できるとの研究結果をまとめた。
都内で働く女性看護師13人を対象に、長野県信濃町の森林セラピー施設で実験した。2泊3日で午前と午後に約2.5キロメートルを約2時間かけて散策してもらった。

森林浴は1日目と2日目には、森林浴前と比べ、血液中の免疫にかかわるナチュラルキラー(NK)細胞の量が平均7%近く上昇していた。
( 2008年3月31日 日経)


コレステロール、低い方が危険=男性は高いほど死亡率減る-富山大

血中の総コレステロール値が低い人は死亡リスクが高いことが28日までに、浜崎智仁富山大教授、大櫛陽一東海大教授らの研究で分かった。特に男性の場合、総コレステロール値が高いほどリスクが低くなる傾向がみられた。大櫛教授らの別の疫学調査では、「悪玉」とされるLDLコレステロールで同様の傾向がみられた。
4月から始まる特定健診では、LDLが一定値以上だと受診勧奨となるが、浜崎教授は「コレステロールを悪者にする説はもともと米国から来たもの。米国は心臓疾患や肥満が多く、体質が違う。不必要な人まで薬物治療の対象になる」と懸念している。
同教授らは、コレステロールと死亡率に関する国内の疫学調査を検索し、「5000人以上を5年以上追跡」などの条件で5本の文献に絞り込み、延べ約17万3500人分を「メタ分析」という手法で解析した。
(2008年3月28日 時事通信)


無駄話は無駄ではない

無駄と思われることは たくさんある。管理職は無駄を省いて効率を上げ、成果を求める。生産性は上がるが、事故やトラブルが発生して、足をすくわれる場合もある。人間の集中力には限界がある。集中して長時間仕事が出来るはずもなく、トラブルの確率も増えるだろう。トイレの化粧直し、給湯場でのおしゃべりなど、適当に休憩することでリズムも整い、ミスも減るのではないだろうか。かといって、休憩の取りすぎはいけない。管理職のストレスがたまります。
(毎日3月21日 生き生き きょうの一言より  大阪大学院教授 石蔵文信)


睡眠不足は太りやすい ― 生活習慣病因子 5時間未満で増

睡眠時間が短いと、肥満や動脈硬化の原因となる資質異常症を引き起こしやすいことが、日本大学などによる国内の大規模疫学調査で分かった。睡眠時間が短すぎたり長すぎると脂肪リスクが高まることは知られている。だが、日本人を対象とした睡眠時間と生活習慣病のリスクとの関連は、これまで検討がなされていなかった。 <須田桃子>

日大追跡調査   地方公務員の男性約2万1700人の検診データを99年から06年まで追跡。99年時に肥満(体格指数BMIが25以上)でなかった約1万1400人について、7年後の肥満の発生率と睡眠時間の変化との関連を調べた。

両検診時に睡眠時間が5時間以上だったグループに比べ、両検診でいずれも5時間未満と短いグループは1.36倍、7年間で5時間未満に減ったグループは1.33倍、肥満になりやすかった。高血糖や脂質異常の高トリグリセライド血症についてもほぼ同様の結果が出た。さらに、もともと肥満だったグループは7年後に睡眠が短くなる割合が高かった。

また、東北地方のある町の住民検診データ(成人男女計約1060人)の解析では、睡眠時間が6時間未満と8時間以上の場合、過去約一ヶ月の血糖値の平均を示すヘモグロビンAlcの値が高い人の割合が増え、睡眠時間が短いか長いと血糖値が高くなりやすいことが示された。
(2008年3月13日 毎日)


8時間睡眠という神話

日本では昔から8時間睡眠が良いと信じられてきたので、最近は睡眠時間が短いことを不満に思う人も増えているらしい。 しかし、睡眠不足を感じている人と感じない人の実際の睡眠時間にはあまり差がないという。最近の研究では、7時間睡眠の人の死亡率が最も低いらしい。心臓病や糖尿病の発症は7~8時間睡眠が最低で、寝すぎても、足りなくてもよくないらしい。睡眠の時間やパターンには個人差があり、昼間快調に勉強や仕事ができたら睡眠には問題はないだろう。
(毎日3月9日 生き生き きょうの一言より  大阪大学院教授 石蔵文信)


アルコールによる病気はJ カーブ

酒は「百薬の長」と言われ、色々な調査から、お酒の体に対する良い効果は日本酒なら1合、ビールは1本、ウイスキーならダブル一杯程度が最大で、それ以上飲むと、病気の発生頻度が、「J」の字のような線を描くため、「Jカーブ」とよばれている。1合までが薬で、それ以上は害になると思ったほうが良いだろう。ちなみに事故の割合はお酒を飲めば当然増え、2合を超えると、急に増加するので飲酒運転は絶対にだめだ。
(毎日3月5日 生き生き きょうの一言より  大阪大学院教授 石蔵文信)


けんかしない夫婦は死亡率2倍?=米大学が17年間調査

夫婦の間で、お互いに不当な文句を言われても反論せずに我慢し、ストレスをため込んでしまう夫婦は、片方または双方が反論して解決しようとする夫婦より、死亡率が2倍も高いことが分かった。米ミシガン大の研究チームが192組の夫婦を17年間調査し、26日までに米科学誌ジャーナル・オブ・ファミリー・コミュニケーションに発表した。
夫婦げんかの勧めとも受け取れるが、研究チームは、この調査は攻撃される側が不当だと思っている場合だけに注目していると説明。また、ただ反撃するのではなく、トラブルを解決しようとする姿勢があることを強調している。
調査はミシガン州内で行われ、双方とも我慢してしまう夫婦26組52人では、17年間に13人が死亡し、死亡率25%だったのに対し、片方または双方が我慢しない夫婦166組332人では、41人死亡で12.3%だった。
(2008年1月26日)


4つの習慣、14年長生き - 英大、2万人調査で判明

1. たばこ吸わず
2. 飲酒ほどほど
3. 野菜・果物十分に
4. 適度な運動

タバコを吸わず、飲酒はほどほど、野菜と果物を十分に取り、適度な運動をする人は、そうした習慣のない人よりも14年長く生きられるとの調査結果を、英ケンブリッジ大の研究チームが米医学誌に8日発表した。どれも健康に良いとされる生活習慣だが、具体的な利益をはじき出した点で意義があるという。

チームは、英南東部の45~79歳の健康な住民約2万人を対象に、1993年から97年にかけて健康調査を実施、2006年までの死亡率と生活習慣との関係を解析した。

その結果:
  • 喫煙しない
  • 飲酒はワインなら1週間にグラス14杯まで
  • 1日に最低こぶし5つ分程度の野菜・果物を取る
  • 1日30分ほどの軽い運動をする
の習慣がある人は、4つともない人より、同年齢で病気による死亡率が4分の1と低く、14年分の寿命に相当することが分かった。

習慣と最も関連するのは心臓や血管など循環器系の病気だという。チームは「ちょっとした良い習慣の組み合わせが、長生きにつながる」としている。
(出所:日経夕刊2008年1月9日)