Crisis on two planets クライシス・オン・トゥー・プラネッツ 前編

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*第11話「Crisis on two planets クライシス・オン・トゥー・プラネッツ 前編」 サイバトロンシティ 「そうなんだ、グランドコンボイ」 セイバートロンにある人間居住区の超空間通信施設からジョーンズ博士が言った キッカーの父親であるジョーンズ博士は現在セイバートロン星でエネルゴングリッドの研究をしていた 話す相手はグランドコンボイ、話す内容はエネルゴングリッド搬入についてだったのだが…… エネルゴングリッドとはサイバトロンシティ同士のネットワークにより地球上にエネルゴンの防護幕を張る装置の事だ 銀の種族が人類を標的にしていると聞かされた後、地球のいざと言う時の防衛に現在開発が進められていた 「数日前からセイバートロン近辺の空間に歪みが生じているとラチェットは言ってる」 「つまり、スペースブリッジを使っての転送は不可能と言うことか」 「だが心配しないでくれ、部品は既に貨物船に乗せて出立させてあるから1週間後には地球に届いているはずだ」 「すまないな、ジョーンズ博士」 数日後 土星宙域 その場所でアルゴノートは戦っていた 前方の宇宙のほぼ全てを埋め尽くす数のイカのような形をしたフルヘドロン、そしてアリ塚 銀の種族の精神力によって作られるフルヘドロンは破壊されても中核である銀の種族自体が無事であればすぐに再生する 無論、アルゴノートではフルヘドロン数隻を相手するだけでもやっとだ だがアルゴノートには最強の英雄の種族たるベルクロスがいる これまでの戦いでもベルクロスは戦い、アルゴノートの守護者を務めてきた それでもベルクロスが全力を出して戦うのは今回が初めてと言えよう 心の力で作られたフルヘドロンを拳で打ち砕き、 周りのアリの命を吸ってビームの奔流を吐き出せばその直線状のものが消滅する それでもベルクロスは追い詰められている アルゴノート自体に被害はまだ及んではいないまでも、数の力にベルクロスは太刀打ち出来ていなかった しかし、銀の種族は英雄の種族の恐ろしさを侮ってはいなかった フルヘドロンの艦隊が土星を取り囲む…… 3日前に宣言されたカミングスーン、その地域は東京だ そう真田博士が説明する 「何故、我々だけが向かうのか教えてもらえるかな」 キャプテンガリスの発言 ガリスがこう言ったのはちゃんと理由がある 「ああ、わかった。何故スペースアークがカミングスーンの防衛に向かわないかだが……」 真田博士のブリーフィングは続く スペースアークが向かう先は月面だ 先ほど戦争が始まったプラント、その最も目立つ艦と言っても過言ではないミネルバ そのミネルバが月で補給を受けた 普通、それだけならばまだ問題はないと言える だが、と真田博士は強調する 「今回部隊を分けてまで確認に行くのはミネルバに他の勢力が合流したとの情報が来たわけだが  連邦からの宣戦布告を受けた直後、プラントのデュランダル議長はキルナとの連合を発表したのは知ってるだろう  そして情報によるとキルナ側から未知の新型兵器が運び込まれたとある  それが事実であれば、新型兵器の運用テストと情報収集をミネルバが担当するんだろうな  あと、ここからは私の想像なんだがプラントはミネルバをホワイトベースにするつもりなんだろう  キルナから提供されたものの正体はわからないが、相当強力な物だと思っておいた方が良さそうだ」 かくしてもうすぐ始まる羅螺帝国のカミングスーン、そしてミネルバ調査へと部隊を分けることとなった 土星は崩壊した フルヘドロンの一斉砲撃により地球の数百倍の体積を誇る土星はガスのその身を引き裂かれ、砕かれる そして起こる、土星が崩壊した事による重力の急速な変動 ベルクロスと言えど動きを拘束される重力の中でアリやアリ塚が飲み込まれていく 砲火はやんでいたが、アルゴノートもそれどころではないほどに損傷していた そんな中、3人と3機が離脱する ユーノス近衛騎士団の団長であるイオラオス、そしてその妹である双子のテイルとメイルだ 3人の目的は今すぐに地球へとこの現状を伝える事 単艦では全ての相手に対抗するのは不可能だが、そんな状況を一変させるノドス それでもこの防衛線を守りきれない目算から伝令役として長距離テレポーターであるイオラオスが選ばれたのだった 一縷でも望みをかけて カミングスーンの宣言地、東京へと向かう大空魔竜 だがその勢いが止まった 近辺にゼルガイヤーを確認したからだ キャプテンガリスは即座に判断する、迎撃だ いかなる目的があるかは未知数だがダリウス軍が地上へ出てくるにはそれなりの用意を必要とする ならば地上にダリウス軍がいるのならば何らかの具体的な目的を持って活動している だからこそキャプテンガリスはカミングスーンに間に合わないリスクを犯したとしても、ゼルガイヤーの迎撃を決意した その意思を読み取ったかのごとく、サスページの搭乗するゼルガイヤーからはダリウス側の部隊も展開される サスページ子飼いの魔獣が数体とプロイストから借りてきた鉄獣が数体 そして…… 「あれは!」 真っ先に飛び出した宙が声を上げたもの無理はない 今対峙しているのはダリウス帝国だ しかし今回のダリウスの戦力は鉄獣だけでは無かった 埴輪原人だ 「邪魔大王国と手を結んだのか?」 ガリスが呟く ダリウスの地上侵攻で最も大きなハードルとなっているのは地上で出る事そのものだ そのダリウスが地上の勢力と手を結ぼうとするのは自然な事だろう 同じ頃、四加一樹は周りを見回していた 先ほどまで真田博士の邸宅にして、真田三月と一緒にトランスフォーマー達のごたごたに巻き込まれていたはずだ それも人質に取られると言う形で なのに目が覚めると真っ暗な部屋におり周りには誰も居ない 真田博士はいないし、三月もいない デストロンもいなければサイバトロンもいない しかたなしに真田博士宅を出、街へと歩き出してみる ……誰も居なかった 公衆端末を使って状況を調べようとしたが何にも繋がらなかった ゴーストタウンと化したような東京を一樹は歩き続ける 歩き続け、歩き続ける その時、巨大な地響きがした 怪訝に思って辺りを見回すともう一度、それもさっきより近くで 「これは……」 口を開きかけた瞬間、目の前のビルを突き破って紅白で彩られた巨大なロボットが倒れこんでくる 「は、ハルツィーネ?」 その倒れこんできたロボットを見た瞬間、一樹は思わず呟いていた これまでに何度も夢で見たロボットだ それが今、目の前にいる…… 地球圏に到達して直ぐにイオラオスは地球防衛軍の本部へと向かった 短い時間だったが理念的に最も信用でき、なおかつ様々なところへのパイプを持っていると判断したからだ 身分を明かし、コンタクトを取りたいというとしばらく待たされた後に真田博士と繋がった すぐさまイオラオスは現状を伝える 少しでも、何らかの対策を立てられるように しばらくして その情報を受け取ったグランドコンボイは即座に地球圏にいるほぼ全てのサイバトロン、そしてデストロンを召集した セイバートロンからの増援はスペースブリッジが使えない以上、来る事はない そして地球連邦との規約により大型の艦船や兵器を持ち込む事は許されていない 宇宙の列強種族である銀の種族と戦うには非常に心細い 今の手持ちの戦力では勝つ見込みは薄い エネルゴングリッドだけでも完成していれば……グランドコンボイは歯噛みする だがそれでもグランドコンボイは地球のために全身全霊を上げて戦う道を選び、火星軌道上で戦う事を決めた これが例え地球ではない別の知的種族の惑星のためであったとしてもグランドコンボイは同じ選択をしただろう ……その惑星ならば銀の種族の攻撃の矢面には立たないだろうが 地球、火星といった人類圏に保有していたセイバートロンの艦隊が次々と出撃していく 月、フォンブラウンへ向かうはずだったスペースアーク だが着陸準備が整い、もうすぐ到着すると言う時期になって状況が一変した ミネルバは既に補給と搬入を済ませ、出立していたのだった そしてミネルバは優先攻撃目標であるスペースアークを確認し、砲撃を開始した セイバートロンの総司令官が座乗し、ユニウスセブン墜落阻止に参加し、大空魔竜とも行動を共にした そのようなスペースアークは練習艦と言えど、無視できる相手ではないと考えられていたのだ こうしてミネルバとスペースアークの戦闘もまた始まる だがミネルバから出撃したのはキルナの追加戦力ではなかった 黒の部隊、フロンティア4を占領しているはずのクロスボーンバンガードの精鋭部隊だ…… セイバートロン艦隊とフルヘドロン、アリ塚艦隊との会戦が始まった 光と光が撃ち合われ、その撃ち込まれた光を防御シールドが相殺する ジリジリとお互いがお互いを削りあう消耗戦だ 一艦ずつの性能で見ればセイバートロンの艦隊の方が上回っているだろう 現に撃沈されていく数は銀の種族側の艦船の方が多い だが、数が圧倒的に違った セイバートロンの艦船は次第に数で追い込まれていき…… そして銀の種族側の艦船、フルヘドロンとアリ塚の艦隊は再び地球へと歩み始めた しばらくして しばしの交戦の後、ゼルガイヤーが撤退を始める 元々ここで戦う事にはそこまで乗り気ではなかったサスページが早々に引き上げる事を決めたからだ ガリス自身は追うべきであると思ったが、埴輪原人がゼルガイヤーに搭載されていたという事は既に邪魔大王国と接触したと言うことであり その帰り道に遭遇したと言う可能性が高いと考え直す ならば既に目的を果たしてしまったゼルガイヤーを追うよりは、まだ阻止できる目算のある東京へ向かうほうが先決だろう ブリッジの皆、そして部隊の全員にそう説明する 「ロンゴ、東京へ全速前進してくれ」 ガリスがそう指示を下した時、大空魔竜、そして周りの土地は一切の闇に包まれた ここはデストロン臨時基地 “向こう側”のデストロン軍団破壊大帝であるメガトロンは現在ここにいた 現在、メガトロンの本来の部下はほとんどいない 各種参謀はメガトロンのところへ集まっていないし、 接触が取れたサウンドウェーブは“こちら側”のデストロン、メガザラックの調査中だ あとはこの臨時基地を建設したビルドロンが3人のみ ビルドロンはオーブ戦での敗退の後、バラバラに別れてしまい3人だけがメガトロンと合流できていたのだった だが、そんな中でもメガトロンの野望はちゃくちゃくと進行していた “こちら側”にもセイバートロン星が存在し、トランスフォーマーがいると判明した時から進められた計画が そしてメガトロンは今、その計画を成就させるべく機械のスイッチを押した 火星軌道上の会戦にて太陽系に駐留していたセイバートロンの艦隊を退けたフルヘドロン艦隊は地球へ続くスターウェイに乗る 地球と月の間は38万km、地球が10個近く収まるほどの長さに渡って深遠が横たわっている 数瞬後、フルヘドロン艦隊はその深遠をほぼ埋め尽くした そしてフルヘドロン艦隊はヘドロンの盾を展開し、砲撃を行う こうして地球のあった場所は白い光へと包まれた [[前へ>アレルヤ奪回作戦]] [[フローチャートに戻る>フローチャート]] [[次へ>Crisis on two planets クライシス・オン・トゥー・プラネッツ 後編]] 初登場キャラクター 無し チェックポイント ・今回の話 前後編…と自分で言い出したので規模が大きな話を そして規模の大きさを表すためにも数箇所で同時に話を進めてみました 場面がコロコロ変わって読みにくかったら申し訳ないです ・ダリウスの同盟 ダリウス帝国と邪魔大王国の同盟 Kでも同じようなネタがありましたが、地上駐留を目的とした同盟ということで ・プラントとキルナ、CVの連合 ライバル部隊の連合を地球連邦からの宣戦布告に合わせて
*第11話「Crisis on two planets クライシス・オン・トゥー・プラネッツ 前編」 サイバトロンシティ 「そうなんだ、グランドコンボイ」 セイバートロンにある人間居住区の超空間通信施設からジョーンズ博士が言った キッカーの父親であるジョーンズ博士は現在セイバートロン星でエネルゴングリッドの研究をしていた 話す相手はグランドコンボイ、話す内容はエネルゴングリッド搬入についてだったのだが…… エネルゴングリッドとはサイバトロンシティ同士のネットワークにより地球上にエネルゴンの防護幕を張る装置の事だ 銀の種族が人類を標的にしていると聞かされた後、地球のいざと言う時の防衛に現在開発が進められていた 「数日前からセイバートロン近辺の空間に歪みが生じているとラチェットは言ってる」 「つまり、スペースブリッジを使っての転送は不可能と言うことか」 「だが心配しないでくれ、部品は既に貨物船に乗せて出立させてあるから1週間後には地球に届いているはずだ」 「すまないな、ジョーンズ博士」 数日後 土星宙域 その場所でアルゴノートは戦っていた 前方の宇宙のほぼ全てを埋め尽くす数のイカのような形をしたフルヘドロン、そしてアリ塚 銀の種族の精神力によって作られるフルヘドロンは破壊されても中核である銀の種族自体が無事であればすぐに再生する 無論、アルゴノートではフルヘドロン数隻を相手するだけでもやっとだ だがアルゴノートには最強の英雄の種族たるベルクロスがいる これまでの戦いでもベルクロスは戦い、アルゴノートの守護者を務めてきた それでもベルクロスが全力を出して戦うのは今回が初めてと言えよう 心の力で作られたフルヘドロンを拳で打ち砕き、 周りのアリの命を吸ってビームの奔流を吐き出せばその直線状のものが消滅する それでもベルクロスは追い詰められている アルゴノート自体に被害はまだ及んではいないまでも、数の力にベルクロスは太刀打ち出来ていなかった しかし、銀の種族は英雄の種族の恐ろしさを侮ってはいなかった フルヘドロンの艦隊が土星を取り囲む…… 3日前に宣言されたカミングスーン、その地域は東京だ そう真田博士が説明する 「何故、我々だけが向かうのか教えてもらえるかな」 キャプテンガリスの発言 ガリスがこう言ったのはちゃんと理由がある 「ああ、わかった。何故スペースアークがカミングスーンの防衛に向かわないかだが……」 真田博士のブリーフィングは続く スペースアークが向かう先は月面だ 先ほど戦争が始まったプラント、その最も目立つ艦と言っても過言ではないミネルバ そのミネルバが月で補給を受けた 普通、それだけならばまだ問題はないと言える だが、と真田博士は強調する 「今回部隊を分けてまで確認に行くのはミネルバに他の勢力が合流したとの情報が来たわけだが  連邦からの宣戦布告を受けた直後、プラントのデュランダル議長はキルナとの連合を発表したのは知ってるだろう  そして情報によるとキルナ側から未知の新型兵器が運び込まれたとある  それが事実であれば、新型兵器の運用テストと情報収集をミネルバが担当するんだろうな  あと、ここからは私の想像なんだがプラントはミネルバをホワイトベースにするつもりなんだろう  キルナから提供されたものの正体はわからないが、相当強力な物だと思っておいた方が良さそうだ」 かくしてもうすぐ始まる羅螺帝国のカミングスーン、そしてミネルバ調査へと部隊を分けることとなった 土星は崩壊した フルヘドロンの一斉砲撃により地球の数百倍の体積を誇る土星はガスのその身を引き裂かれ、砕かれる そして起こる、土星が崩壊した事による重力の急速な変動 ベルクロスと言えど動きを拘束される重力の中でアリやアリ塚が飲み込まれていく 砲火はやんでいたが、アルゴノートもそれどころではないほどに損傷していた そんな中、3人と3機が離脱する ユーノス近衛騎士団の団長であるイオラオス、そしてその妹である双子のテイルとメイルだ 3人の目的は今すぐに地球へとこの現状を伝える事 単艦では全ての相手に対抗するのは不可能だが、そんな状況を一変させるノドス それでもこの防衛線を守りきれない目算から伝令役として長距離テレポーターであるイオラオスが選ばれたのだった 一縷でも望みをかけて カミングスーンの宣言地、東京へと向かう大空魔竜 だがその勢いが止まった 近辺にゼルガイヤーを確認したからだ キャプテンガリスは即座に判断する、迎撃だ いかなる目的があるかは未知数だがダリウス軍が地上へ出てくるにはそれなりの用意を必要とする ならば地上にダリウス軍がいるのならば何らかの具体的な目的を持って活動している だからこそキャプテンガリスはカミングスーンに間に合わないリスクを犯したとしても、ゼルガイヤーの迎撃を決意した その意思を読み取ったかのごとく、サスページの搭乗するゼルガイヤーからはダリウス側の部隊も展開される サスページ子飼いの魔獣が数体とプロイストから借りてきた鉄獣が数体 そして…… 「あれは!」 真っ先に飛び出した宙が声を上げたもの無理はない 今対峙しているのはダリウス帝国だ しかし今回のダリウスの戦力は鉄獣だけでは無かった 埴輪原人だ 「邪魔大王国と手を結んだのか?」 ガリスが呟く ダリウスの地上侵攻で最も大きなハードルとなっているのは地上で出る事そのものだ そのダリウスが地上の勢力と手を結ぼうとするのは自然な事だろう 同じ頃、四加一樹は周りを見回していた 先ほどまで真田博士の邸宅にして、真田三月と一緒にトランスフォーマー達のごたごたに巻き込まれていたはずだ それも人質に取られると言う形で なのに目が覚めると真っ暗な部屋におり周りには誰も居ない 真田博士はいないし、三月もいない デストロンもいなければサイバトロンもいない しかたなしに真田博士宅を出、街へと歩き出してみる ……誰も居なかった 公衆端末を使って状況を調べようとしたが何にも繋がらなかった ゴーストタウンと化したような東京を一樹は歩き続ける 歩き続け、歩き続ける その時、巨大な地響きがした 怪訝に思って辺りを見回すともう一度、それもさっきより近くで 「これは……」 口を開きかけた瞬間、目の前のビルを突き破って紅白で彩られた巨大なロボットが倒れこんでくる 「は、ハルツィーネン?」 その倒れこんできたロボットを見た瞬間、一樹は思わず呟いていた これまでに何度も夢で見たロボットだ それが今、目の前にいる…… 地球圏に到達して直ぐにイオラオスは地球防衛軍の本部へと向かった 短い時間だったが理念的に最も信用でき、なおかつ様々なところへのパイプを持っていると判断したからだ 身分を明かし、コンタクトを取りたいというとしばらく待たされた後に真田博士と繋がった すぐさまイオラオスは現状を伝える 少しでも、何らかの対策を立てられるように しばらくして その情報を受け取ったグランドコンボイは即座に地球圏にいるほぼ全てのサイバトロン、そしてデストロンを召集した セイバートロンからの増援はスペースブリッジが使えない以上、来る事はない そして地球連邦との規約により大型の艦船や兵器を持ち込む事は許されていない 宇宙の列強種族である銀の種族と戦うには非常に心細い 今の手持ちの戦力では勝つ見込みは薄い エネルゴングリッドだけでも完成していれば……グランドコンボイは歯噛みする だがそれでもグランドコンボイは地球のために全身全霊を上げて戦う道を選び、火星軌道上で戦う事を決めた これが例え地球ではない別の知的種族の惑星のためであったとしてもグランドコンボイは同じ選択をしただろう ……その惑星ならば銀の種族の攻撃の矢面には立たないだろうが 地球、火星といった人類圏に保有していたセイバートロンの艦隊が次々と出撃していく 月、フォンブラウンへ向かうはずだったスペースアーク だが着陸準備が整い、もうすぐ到着すると言う時期になって状況が一変した ミネルバは既に補給と搬入を済ませ、出立していたのだった そしてミネルバは優先攻撃目標であるスペースアークを確認し、砲撃を開始した セイバートロンの総司令官が座乗し、ユニウスセブン墜落阻止に参加し、大空魔竜とも行動を共にした そのようなスペースアークは練習艦と言えど、無視できる相手ではないと考えられていたのだ こうしてミネルバとスペースアークの戦闘もまた始まる だがミネルバから出撃したのはキルナの追加戦力ではなかった 黒の部隊、フロンティア4を占領しているはずのクロスボーンバンガードの精鋭部隊だ…… セイバートロン艦隊とフルヘドロン、アリ塚艦隊との会戦が始まった 光と光が撃ち合われ、その撃ち込まれた光を防御シールドが相殺する ジリジリとお互いがお互いを削りあう消耗戦だ 一艦ずつの性能で見ればセイバートロンの艦隊の方が上回っているだろう 現に撃沈されていく数は銀の種族側の艦船の方が多い だが、数が圧倒的に違った セイバートロンの艦船は次第に数で追い込まれていき…… そして銀の種族側の艦船、フルヘドロンとアリ塚の艦隊は再び地球へと歩み始めた しばらくして しばしの交戦の後、ゼルガイヤーが撤退を始める 元々ここで戦う事にはそこまで乗り気ではなかったサスページが早々に引き上げる事を決めたからだ ガリス自身は追うべきであると思ったが、埴輪原人がゼルガイヤーに搭載されていたという事は既に邪魔大王国と接触したと言うことであり その帰り道に遭遇したと言う可能性が高いと考え直す ならば既に目的を果たしてしまったゼルガイヤーを追うよりは、まだ阻止できる目算のある東京へ向かうほうが先決だろう ブリッジの皆、そして部隊の全員にそう説明する 「ロンゴ、東京へ全速前進してくれ」 ガリスがそう指示を下した時、大空魔竜、そして周りの土地は一切の闇に包まれた ここはデストロン臨時基地 “向こう側”のデストロン軍団破壊大帝であるメガトロンは現在ここにいた 現在、メガトロンの本来の部下はほとんどいない 各種参謀はメガトロンのところへ集まっていないし、 接触が取れたサウンドウェーブは“こちら側”のデストロン、メガザラックの調査中だ あとはこの臨時基地を建設したビルドロンが3人のみ ビルドロンはオーブ戦での敗退の後、バラバラに別れてしまい3人だけがメガトロンと合流できていたのだった だが、そんな中でもメガトロンの野望はちゃくちゃくと進行していた “こちら側”にもセイバートロン星が存在し、トランスフォーマーがいると判明した時から進められた計画が そしてメガトロンは今、その計画を成就させるべく機械のスイッチを押した 火星軌道上の会戦にて太陽系に駐留していたセイバートロンの艦隊を退けたフルヘドロン艦隊は地球へ続くスターウェイに乗る 地球と月の間は38万km、地球が10個近く収まるほどの長さに渡って深遠が横たわっている 数瞬後、フルヘドロン艦隊はその深遠をほぼ埋め尽くした そしてフルヘドロン艦隊はヘドロンの盾を展開し、砲撃を行う こうして地球のあった場所は白い光へと包まれた [[前へ>アレルヤ奪回作戦]] [[フローチャートに戻る>フローチャート]] [[次へ>Crisis on two planets クライシス・オン・トゥー・プラネッツ 後編]] 初登場キャラクター 無し チェックポイント ・今回の話 前後編…と自分で言い出したので規模が大きな話を そして規模の大きさを表すためにも数箇所で同時に話を進めてみました 場面がコロコロ変わって読みにくかったら申し訳ないです ・ダリウスの同盟 ダリウス帝国と邪魔大王国の同盟 Kでも同じようなネタがありましたが、地上駐留を目的とした同盟ということで ・プラントとキルナ、CVの連合 ライバル部隊の連合を地球連邦からの宣戦布告に合わせて

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