未来と、今と


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遠い遠い時の彼方
宇宙には黄金の種族と自らを呼ぶ種族がいた
星々を作り出し、未来を知る力を持った黄金の種族は宇宙に住む他の種族達へと呼びかけた
「出でよ」と
その呼びかけに3つの種族が応えた
3種族を黄金の種族は銀の種族、英雄の種族、銅の種族と名付け
宇宙最古の知性種族であり、自らをセイバートロニアンと呼ぶプライマスの御子達と共に宇宙を治めた
それから再び遠い時間が過ぎ去り、黄金の種族が別の宇宙へと旅立ち、この宇宙を去る事を決めた時
新たに呼びかけに応えるものが現れた
自らの力で宇宙へと出た5番目の種族、人類
黄金の種族は人類を鉄の種族と名付けた



第6話「未来と、今と」




アルゴノートは再び苦しい旅を続けていた
4年前に出航したアルゴノートは超能力を持ち、進むべき道を指し示すディアネイラ姫の指示に従い
星無き宇宙を旅し続けた
そしてついに数ヶ月前、滅びの星オロンにてノドスを発見したのだ
ノドスとは、英雄の種族をその身に授けられた様々な星の人間
英雄の種族とは星をも砕くほどの力を持った身体を持つ、理性無き破壊の種族
5人目のノドスの名はエイジ
惑星オロンに漂着した140年前の移民船の唯一の生き残りであり、
黄金の種族の手で育てられた唯一の人間
こうしてエイジを見つけたのだが……


「サイコラインにて受理!航法データ、表示します」
アルゴノート艦長専属のサポートコンピューターのビーがそう伝え
「姫様はいつもこうして道なき中に道を示してくださる。我らはそれを信じるよりないか」
艦長のモビードがつぶやく
スターウェイ、星同士が作り出す力の流れに沿ってこの時代の宇宙船は航行する
これに乗ることで何のエネルギーも使わず宇宙船は超光速で移動できるが
1つ欠点が存在する。それは星が無ければスターウェイも作られないこと
惑星オロンが滅びの星と呼ばれたのは回りに生きた星が無く、スターウェイが存在しないことから近寄ることが実質的に不可能だったからだ
スターウェイに乗ることは大海を渡る船に乗ることに等しく、スターウェイ無き道を進むは大海を身一つで泳ぐと同じ
オロンを探すことが不可能とされていたのにはこういう理由がある
そして今のアルゴノートもまた、スターウェイから外れた宇宙を進んでいるのだ
こちらの理由は数週間前にさかのぼる

エイジがアルゴノートに来てから数ヶ月が経っていた
青銅の種族が来るたびにエイジはベルクロスとなって戦い、その絶大な力によってアルゴノートを守り続ける
こうした成果とエイジ自身の人柄によってアルゴノートのクルー達がなじみ始めた頃、アルゴノートは1つの星にようやくたどり着いた
その星は惑星ティターロス
中立を宣言するその惑星にてある程度の休息を取ることになったのだが
銀の種族はこの星でエイジに接触してきた
代理人として送られてきたのはカルキノス
英雄の種族レルネーヤをその身に宿したノドスの1人
カルキノスはエイジを自分たちの側へと誘う
「自分達と来れば栄光の道を歩める」と
その誘いをエイジは断り……
2人のノドスは激突した

英雄の種族ベルクロスとレルネーヤの激突は2人ともティターロスに傷をつけまいと気を使っていても
拳がぶつかるごとに惑星の地表に大嵐が吹き荒れ、ティターロスの月が揺れ動く
そしてしばし戦い続けた2人は星を破壊しないため、この場は一時休戦としたのだった
その後、無事アルゴノートはティターノスを出発するが
ノドス同士の戦いは周辺惑星の知るところとなり、星の荒廃を恐れてアルゴノートの寄航を断る惑星ばかり
この状況を打開すべく、ディアネイラ姫はついにスターウェイを再び離れ独自の道をたどって人類の支配域を目指すことにしたのだった

こうしてアルゴノートは今、スターウェイを離れた道なき道、星無き道をディアネイラ姫の指示に従い進んでいる
追ってくる青銅のアリ塚は数知れず
相手のノドスがいないのであればエイジの相手にもならないのだが……
再び現れたカルキノスが英雄の種族レルネーヤへと化身し、アルゴノートを追撃する
エイジもベルクロスとなり、アルゴノートを巻き込まないためアリ塚の最も多い方位を突っ切りレルネーヤを連れ出した
周りに星は何もない。わずかに浮かぶ岩の破片だけが見守る場所が今回の二人の決闘場

エイジがレルネーヤを連れ去る時、大半を消し去ったとは言えアリ塚の数は未だに半端なかった
ほぼ全方位から攻撃をかけるアリ塚、そしてアリに対し自動防衛装置群も次々と破壊され、オーガン隊も苦戦を強いられる
そんな苦境に立つアルゴノートが1つの兆候を観測した
「観測結果でます!磁気嵐です」
モビード艦長は即時反転、アクティブワープの使用を考えるが、そこにディアネイラ姫の言葉が伝わる
「このまま進んでください。この先に、道が見えます」
半ば死を意味する磁気嵐への突入の指示に騒然となる艦橋だが、モビードが一喝する
「これまでに姫様が我らに出来ぬことを命じられたか!」
旅の始まり以来、道なき宇宙に道を見出し、人無き所に人を見出し、そしてついに人類の救世主ノドスを見つけ出した
その指示を常に聞き、配下に下してきたモビードにとってディアネイラ姫の言葉は常に真実であり、未来を示すものだった
退避するアリ塚、追撃するアリ塚の中、アルゴノートは磁気嵐の中心へと進んでいく……

火星の上空に超大型の船が現れたとの報告はすぐさまゼルダン総司令へ知らされた
ゼルダン総司令はアルゴノートを地球からの新兵器の可能性、もしくは何らかの外敵と判断
地球への即時侵攻をも視野へと入れた軍備と防衛力の強化を決断した


アルゴノートが出現したのを確認したのはキルナだけでは無かった
アリー・アル・サーシェス
現在はイノベイドであるリボンズの私兵をしている男だ
本来の目的は宣言はしたものの、それ以来火星からほとんど動かないキルナの現状調査
基本的にもらった金の分しか仕事をしないとは言え、アルゴノートを、全長1万メートルもの船を放置するのは流石にまずいだろうと
サーシェスは判断し、すぐさまリボンズへと報告する
そこに、キルナがこれを脅威と捉え行動を開始するだろう、との推論も加えて

サーシェスからの報告に笑みを浮かべたリボンズはすぐさまロゴスへと情報を漏らす
これでまた1つ、世界が自分の望む方向へと動くことを考えて


真っ暗闇にしばらく包まれていたアルゴノート艦橋が光を取り戻した
ビーが周りを飛び回り、艦内の状況や人員をチェックしていく
「ビー、今の座標はどこだ、それから我らの英雄殿はどうなった」
起き上がったモビードが尋ねる
「不明です、マスター。天球座標が船のデータとまったく一致しません。そして、次の質問に関してはここから約34,8天文単位で戦闘中です、マスター」


「それでは先ほどの一件については一任出来るかね。私はコーディネイターどもを相手取るのに忙しいのだ」
ブルーコスモスの盟主、ロード・ジブリールの言葉だ
今、彼とその側近達はプラントをいかに誘い、再びコーディネイターを滅ぼす最終戦争を起こすかで雁首をつき合わせている
「もちろんですとも。このチャムリー、あれほどの獲物を相手に狩りを出来るかと思うと楽しみですわい……」
そう言ってチャムリー卿は退室していく
その狙いはただ1つ、トランスフォーマー





初登場ユニット
アルゴノート

初登場キャラクター
モビード(アルゴノート艦長)
ディアネイラ姫
ビー・ノ・ビー(艦長補佐用のAI)
エイジ
カルキノス
アリー・アル・サーシェス
アルフレッド・ゼルダン
ロード・ジブリール
チャムリー卿

チェックポイント

磁気嵐
黄金の種族が何か仕掛けをしてる証
原作では磁気嵐を通過し、スターウェイを作り出すことが鍵になってました

アクティブワープ
アルゴノートが使う「普通の」ワープ
星の力に乗るためエネルギーを使わず、さらに超光速で移動できるスターウェイ航法と比べると
エネルギーをかなり使用するため軍事目的ぐらいにしか使われない
それでもスターウェイの無い場所を航行する事が多いアルゴノートに取っては非常に重要なワープ
ヒロイックエイジ関連の単語はまとめサイトに書き込んであるので、本文中でもいくらかは説明してありますが
詳しく見たいときはそちらを参照してください

サーシェスの動向
アルゴノートの詳細を調べる相手がいても良いかな、と自由に動けるサーシェスを配置
元々はリボンズの指示でキルナの動向を調べているので、Zナイト関連の話で動かしても良いかも
もちろん、このまま直通で地球へ帰る指示をリボンズが下しても良いと思います

ゼルダンの判断
そろそろ動いても良いかなあと、アルゴノートを絡める形で本格的に動く準備をさせてみました

ジブリールとチャムリー卿の会話
チャムリー卿はG1に登場した、狩りの名人
奇抜な発想で次々とサイバトロンやデストロンを手玉に取るほどの知略の持ち主
デュアル的には同一人物が平行世界でも存在するようなので、対TFの指揮を任されたロゴスの一員として登場させてみました