ファントム

「茶番は終わりだ!デス・パニッシュメント!!」
年齢:33歳 性別:男性
身長:177cm 体重:62kg
声優:阿部敦
救世軍の幹部。
  • ローブで全身を覆う謎の人物。故に身体的な情報すら不明。
    • 11章で素顔が判明。黒い長髪を一部編み上げており、右目には刺青とモノクルをしている。
    • 丁寧な口調で話す慇懃無礼な一面のある性格。
      • 他に9章前編時点で分かっているのは魔鏡術を操る事と、魔物を召喚する能力がある事のみ。
  • 8章前編で初登場。当初は「救世軍幹部」名義であり、「ファントム」と名乗ったのは9章前編。
    • なお、この名前は「魔鏡術に焦がれた哀れな幻影である自分には丁度いい名前」として名乗っており、真名は別にある。
      • 9章後編ではリーパと呼ばれていた。
  • マークが彼と対等に会話している点からして、ファントムとマークは同等もしくは近い地位だと思われる。
  • イベント「運命が紡ぐ英雄譚」ではリアラの聖女の力を利用して鏡映点のコピーである鏡魔を作り出すのに成功する。10章ではその応用か、復讐鬼ベルベット(具現化されたベルベットよりも前の時間軸のベルベット)を生み出す。
    • また、9・10章でシンフォニア、ラタトスク、ファンタジア、ベルセリアの大陸を勝手に具現化していたのも彼だった。
      • ゲフィオンには大陸を具現化できるほどの力を持つ鏡士はビクエと呼ばれる者だけ…と言われているため彼の正体は当代(第103代)のビクエと思われる。
        • そしてその正体はフィリップ・ビクエ・レストン。イクスとミリーナのもう一人の幼馴染フィルである。
          • マークがアルヴィンの情報をもとにフィルを探している、イクスによるとミリーナより年下の15歳と言われていることからファントム=フィルとは考えにくいが…?単に王宮ではフィルと名乗っているが別人ということなのだろうか?
          • イクス「だけ」がフィルを15歳の少年と言っているので現在の「フィル」が「リーパ」であるファントムの可能性もある。
  • どうやら彼には「目的」があるらしく、それの邪魔になる初代救世軍リーダー・フリーセルを殺し、傀儡のリーダーとしてマークを据えて実権を握っている。マークと仲が悪いのと、マークに対等に話し掛けているのはその為。
    • 「目的」の達成にはかなり固執しており、彼の具現化装置設計図を見たリタジェイドからは、それぞれ「妙なこだわりというか趣味に溢れてる」「どこか執着心さえ感じられる」と評されていた。
      • 第13章でリバース、レジェンディア、テンペスト、イノセンス、ハーツの大陸を一気に具現化した。やはりビクエと言われるだけあるようだ。

+ ネタバレ
  • 正体は、本物のフィリップ・レストン(フィル。35歳)が具現化した過去のフィリップ(リーパ)。フィリップは自身の代わりにファントムを救世軍をフリーセルと共に率いるようにさせたがファントムは本来ならフィルの望まないファントム自身の「意志」を持ってしまい…。
    • ファントムの目的は「歪んだ私の望む、私と彼女(ミリーナ)のためだけの真に正しく歪んだ新世界」を生み出すこと。
      • チェスターがイクス一行にもたらした設計図に記されていた装置とは、「過去から具現化対象を具現化した時に、対象の情報を自分好みに書き換える」というとんでもない代物で、これも新世界創造の計画の一環だった。
  • 本物のフィリップ(フィル)もミリーナ(今のゲフィオン)を愛しているが、彼女がイクスを失い悲しむ姿を見て彼女の望みを叶えるべく自分を実験台にして自分のコピーを生み出し、そしてビフレストに滅ぼされたオーデンセを、「イクス」と二人目のミリーナを具現化した。
    • 奇しくもフィルの鏡精であるマークも自分の望みよりも愛する人の望みを優先するフィルを「ドM」と称している。
    • しかし、ファントムはフィルが「イクスではなくて自分を選んでほしい」という自分の本心を押し殺してまで「ミリーナ」の望みを叶えたことを「負け犬」と唾棄し、自分とミリーナが結ばれる世界を造り変えることを望んだ。
      • ゲフィオンによれば、フィルがファントムを具現化した際、ファントムもアニマとアニムスにダメージを負っていたらしく、実際にフィリップはファントムのアニマとアニムスを繋ぐ部分に歪みを確認している。おそらくこれがファントムの変貌の一因と思われる。
  • このような経緯から、人を信じておらず、リヒターからもその点を指摘されている。
  • 終章前編で遂に動き出し、予め救世軍を動かして確保しておいた特異鏡映点達を利用してカレイドスコープを起動。しかし、丁度その時に真実を知ったイクス一行がセールンド城内に突入。
    • それを阻止するために彼が取った手段は、予め召集したミトスディスト、リヒター、そしてファントムを消滅させるためにマークの援護を受けて侵入したチェスターのアニマと魔獣を、ビクエの魔鏡を利用してフィルの家系が得意とする「融合」の魔鏡術で強制的に融合させ、「幻影魔獣」として城内に放つという、四人を捨て駒扱いする方法であった。
      • 四幻将だった彼らは「失われた命の復活」を目的に協力するも不本意な形で利用された形となった。これは新章ではファントムを見限りそうだ。
  • 終章後編ではイクスたちとフィルが具現化した15歳前後のフィル(三人目)によって歪んだ新世界を作る目論見は潰えたかに思えたが、度重なる異世界の具現化により「融合」の性質を死の砂嵐が持ってしまい、結果的にイクスを魔鏡結晶に閉じ込めることに成功する。…一部は彼の望み通りか。
  • …とまあ第一部の黒幕として暗躍したがファントムの仲間として救世軍に接触したメルクリアに何らかの理由でファントムを切り捨てると決められ救世軍を掌握し『ファントム封印計画』に加担された。メルクリアからはダーナの予言を成就するための体のいい使い捨ての駒扱い?
    • メルクリア曰く「ディストは大事な駒。ファントム同様、死なれては困る」と言っているが、まさか死んでいない…?
      • 2部11章でラムダの寄り依として登場。ただ、ラムダによれば自我は殆どなく、生きる意思のみが残されている模様。
      • ラムダアスベルの身体に移った後はバルドが寄り依として移った。2部終章にてバルドが再び死者に戻った後は元通りファントムの生きる意思のみが残った身体となった。どうするのか。
      • 3部では仮想鏡界を通って帝国のカレイドスコープに潜入するためにファントムのスピルメイズが利用された。フィリップが生み出した理由や扱いと言い本人の人権の尊重は無いような扱いで、ちょっと可哀想である。
        • さすがにそんな扱いに気が咎めたのか、フィリップがヨーランドにファントムの治療を頼み、4部13章では再びファントムとして登場。「事情通になったので自分が勝手に具現化した大陸のことの落とし前をつける」という名目でスレイたちに協力、ヘルダルフの浄化に助力した。


最終更新:2021年11月05日 23:35