だから…例え幻想だとしてもこいつはここに存在しちゃいけないんだ!

PSP版D2のジューダスのセリフ。ボイス無し。
追加台詞屈指の名言。
自分と瓜二つの姿をした「何か」と戦闘後、何かを悟ったジューダスの台詞。

+ 思いっきりネタバレ
さまざまな怨念や思念が巡る永遠の回廊・アクアラビリンス。
カイル一行は奥を目指す途中、広い部屋に出る。
そしてそこにあったのは・・・見間違うはずがない、ジューダスと最期まで共にあった剣、「シャルティエ」。
意志を持つかのように滑って奥へ逃げる「剣」。

彼らが追っていくと・・・そこには、一人の少年がいた。
「ス………す……。」

「ジューダス!?」
混乱する一行。あまりにもそっくりすぎる二人の少年。否、「同一人物」。
そこにハロルドの説明が入る。特異な空間に現れたそいつは、「強い思念のようなもの」だった。

そしてジューダスが前へ出る。
「どちらにせよ、この状況が僕らを惑わしているのは確かだ。」
一行は武器を取り、構える。
「ならばその正体…僕の手で暴いてやる!」


やはり実力は同等だった。
何とか膝をつかせる事に成功したジューダスは、何かを悟ったように「彼」をみる。
「こいつは…リオン・マグナスだ」
疑いようもない「過去の自分」であることを再認識する。
「『ジューダス』である僕は過去を悔いてはいない。しかし…」
目の前の自分を見ながら言葉を紡ぐ。
「『リオン』の中には、わずかながら後悔の念が残っていた。その後悔を元に形作られたのがこいつだ」
目の前の「後悔」は、俯いたままつぶやいた。「スタン…みんな……すまない…」と。
「あの時、僕は自分の信念を貫いてスタン達を裏切った。だから…」
自分の後悔を解放するため、近づいて剣を抜く。
「だから…例え幻想だとしてもこいつはここに存在しちゃいけないんだ!」
「リオン」の姿は、光となって、消えていく。ただ一言遺して。

「ありがとう…」

「さらばだ、リオン・マグナス」
ジューダスが真の意味で過去を断ち切った瞬間だった。

最終更新:2010年03月11日 17:18