テイルズ オブ アライズ

対応機種:PS5 / XSX|S /PS4 / Xbox One / STEAM
発売日:2021年9月9日(STEAM版は9月10日)
固有ジャンル:心の黎明を告げるRPG
主題歌:HIBANA / 感覚ピエロ Hello,Again~昔からある場所~ / 絢香
初回予約特典:アルフェン衣装:浄咎の鎧+シオン衣装:ノーブルアッシュ、純黒の髪飾り+アタッチメント:大天使の片翼アタッチメント4種+料理レシピ&具材セット:オリエンタルライス、フルーツサンド、マーボーカレーまん、漁師なべ
プロデューサー:富澤祐介
ディレクター:樋口義人
メインキャラクターデザイン:岩本稔
シナリオライター:奥田孝明
アニメーション制作:Ufotable
グラフィック:アンリアルエンジン4
開発:バンダイナムコスタジオ
  • ベルセリア発売より実に2年10ヶ月の歳月を経てようやくコンシューマー向けに発表された『テイルズオブ』シリーズの完全新作。2019年6月10日が公式からの正式発表だが、海外からのリークで6/8には広く知られていた。
    • 久々の完全新作であり25周年記念作品となる。
      • 新作は5年ぶり(延期がなければ4年ぶり)と間隔が空いたが、そもそもFF、ドラクエ、メガテン、ポケモンといった大御所タイトルでもナンバリング、完全新作にはこれぐらい間隔が空くのが普通。あくまでこれまでが異常だっただけである。
  • 略称が同じゲームはアビスアスタリアがあったのでどうなるのか…と言われていたが「ARISE」又は「TOARISE」の使用をお薦めすると発表された。
    • 富澤Pによると従来通り使われていないアルファベットからタイトルを考えてもいたが、「よく知らない人にも何であるか伝わりやすいコミュニケーションを創出していきたい」という意味や、新しいシリーズとしての仕切り直しの意味も込めてとの事。
      • 今までのシリーズでできた良くない流れの禊を払うという意味合いもあるだろう。
  • 当初は2020年発売予定と発表されていたが、新型コロナウイルスの影響により発売時期未定となった。
    • 25周年生放送での富澤Pによると開発作業は既に終盤で2021年から本格的にプロモーションを始めるとのこと。
    • 4/22、PS5及びXSX|Sでの発売発表と同時に2021年9月9日(STEAM版は9月10日)に発売予定と発表された。
      • PS4版、XboxOne版を購入することで、それぞれPS5版、XSX|S版への無料アップグレードが可能となっている。(PS4のディスク版→PS5デジタルエディションへの移行は不可能なため注意)
  • これまでのトゥーンシェーダーから、新たに開発された「アトモスシェーダー」に切り替え、没入感とテイルズオブらしさを両立させようと試みているとのこと。
    • 世界展開を重視していることもあってか、プレイ動画を確認する限りでは「×ボタンで決定、〇ボタンでキャンセル」の方式の様子。戦闘に影響が及ばなければよいが……。
      • エクシリアと同じであればキーコンフィグで変更できるはず。
    • また、戦闘後のリザルト画面は廃止され、シームレスでフィールドに戻るようになった模様。二言三言台詞は発するため、チョロ甘等が残っている可能性はなきにしもあらず。
      • ちょろ甘は戦闘終了後のショートチャットで存続。甘ちょろもある。
  • 戦闘システムにも手が加えられており、オリジナルタイトルでは久々の「通常攻撃」が復活となった。また、術技が地上技・空中技に区分されている。
    • 術技の使用には「AG(アーツゲージ)」を消費し、攻撃や詠唱を行っていないとすぐに回復する。CCに近いか?
    • HPの回復リソースがパーティ共通の「CP(キュアポイント)」に集約された。移動中のHP回復等もこちらを消費することで可能となるのだろう。
      • 雑魚戦闘での全滅時には、ゲームオーバーにはならずフィールドに戻される。その際、CPが自動的に消費され、HPが回復する。
    • 「ガード」については、本作ではキサラのみが可能。他のメンバーは回避が可能であり、逆にキサラは回避は行えない。
      • ジャストガード・ジャスト回避を行うと「カウンターレイド」が発動し、瞬時に反撃が可能となる。
    • 「オーバーリミッツ」については任意での発動ではなく、攻撃を受けた際、ジャスト回避・ガード時に一定条件で発動する様子。
  • 本作の戦闘システムについては、「LMBS」という言葉が使われていない。秘奥義におけるイラストカットインのオミット等、既存のテイルズからの脱却が、垣間見られる。
  • 戦闘システム以外の面では、細かいところでは、回復アイテムの効果が歴代と比べかなりリニア的になっていたり、レベルの上限もだいぶ低くなっている。
    • シリーズおなじみのアップルグミを例にとると、従来シリーズでは最大値の30%回復というものだったが、今作では定数400回復となっており、これまでのシリーズと比べてゲームが進むにつれて、役に立たなくなっていく。ちなみに今作の回復アイテムは全体的に超高価。
    • HPがカンストするくらいやりこむレベルになると、最高ランクのグレープグミでも回復量が2800なので最大でも30%弱。つまりパーティの回復手段はたとえアイテムであってもかなり弱くなってしまった。
    • オレンジグミに至っては値段が、回復リソースにパーティ共有のCPに集約された関係か、歴代平均価格の10倍以上というトンデモ価格の高級品と化した。
  • 上記アイテムの仕様もあってか、基本的な難易度は総合的にかなり高い。また、キサラ以外ガードではなくステップ回避というアクションに変化していることも含めて、今作の戦闘はある程度直線状に結ばれた戦闘フィールドで「従来のようにある程度殴り合う」のではなく、自由に動き回れるフィールドでそもそも「被弾しない」という立ち回りが強要される、よりアクションに重きを置いたものとなっている。
  • ちなみに本作のCEROレーディングは「C」(エクシリア2と同じ)。CERO:Bのベルセリアでは流血表現等が抑えめだったが、本作では再び解禁されるのだろうか。
    • 流血表現はところどころにみられるが、どちらかといえばキャラクターの頭身が高くなった影響の方が大きいだろう。
  • 2021/07/05での「Tales of YouTube Channel 2021 サマースペシャル」にて主題歌が感覚ピエロと発表。レイズでのブラッククローバーコラボはちょっとしたフラグだったわけである。
    • そのレイズには9/23にハロウィンイベントでアルフェンシオンの参戦が発表された。正式な参戦は9/30で、アライズ発売後21日で実装されたことになる。
  • その後2021/8/17に、主題歌とは別にグランドテーマとして絢香が起用された。また、往年の名曲「Hello, Again ~昔からある場所~」のカバーバージョンが挿入歌として使われることが発表された。こちらの歌唱も絢香が担当。
    • なお、オリジナル版の「Hello, Again」の発表はファンタジアと同年の、1995年である。既存曲のカバー版の使用、という例はテイルズオブシリーズでも初であった。
      • そして蓋を開けてみれば、発表通りの挿入歌としての使用に留まらず、第二のOP曲として使用されたのであった。
  • 本作について、OP等のアニメーションは引き続き「Ufotable」が担当したものの、OP以外のアニメーションパートについてはグレイセスほどではないが、評価はあまり高くない。
    • 同社が同時期に担当していたであろう作品に人員を割かれていたため質が落ちた、という可能性は考えられるが、本作の場合はそれに合わせて素のキャラグラフィックの出来が素晴らしく良かったために相対的にアニメパートが見劣りしてしまったとも言えようか。
  • DLCについては、歴代戦闘楽曲や各種衣装・アタッチメント、それからレベルアップアイテムやガルド等、いつもの顔ぶれが揃っている。一部DLCがソフト本体とセットになって安くなるバージョンも同時に販売されている。
    • 今回の衣装DLCの一部には限定の称号が付属しており、取得と同時に専用の術技を習得する。……つまりDLCで術技を販売したわけである。なんともはや。
      • DLC限定の術技の各性能についてはまちまち。ないとお話にならないような術技はさすがにないが、ゲーム内ですべての術技を習得できない、というのは少しモヤモヤする……。
        • なお、その前例はすでにあったりする。
    • また、10/7にSAOAL(ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス)とのコラボDLCが販売。コラボ衣装が入手できるほか、ゲーム内の修練場でキリトアスナと戦うことができる。
      • 勝利するとコラボ武器のほか、コラボ秘奥義を習得できる。秘奥義DLCにはあるとはいえ、こちらは完全にコラボに走っているので本編中で習得できないのは不自然ではないだろう。
      • なお上級に関しては二人のレベルが非常に高いため、ストーリー進行中はおろか、クリア直後でも極めて厳しい。裏ダンジョンをクリアし、全サブクエストを制覇した辺りで挑むべきだろう。
    • 2023年9月の「State of Play」にて、本編終了から1年後を描く大型DLC『ビヨンド ザ ドーン』が発表された。配信日は2023年11月9日。新キャラとしてナザミルが登場する模様。
  • 上記のSAOALコラボDLCとは別に、同日に無料アップデートが行われた。内容は衣装DLCに合った装備が入手できる修練場バトルの追加と、最低難易度「イージエスト」・最高難易度「アンノウン」の追加。
  • 2021年度のGOTY(ゲームオブザイヤー)の一角、「The Game Awards」のRPG部門(Best Role Playing Game)において、ノミネートに留まらず大賞を受賞するという快挙を成し遂げた。これまでの作品での受賞が国内における「日本ゲーム大賞」止まりだったことを考慮すると、テイルズオブシリーズにおける偉大な飛躍と言えよう。やはり十分な製作期間の確保は重要ということだろうか。
  • ベルセリア以上にメイン・サブ共に過去作で出演していた声優の起用が目立つ。パーティキャラでもテイルズ初出演がリンウェル役の原紗友里氏、(コラボを除けば)ロウ役の松岡禎丞氏だけである。
    • DLCになるがウルワギル役の山路和弘氏は新規声優かつ大御所。台詞として少しの出番なのがもったいないくらい。
  • 多国語への対応は完全新作として初めて日本語/英語ボイス実装。テキストは日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、ブラジルポルトガル語、南米スペイン語、韓国語、繁体字の11言語翻訳を実装。
    • 2021年より後の海外情勢を考えると、戦争の多発化などからこの作品以上に言語数を増やすことはまずあり得ないと思われる。


最終更新:2024年01月19日 20:20
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