魔導砲(まどうほう)

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ファンタジア

アセリア暦4202年のミッドガルズで開発されていたマナを高出力の光に変換して放つ兵器。
ミッドガルズを強襲したダオスの空戦部隊を迎撃するために使用された。
凄まじいまでの攻撃力を持ち、ダオスの空戦部隊の半数以上を薙ぎ払う威力を見せた。ムービーを見る限り、直撃した魔物は全て消滅。余波の爆風を受けた飛竜系エネミーはそのまま地面に落下して間もなく、皮膚が溶け出して数秒で白骨化した(OVAではこの溶解現象を避けるためか、魔導砲の作業員に防護服を着せている)。
しかし、2発目を放つ際に魔導砲が壊れてしまい、暴発した魔導砲はミッドガルズ市内をも破壊してしまった(SFC版では1発目を撃った直後に砲身が大破している)。
また、マナの変換効率が非常に悪く、たった2発の砲撃で世界中のほとんどのマナを消費してしまうほどだった。
OVA版では近くに居た精霊が苦しみながら消え、発動中の魔術が使えなくなる等の悪影響も出ていた。
過去世界(アセリア暦4202年)は中世(5~15世紀)レベルの文明のため、大量破壊兵器が自力で作れるというのが本来はあり得ないことである。皮肉にもダオスという存在が兵器に関する文明レベルを大幅に引き上げてしまった。

ドラマCD版ファンタジア

「テイルズ オブ ファンタジア ドラマCDシナリオワークス」には「ソーサリーエナジーを収縮して撃ちだす破壊兵器。発射された光線は女性の形をとり、徐々に邪悪な死神めいた形相に変化していく」と書かれている。
ドラマCD版Pではミッドガルズ空中戦後、部下の兵士の戦況報告を聞いていた際に「ご心痛、お察し申し上げます」と言われたのだが、魔科学兵器を使われたことを理由に「この胸の痛み、うぬのような者にわかるというのか!?」と首を絞めて八つ当たりしていた。

語られざる歴史

4207年にようやく完成。ダオス軍の中の上級魔族達はマナを枯渇させるために、戦争を長引かせ魔導砲が完成する手助けをしていた。
1発目はダオス城に向けて発射されるが、瘴気のバリアに阻まれ、ヴァルハラ平原の広範囲を焼き尽くし更に瘴気が生み出されることになった。
2発目はダオス城の手前で砲撃が曲がりまたも直撃せず、直後に発射塔が爆発。この爆発でライゼンが死亡した。


シンフォニア

ロディルクヴァルが開発していた魔科学兵器。
元々はカーラーン大戦時に使われていたもので、正式には「魔導砲トールハンマー」と呼ぶ。
各地に設置された魔導炉から供給されたマナを攻撃力に変換して放つ。

ロディルクヴァルユグドラシルに反旗を翻すために開発していたが、
本編では基本的に攻撃用としては使われず、マナを大いなる実りに照射するために使われた。
また、照射した際に暴走した大樹カーラーンを静めるために、テセアラ側の精霊のマナを充填し発射した。

+ ネタバレ
もともとはレネゲードが精霊の守護が解ける前にロディルに救いの塔を破壊させて
直接種子に近づき、大いなる実りを発芽させるためにロディルに作らせていた。

TOSラタトスクの騎士

2年前の大樹暴走の際にこれが使われたことを知ったリヒターが
ラタトスク・コアの力でこれを使うようブルートをそそのかした。
ブルートはこれを使って旧テセアラ王都であるメルトキオを吹き飛ばし
旧テセアラへのテロリズムを目論んだ。しかし、作中では登場しない。
いくらユアンが少し抜けているとはいえ、ヴァンガードが奪取して悪用できるようにそのまま絶海牧場跡に放置しているとは思えないが…。

TOPなりきりダンジョン

パレスグドラで開発されていたマナを高出力の光に変換して放つ兵器。「青い光」と呼ばれる場面もある。
隣国パレスセダムとの民族紛争を終わらせるためにメルティアたちによって開発され、
自国が戦争で壊滅同然となり、さらに目前で義父バンディと姉メルティアが死亡した事で追い詰められた
ディオスによって使われた。
凄まじいまでの攻撃力を持ち、敵、味方の区別無く…兵士、民間人の区別も無く…15万余りの人を消し去った。
これによりマナを失ったデリス・カーラーンは滅びの危機を迎える。
これがダオスの大いなる実りを求める旅の原因となった。


TOPなりきりダンジョン(小説版)

設定は原作と同じ。
4202年のヴァルハラ戦役にて魔導砲の事故により亡くなった人間の数は三万人とされている。この犠牲の原因は4408年の歴史書ではダオスの魔術がやったものと事実が歪められているが、ヴァルハラ戦役終結後に魔科学兵器を造ることは条約で禁止されたとの事。とはいえ法で禁止しても造る物はいると考えたクラースはマナを一ヶ所に集めて保存しておく「大消失」計画を実行する。
ディオス視点の描写でメルティアのタガが外れいて「狂気に取りつかれていた」と書かれており、メルティアは想念で世界を救えると信じていた。マナを幸福の想念で変換して戦場に撃ち込めば、争う心が消え平和が訪れると思い込んでいたとの事。
結局、姉メルティアを亡くしたディオスの「憎しみ」の想念を糧にマナを変換し無差別に発射された。

ネタ

  • シンフォニアには魔導砲の中心部となる没マップがデータ上は残っている。詳細は真っ暗な部屋の中に12体の女神像が時計状に設置されており丸形のホールになっている。
  • 詳細は明らかにされていないが、撃つとキノコ雲が上がる、青い光が放たれる、被弾すると肉片が溶け出すなど核兵器を連想させる描写がされている。

関連リンク

関連項目

類似項目

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最終更新:2024年03月17日 21:52