2000年前、人間が黒匣を蔓延らせたために精霊の消滅の危機に陥った際、
人間の存続を認めるかどうか見定めるために
マクスウェル、
クロノスと共に「オリジンの審判」を始めた。
その際にクロノスと
ミラ・クルスニクの間に契約を行わせ、彼女の子孫に骸殻能力を与え
それを人間の欲望制御のバロメーターとして計ることにした。
時歪の因子(骸殻の力を使い果たした者の成れの果て)が百万に達する前にオリジンの元にたどり着けば合格、
失敗すれば精霊は人間を見限り瘴気を抑えることをやめる(結果、人間はマナを生み出すだけの"物体"と化す)という条件で審判は行われた。
「カナンの地へたどり着けば一つだけどんな願いでも叶える」という甘言のもと多くの者が血で血を洗う
骨肉の争いを繰り広げ、また我欲や骸殻の力に溺れて時歪の因子化していった。
オリジンは負こそ人間の力そのものだと考え、だからこそ人間が負を持ったまま魂を浄化できるか
人間に進化の機会と猶予を与えるために審判を行ったと語っている。
人間の力については体験談で、オリジンが生み出したクロノスとマクスウェルが世界を作ったが、自然の循環が停滞し世界が消滅してしまう。
こんなことを何万回と経験し、魂の在り様が精霊と違う人間が偶然生まれた時、停滞せずに自然が循環し続けた。
世界を眺めることを喜びとしているオリジンは世界に魂を循環させる仕組みを作り、精霊と人間によって協力して世界が廻ると思っていた過去がある。
この世界は精霊を道具とし欲望が制御できなくなった人間同士の争いがおこり、その止め方が分からない内に
人間にクロノスとマクスウェルが殺され、思わず振るってしまった力で消滅させてしまった。
そのため本編中のオリジンは二度と同じ過ちを繰り返さないために、自分の意思で力を使うのを禁じ、ただ瘴気に焼かれ続けている。
消耗して本来の姿よりずいぶん小さくみすぼらしくなったのが本編中の姿となっている。
最終的にルドガーが審判を超えたことで人間の存続を認める。