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元創王国（げんそうおうこく）

登場作品

レジェンディア

陸の民の祖先との戦いに敗れた水の民が、
奪取した宇宙移民船上に興した国。
滄我と直接意思の疎通が可能な代行者たる
メルネスを代々頂点に据えた王政国家。
公用語は古刻語。だが成人の多くは標準語も話せる。
元創王国時代の文明レベルは、宇宙から飛来した
陸の民の祖先と遜色の無いものであったが、
水の民は滄我を代表とする自然環境に自らを適応させる
文化を選び、陸の民のように発達した科学力に傾倒した
文化を築くことを敢えてしなかったという。
彼らの同胞の多くを殺した陸の民の文明をそのまま引き継いで
依存することは彼らの誇りが許さず、遺跡船と一部の技術を
利用するに留め、艦橋を始めとする主要施設には封印を施した。
利便性よりも誇りを選び、独自の文明を推し進めていったのである。

しかし、約4000年前、700年に渡って繁栄を築き上げた元創王国は
新たなメルネスが全く誕生しなくなってしまったことで滅びの道を歩んだ。
この事態を重く見た当時のメルネスは、今後自分の後継者が誕生しないことで
以後陸の民を滅ぼす可能性が永遠に失われてしまうことを危惧し、
また衰退する水の民を救うために、自らの命を触媒として大沈下を引き起こしたという