セネル・運命の出会い

セネル「はぁっ、はぁっ、くそ!どうしてこんなことに!!」

シャーリィ「おにいちゃん、見つけた♪」
セネル「シャーリィ!?」
シャーリィ「おにいちゃん、わたしと水舞の儀式をしてくれるんだよね。
わたし、もう我慢できないの。だから今すぐわたしと一緒に……」
セネル「待ってくれシャーリィ!俺はまだそこまで」
シャーリィ「嫌だと言ったら、『大沈下』だからね♪」
セネル「(やばい!)そうだシャーリィ!俺行くところがあったんだ!!」
シャーリィ「あ、逃がさないわよ。おにいちゃん!」

セネル「はぁっ、はぁっ……自宅は駄目だ!反対方向に!!」
クロエ「クーリッジ!そんなにあわててどうしたんだ?」
セネル「クロエ!(これまた厄介な相手に!)いや、実は先を急いでいるんだ!」
クロエ「クーリッジ、私も聞きたいことがあったんだ。
この間の一緒に特訓をしてくれる約束を破って何をしていた?」
セネル「い、いや……ごめん!あの時いろんな奴に追いかけられてて」
クロエ「まあいい、こうして会ったのも何かの縁だ。今から特訓に行こう」
セネル「ごめん、今は無理なんだ!今は逃げないと俺の命に……」
クロエ「今特訓に付き合えば許してやるといってるんだぞ?
それとも、今この場でこの剣の錆になるのとどっちが良い?」
セネル「(選択の余地ないじゃないか!)ごめん、クロエ!
この埋め合わせはいつか必ずするから!!」
クロエ「逃げるな、クーリッジ!」

ノーマ「おんや~セネセネどうしたの?そんなに慌ててさ」
セネル「ノーマ!調度良い、かくまって欲しいんだ!」
ノーマ「また追いかけられてんの?セネセネってほんと女たらしなんだから」
セネル「俺の命に関わることなんだ!俺はここに隠れるから、
二人が着たら俺はあっちに逃げたと言ってくれ!」
ノーマ「今度あたしと水晶の森に宝探しに付き合ってくれるなら良いよ」
セネル「何でもするから頼む!」
ノーマ「オッケー!商談成立ね」

ノーマ「おう!お二人さん、なにやら楽しそうだね」
シャーリィ・クロエ「「おにいリッジを見なかった!?」」
ノーマ「同時に言われてわかるか!まあ分かっちゃったけどさ(笑)」

セネル(頼むぞ、ノーマ!)

ノーマ「セネセネなら走ってあっちに……」
シャーリィ「正直に言ってくれたらエバーライトの欠片をあげる!」
ノーマ「……へ?」
シャーリィ「マウリッツさんからまだ残ってたものを頂いたの。これでどう?」
クロエ「私はヴァレンス家の家宝の黄金の剣をやろう。売れば結構なガルドになるぞ?」
ノーマ「(ジャラジャラジャラチャリーン♪)セネセネならここに隠れてるよ」
セネル「こんのー!裏切り者がー!!」
ノーマ「ごめーんセネセネ。さっきの話は無かったことにして」
シャーリィ「(背中のテルクェスを出しながら)おにいちゃん♪」
クロエ「(鞘の剣を抜きながら)クーリッジ♪」
セネル「冗談じゃない!」

セネル「はぁっ、はぁっ、どこか安全なところは!」

シャーリィ「おにいちゃん、待ってー!」
クロエ「クーリッジ!逃がさないぞ!」
グリューネ「セネルちゃ~ん、お姉さんセネルちゃんに話が……」
フェニモール「お兄さん!貴方に渡したいものが!」
ミミー「ちょっと待つパン!新しいパンを食べて欲しいパン!」
ウィル「セネル、ハリエットと結婚する気は無いか?」
モーゼス「セの字!久しぶりに腕試しをせんか!?」
ジェイ「セネルさん、いい情報があるんですよ。取引しませんか?」
カーチス「見つけたぞ兄弟!フェロモンボンバーズに入らないか!?」
セネル「誰か助けてくれー!」

??「ここはいったいどこなんだ?デスティニーで戦っていてアスランに敗れてそれから……」

ドン!!

??「痛ってー……」
セネル「大丈夫か!?ごめん、ちょっと追われてて、ってぅわー!」

シャーリィ「おにいちゃん!逃がさないわよ!」
クロエ「覚悟しろ!クーリッジ!」

セネル「ごめん、それじゃ!」
??「ちょっと待て、ここに隠れろ!俺がかくまってやる」
セネル「助かるが、いいのか?」
??「普通に暮らしている人は護られるべきだ。それに、あんたとは他人の気がしない……」
セネル「ありがとう!」

シャーリィ「そこの貴方!おにいちゃんがどこいったか知ってる?」
クロエ「シャーリィ。見ず知らずの人に『おにいちゃん』じゃ通じないぞ?
ここに白い髪の若い男が来たと思うがどっちに行ったか知らないか?」
??「ああ、なんか向こうに必死な顔して走っていった奴ならいたけど?」
クロエ「助かる!よし、行こう!」
シャーリィ「うん!みんな絶対におにいちゃんを捕まえよう!!」
全員「「「オオー!!!」」」
??(なんだこの集団……?)
セネル(助かった……)

セネル「助けてくれてすまない。本当に助かった」
??「気にするな、俺は気にしない。あんたいつもあいつらに追われてるのか?」
セネル「ああ、酷いときは20人同時に追いかけられたこともある」
??「……苦労してんだな」
セネル「とにかく、助かった。俺、セネル・クーリッジだ。君は?」
??「シン・アスカだ。今後はシンと呼んでくれればいい」
セネル「分かった、それにしても今日は疲れたな。ステラに報告してもう寝よう」
シン「ちょっと待て、セネル!今ステラって言ったよな!?あんたステラとどういう関係だ!?」
セネル「ステラは、俺の恋人さ!」
シン「何!」
セネル「じゃあ俺は行くぜ、ステラのところに。また会おうな」
シン「ちょっと待て!恋人ってどういうことだ!!ステラは、ステラは!!」

シン「あんたって人はー!!」

これが、俺とシンの初めての出会いだった。


最終更新:2013年07月18日 11:43