遺跡船にまつわる文明史

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登場作品

レジェンディア

遺跡船と共に栄えた文明は一期から四期の4つに分類され、
それぞれ、その時代を担った種族により固有の特徴が見られる。
ここでは文明を期ごとに定義づけてるが、これは便宜上のものである。

第一期 移民船時代
この星に飛来した陸の民の祖先が長く繁栄した時代。
この頃の移民船はまだ本来の宇宙船状態のまま、
エネルギープラントとして使用された。この時代の建造物は
プラスチックやセラミックのような素材で作られ、現在も風化せず
朽ちる気配を見せない。高科学力を持って移住して来た彼らは科学の粋を尽くし
機械文明の象徴を次々と築き上げた。
作中で言うと灯台や光跡翼、天翔ける軌跡はすべてこの時代の遺物である

第二期 元創王国時代
陸の民のパワーの源となっていた移民船を奪った水の民が築き上げた時代。
奪取した宇宙船を現在の遺跡船の形に作り変えた水の民たちは
遺跡船から得た技術や知識の一部を独自の文化に取り入れ、千年に近い繁栄を手にした。
ただし彼らは遺跡船を手にしはしたが、それはこの船をある程度扱い、その指向性を把握し
間違った運用をさせないための限定的な運用に留まっており、基本的には陸の民の祖先の
推奨していた機械文明そのものは否定し、兵器とおぼしき危険施設は全て封印した。
この頃の建造物は赤い色をした巨大な化粧石がベースになっており、外観上も
自然との調和が重んじられている。ただしこれらの建造物は永い年月と共に風化し、
今ではかつての面影は無いものの、美しさの片鱗は残っている。
千年に渡り栄華を誇った彼らだったが、先代メルネスの死と共に徐々に衰亡していき、
年を重ねるごとに深刻になる人口の減少も相まって、元創王国は滅亡してしまった。

第三期 失われた時代
陸の民が衰退し、元創王国が滅亡し、永い空白状態が続いた遺跡船で
次なる栄華を誇ったものたちはモフモフ族であった。
彼らはこの時代に独自の文明を築いており、失われた時代はモフモフ族の時代だった
と言っても過言ではない。しかし、モフモフ族には欲というものがまるで無く、
巨大施設を建造して力を誇示したり、多種族を制圧して勢力を拡大したりといった
野望の類を持たずにつつましやかに暮らしていたため、彼らの文明の痕跡は
あまり残されていない。
モフモフ族の建造物の特徴は鉄をボルト、ナット、リベットでとめまくったもの。
これに手作りの機械装置を組み合わせてるため、重苦しくゴテゴテした外観になっている。

第四期 再発見時代
作中の時間軸から15年前。遺跡船が発見されて陸の民が移り住んできた時代。
かつて失われた太古の文明が全て詰まったこの船が陽の当たる場所に数千年の空白を経て
姿を現したことから、世界各国はかつてないほど色めきたった。だが、
「遺跡船における特定の占有権を主張させず」の弁を掲げた大陸最強国家たる
源聖レクサリア皇国の強力な睨みのもと、各国が各々を出し抜こうと牽制しあっているため
国を挙げての本格的な調査もままならず、個人が大掛かりな機材を運ぶには手間もかかり、
レクサリアの入島制限のもとにより居住者の絶対数も少ないことから、文明レベルは
失われた時代と大差なく、過去の文明や遺跡もまだろくに紐解かれず眠らされたままである。
建造物は調達や運搬、加工に便利な木や布がベースになっている。
灯台の街ウェルテスや各地に点在する船尾、船首、左舷、右舷の小屋などが代表的な例だ。


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最終更新:2014年08月20日 18:48