テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-

対応機種 発売日 開発 主題歌/歌手
Wii 2008年6月26日 テイルズスタジオ 二人三脚/misono
PS3 2013年10月10日 トライクレッシェンド 二人三脚 ver.2013/misono
固有ジャンル:響き合う心を信じるRPG
メインキャラクタデザイン:奥村大悟、藤島康介
初回予約特典:「ドラマチックDVD 劇団シンフォニア 学園篇」(Wii版)/ufo描き下ろしグリーティングカード(裏面にパーティキャラ声優陣のサイン)、主演声優メッセージ映像、PS3用カスタムテーマ15種(ユニゾナントパック)
  • テイルズオブシリーズの外伝作品(エスコートタイトル)のひとつ。
    • 位置づけとしては、『TOPなりきりダンジョン』と同格のものとなる。
      • ラタファンの間では、「何故D2と同じ続編作品なのにマザーシップではなくエスコート扱いなのか」という不満の声も上がっていたようだが、そもそも作品形態からして、二人の主人公がおともや前作キャラを引き連れて歩くというなりダンと全く同じ形であるため、なりダンとは単に携帯か据え置きかの違いでしかない。
    • また、製作者側はあくまで可能性の一つというスタンスをとっており、これが正史とされているのかは不明。
      • 一応前作の時点では公式はクラトスルートを正史と公言していたので、パラレルの可能性が高い。ゼロスの為の設定変更の可能性もあるが。
        • 本編の派生作品及び漫画版やドラマCDといった作品ではもれなくゼロス生存なのでクラトスルートが正史だったのは開発当初の話と思われる。
          • ユニゾナントパック発売直前時点では、少なくとも実弥島氏はまだクラトスルートが正式だとしているようだ。もっとも公式はゼロス... というか、その声優を多く取り上げる辺りそのつもりは無いようだが。
          • 発売後のコラムでは、「私は全てのルートが正史だと思います」と言っている。
  • 元々テイルズモンスター育成ゲームを作ろうとしたら、 バンナム側から売るためにシンフォニアの世界で作るよう注文が出たため続編となった。…の割にはアビスからの流用が多い。
    • 実弥島「最初は400年後ぐらいの話を提示したが、開発側の要望でロイドたちも出すことになった。400年後だとジーニアスとリフィルぐらいしか残ってないじゃないかということで、かと言って成長したロイドたちを見せるのではなく、できれば前作の直後ぐらいを見せたいと言われた」(ラタの公式コンプリートガイドより)
    • …ということで2年後になった。ロイドの正式なパートナーを決めるのを避ける意味合いもあったのかも。クラトス以外は選択できるし。
  • しかしながら、発売前の時点では公式はマザーシップともエスコートとも明言を敢えて避けており、発売されてあとからこの作品の区分がエスコートであると発表されたため、結局この作品も『テイルズオブザテンペスト』と同じく事後処理でエスコートにされた可能性も。
    • 街やダンジョンの多くが前作のモデリングの流用でしかなく、音楽も大半が使いまわしと来ては流石に言い逃れはできない
    • 術技やモンスターも大部分はアビスからの使い回しである。
      • そのため、前作から魔術や生態系が大きく異なってしまっている
        • 「生態系が変わったのはラタトスクによる意図的な異常」と苦しい言い訳が存在する。
    • 前々から予想されていた世界統合後のマップからイセリア・トリエットとパルマコスタ・ルインの大陸が入れ替わっており、本来ルインはミッドガルズの位置だったり砂漠の位置が後のオリーブヴィレッジ周辺になるはずが全く違うようになっている。
      • 要するに大陸移動しただけなのに、大陸にある街の位置までもが入れ替わっている。予想が外れていたと言ったらそれまでなのだが…。
        • そのため、イセリア周辺の大陸がミッドガルズ地方になっててルイン周辺がフレイランドになっている。
    • 従来のマザーシップ作品とは明らかにゲーム形態や方向性が違うので、「事前にエスコートである事を明言されなかった→事後処理でエスコートにされた」と考えるのはいくらなんでも短絡的すぎるのでは。
    • そもそも、その理屈だと「なりきりダンジョンXは人気がなかったから、原作なりダンも巻添えにエスコートに格下げされた」が通用してしまう件
    • ところで発売前に「マザーシップ」って明言されなかったマザーシップタイトルってあったか?
      • 25周年でマザーシップ/エスコートという区分からオリジナル/クロスオーバーという区分に変わったが、上にあるなりダン、テンペスト、本作のいずれもオリジナル扱いとなった。
  • ワールドマップは存在せず、一枚絵のフィールドをポインタで選んで移動する方式。
    • その際のBGMはなぜかファンタジアの「RAISING A CURTAIN」のアレンジ。世界が統合されたから?
      • ちなみに、PS3への移植では地名を選択して移動する方式。ポインタでの選択制は廃止。
      • 厳密にはカーソルはスティック操作に変わっただけで、全くその存在がなくなったわけではない。これはソーサラーリングの際も同様。
  • 一部のイベントに限るが、イベントスキップが初めて搭載された作品でもある。
  • 前作キャラはあくまでゲストキャラ扱いであり、装備変更、レベル上げはできない。しかも戦闘中に切り替えないと操作不可。また、基本的にモンスターキャラは操作できない。
    • 「Sキャラ目当てで始めた人も最終的にはSキャラよりエミマルやモンスターを好きになってもらわないと困ります(笑)」という…前作キャラで釣っておきながらこれらが明かされたのは発売一週間前。
    • 前作キャラは育たない+装備(特にアクセサリー)変更不可+元々パラメータが貧弱という制約のせいで高難易度ではお荷物と化す。てか弱いし邪魔だしいらないから魔物育てたい人はラスダンに置き去りにしても構わない。彼らのおかげでパーティは史上最多の14人。
      • プレイヤーが全て任意で動かせるのはあくまで主人公とヒロインくらいのもの。主人公かヒロインが戦闘不能になるとモンスターが残っていても全滅扱いになる。
      • ↑実際には「戦闘に参加している人間キャラが全員倒れると全滅」という扱い。まあエミルマルタ以外人間入れなかったら一緒か。闘技場では例外。
        • また、総じて秘奥義の演出のテンポが悪い、そして若干しょぼい。個性的ではあるが。
          • 「とぅるしむのは一瞬ですぅ」
    • PVで仲間として紹介されていたリヒターは一時加入キャラ、ブログで推しまくっていたアリスとデクスは外道な敵キャラと詐欺っぷりが目立つ。
      • リヒターも固定装備・固定レベルであり、一時加入だからか通常攻撃は繋がらない上にユニゾン・アタックもジャンプもバックステップもリカバリングもできない杜撰な調整である。
  • 色々な意味で残念なクオリティから、テイルズスタジオ内の新人研修で作成されたとの話もある
    • といっても、きちんとフルボイスでフェイスチャット等もあるのでTほどひどいと言うわけでもない。主人公エミルの人気も非常に高い。
      • あっちは外注先が製作のノウハウがなかったとはいえ延期しまくりだったのだから仕方ない。まあこっちはVに大部分人員を割いていたので人員の少なかった上に製作期間が9ヶ月の突貫工事の割りには頑張った方。でも前作キャラで釣る悪質な商法は許すまじ。
      • さりげなく複数人で魔術を連発しても処理落ちはまず起こらない。フリーズも無いに等しいなど、ゲームとしての問題は非常に少ない。操作せずに30分放置していてもまず止まりません。
  • 戦闘難易度が両極端で、バランスブレイカーとなる魔物や秘奥義、スピードスペル、エコートレイサーを使えば使うほどに難易度は下がっていき、最終的にはヌルゲー並の難易度になるが、反対にそれらを縛って遊ぶと同じ敵がとても強く感じる。
    • 特にクエストや難易度アンノウンで顕著。一週目なんか序盤の相手が強すぎる。このすぐ殺すか殺されるかの決まる極端なゲームバランスでダメージ2倍なんか買ってしまったら…。
    • あらゆる意味でこれまでのテイルズのシステムの常識をひっくり返した斬新なゲーム。AIは戦略上さっぱり使えない、モンスターも人間も技の指示をまともに聞いてくれないなど。詳細は小ネタにて。
  • 北米版ではGC版シンフォニアのセーブデータ連動によるアイテム入手やキャライラスト・アートなどが見れるギャラリーモード、スキットライブラリ、主人公二人用のスペシャルな頭装備がいくつか追加。ただし主題歌はなし。
  • 発売後の「マザーシップに限りなく近いエスコート」発言通り、テンペスト同様にいくつかの作品にゲスト出演する機会が多い。
    • バーサス、RM3、ツインブレイヴなど後の外伝作品と、モバイル作品に出演した。バーサスに関しては物議を醸したが……。
  • シンフォニアがOVA化されたことから、今作も同様か、リメイクをされることが期待されている。ルドガーの骸殻がラタトスク化に生かされるかも?
    • なんと予想通り、「テイルズオブシンフォニア ユニゾナントパック」という名称で前作であるシンフォニアと共にHDリマスター化されることとなった。
      発売日は10月10日・ハードはPS3で、テーマソング3曲のアレンジや秘奥義カットの新規描き下ろし、歴代コスチュームの追加などが行われる模様。
      • 歴代コスチュームの追加はSに対してのみでラタに対してはコスチュームの追加は一切なし。
      • エミルとマルタに関しては秘奥義に変更は無い模様... せめてリーガルは変わるだろうか。
      • 北米版での要素がいくつか追加されることを期待したい。
        • セーブデータ連動は依然不明だが(前作にはヴェスペリア)、ギャラリーモード・スキットライブラリ・ヘッドチェンジは搭載が決定された。
          • セーブデータ連動は無かった...
      • Wii版にてリモコンのセンサーでやっていた操作は当然ながら全てボタン操作に直されている。ソーサラーリングはR1+□で発動するなど。
        • 他に特徴的なものとしては、フリーランが防御ボタン+移動になっているということ。従来のR2ボタンに慣れている人にはやりづらい?
      • 目新しいのは海外版の要素くらいでシステム面の改善やグラフィックの描き換えなどは一切されていないまんまベタ移植であった。単に解像度上げるだけならエミュでもできるわい。
        • 海外版の要素に日本名がつき、グラフィックの改善がされた... 少し前の、3DS版ジアビスとほとんど変わらない扱いである。操作が、通常のコントローラで出来るようになったのが一番大きな違いだろうか。


最終更新:2020年08月03日 16:07