テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン
対応機種 |
発売日 |
開発 |
主題歌/歌手 |
GBC |
2000年11月10日 |
日本テレネット |
- |
PSP |
2010年内8月5日 |
テイルズスタジオ |
ガラスの花/奥 華子 |
メインキャラクタデザイン:藤島康介
初回予約特典:『ドラマチックDVD テイルズオブコスチューム!?編』
- 『テイルズ オブ』シリーズの外伝作品「なりきりダンジョン」シリーズの1作め
- 『テイルズオブファンタジア』の続編という位置づけの内容になっている。なお、商品的にではなくストーリー的に真の続編だとわかるのは終盤である。リメイク版Xが発売された際には最初からネタバレしていた(OPアニメ等)が、原作発売時にはプレイヤーを非常に驚かせた。あいつがあいつであんなことしていてこいつがあいつ……のような展開だった。ファンタジアファンが知りたかった事をたとえ後付けであっても無理のない納得いく形で落とし込んでいた。
- 本作はテイルズオブシリーズ初のエスコートタイトルということになっている。ただし、マザーシップタイトルとエスコートタイトルという呼称はこの時点では存在しなかった。
- エスコートのTOWシリーズである2&3に調子を合わせる為か、リメイク版の某問題の結果か……どっちにしろ後付け設定臭がするばかりだ
- ちなみに、25周年に伴いオリジナル・クロスオーバーの区分で再編成された際はなりダン1(X)はオリジナル、なりダン2・3はクロスオーバー扱いとなっている。
- ダンジョンは、入るたびにマップが変わる自動生成ダンジョン方式を採用している。
- タイトルの「なりきりダンジョン」の意味は“特定のジョブになりきってダンジョンに入るから”である。コスチュームにはかわいいのから変なのまで多数。「漫画家やルーズソックス履いた女子高生が戦うテイルズ」と説明すると狂ったゲームに思えるが実際狂ってる。パックマンとかバキュラのコスチュームとか特に。
- ストーリーは、ある夜に流星のように落ちてきた二人の赤子を拾ったプレイヤーが二人の質問に答えながら育てるというほのぼのした雰囲気のもの(とんだ騙しだ!)
- ストーリー進行やテキストが従来のテイルズと比べてかなり暗く重めであり、中には狂人じみたテキストも存在する。というか多数ある。ダンジョンボスが哲学問答を振ってくるという点も知られている。いやいや、むしろ鬱ゲーとして愛されている。
- まだ規制が緩かった時代でもあり、今このゲームをプレイすると、時代の変化を感じざるを得ない。
- というか、2000年の時点でも“多数登場する狂人の発言内容”や“差別ネタ”や“麻薬ネタ”や“核爆弾ネタ”はヤバすぎたであろう。よく任天堂の審査を通ったものだ。プレイヤーの呼び名(北×鮮ネタ)とかも……。
- 後半に出てくる憎しみの青き光はプルトニウム(チェレンコフ放射)を思わせる。また、魔科学兵器の犠牲者15万人とはそのまま1945年の核爆弾である。
- このゲームの全テキストはシナリオライター1人(新免G之進)によって書かれた。統一されている一方でギャグと暗黒の差が著しいため自分と自分で分業したような雰囲気になっている。
- このゲーム以降もテイルズシリーズは続々発売され続けたわけだが、ネジが1本ぶっとんだシナリオから、ファンの間で根強い人気を誇ってきた。
- シナリオの人気の反面、ゲームボーイというハードの性能面だけではない戦闘の出来の悪さがあった。本作の戦闘は素早さ最重視であり、遅いコスチュームで戦うと敵が2回連続で攻撃してくる。ボスキャラなどは全体魔法を2連発してくるため回復が間に合わない事が多々ある。また、レベルアップ時に着ていたコスチュームでパラメータの伸びに差があるため、低レベルのコスチュームを着てレベルアップを続けると“詰む”可能性が極めて高い。いい服着てレベル上げな!という状態になっていた。
- また、テイルズオブシリーズのファンが望む戦闘システムは当然ながらLMBSだったわけで、ファミコンのドラクエ2の戦闘を見た目だけファンタジアっぽくしたものではなかったのである。
- リメイクを待望する声に応えてか、10年の時を経てセルフカバーで一新。タイトルの最後尾にXが付いた。これはファンタジア本編をまるまる収録したお得な一本であり、二つの物語がクロスするという意味。エックスでもないしましてはバツでもない。しかし、結局なりきりダンジョンバツという出来となった。
- Xはキャラ的にもシナリオ的にもシステム的にも戦闘的にも何もかもに手を加えられた完全な新作といっていい内容。Xスタッフもその点を発売前は誇らしげに語っていた。
- …しかしそのせいもあって、前作のファンに改変部分のあまりの多さを叩かれた。
- 『デスティニー2』然り、『ラタトスクの騎士』然り、テイルズの続編はみんな揃ってこんな反響ばかりである。Xの方は特に。(原作は戦闘面を除いて良作扱い)
- しかもなりダンに限らずリメイク作品でも似たような反響が多いのも特徴なのだが……。
- デスティニー然り、Rシリーズ然りとアンチ的な意味を無しに言っても公式は原作否定をしたいのだろうか?
- まあ作品としては楽しめるがテイルズのリメイクや続編は全くの完全オリジナルと見た方が楽しめると言うからまたなんとも…。
- 本当に頻繁に燃料投下するなテイルズのリメイク及び続編は…。
- 前述の通り、原作なりダン&なりダンXは内容が大分異なるので、双方を別のゲームとして見るのも妥当。
- X版での追加キャラクターのアルベルトを嫌悪しないプレイヤーはまずいないと思うがX版ノルンも大分変なキャラクターに変えられている。見た目じゃなくて行動や言う事が。人間として別な育ち方を見定めるはずなのに妖精のエトスに預ける時点で変。ラストバトルの前あたりも変。奇妙というより破綻している。優しいお姉ちゃんが最後に鬼になる原作版の展開がよかったのに。
- パーティ人数がテイルズ最少クラス(ディオ・メル・クルールの2人+1匹)から、最多クラス(ディオ・メル・クルール・ロディ・時空戦士6人の9人+1匹)に極端に変わっている
- ラタトスクと違い、ファンタジアのキャラもきちんとレベルアップするし装備も替えられる。
- 往年のテイルズの中ボスや精霊のそっくりさんといったモンスターを加入できるのもポイント。ラタトスクと違って自由に名前が変えられるしアイテムを使える。何より人間キャラがやられても全滅扱いにならない。
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なりダン1、その苦悩 |
なりダン1。
隠れた名作と呼ばれたものの、その生き様は、実に荊の道であった……
- TOWの初代と思われてる…?いや違う、それは2からだ!
- GBA作品だと思われてる…?いや違う、それは2からだ!
- 2002年にゲームボーイアドバンスにてなりダン2発売。一見続編に見えるが…
- 制作会社も世界観もシステムも違う、いわゆる「赤の他人」。でもナンバリングは2
- むしろ2はマイソロ系の元ネタなので、マイソロと親戚
- ディオとメルの存在は一切示唆されない。ど、どこが「2」だよ
- なりダン3で双子が出てきて、やった!と喜ぶプレイヤーもいたが…
- 非戦闘キャラ(コスチュームショップ店員)でした。
- さらにED後をバッドエンド解釈すると、双子はろくな目に遭わない
- マイソロシリーズにはまず出られない。
- TOF(ファンダム系)に出られない理由は…
- ディオメルに具体的な性格付けがなかった(選択肢で性格が変わるから)ので、キャラを動かしづらい
- TOV発売時
- 「戦えるマスコットキャラって凄いね。テイルズ史上初じゃない?」
- 10年たってリメイクされた。しかし。
- そのリメイク版は、システム、シナリオ、キャラ性格が大幅に変更された
- システムは改良されたものの、その他は…ゴホンゴホン
- 結果として、原作の面影を残さないリメイクでした
- 雰囲気は暗いが哲学的な原作の魅力を大幅に削られたにもかかわらず下品な発言と暴言しかしないタンスを追加したせいでCERO「B」になったことで大きな非難を呼んだ。
- これはタンス叩きがエスカレートした悪例で、イノセンスからCERO「B」でなりダンXで変わったりしていない。もちろん買えない年齢層ができるわけではないので苦悩もない(販売規制が入るのはCERO「Z」のみ)
- ちなみにイノセンスより前が「A」or未設定、イノセンス以降だとなりダン2とバーサスだけ「A」、エクシリア2が「C」、それ以外は全部「B」なのでいつも通りのCERO
- しかしコンテンツアイコンが入らないのもCERO「A」のみであり、本作のコンテンツアイコンが「セクシャル、犯罪」なのも事実である。
- 不快な言葉や差別に関するコンテンツ「言葉・その他」はない。セクシャルに関しては水着程の肌の露出があれば該当する=水着コス、温泉イベントなどが該当。
- 不快を通り越してわいせつな発言や名誉毀損発言をしてるからだろう。しかもお咎め無し。
- まるでCERO「B」に変わってしまったような書き方だが、全く違う。リメイク前はCERO「A」ではなく「CERO規定が存在しない」なのでレーティングが上がったわけではない
- テイルズ15周年本「テイルズオブ大全」では、設定(=存在)が抹消されていた
- 厳密に言うと抹消されたのはオリジナルの方(申し訳程度にソフト紹介で軽く触れているだけ)でリメイクの方は抹消されていない。しかしそのリメイクがあれなので…
- 同じく15周年本「ビジュアル オブ テイルズ」では、双子の設定がリメイク版と混ぜこぜにされてカオスだった。
- 「X版よりストーリーが良いって聞くから、原作買ってきたよ!」
- 「GBC性能のせいか、戦闘がキツイ…プレイ動画に乗り換えよ」
そんな訳で、1は散々な目に遭ってきた訳である。
ND1「な、泣かないし」
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なりダン1、その不幸 |
なりダン1が受けた比較の不幸。
- TOWなりきりダンジョン2が出て「戦闘いいね。やっぱりこうでないと!」
- テイルズオブシリーズで最も低スペックなハード(GB)が飛躍的に性能の高い10年後のハード(PSP)と比べられて「こっちの方が断然いいね!」と言われる。しかも、10年も経っているので初めて遊ぶ人間にとっては「X版が全てで前のは知らない」という状況となる。
- 「Xの戦闘面白れぇ!前のは……」
- 「ゲームボーイのは戦闘だるくて途中でやめた」
- 「X買いました。前のは遊んだ事がありません」
- 「Xクリアしました。ラストは感動して泣きました」
- 「なりダンのイラスト描きました!双子ちゃんとエトスとロディです」
- フリオ & キャロ「さよか……」
- ルーシー「エトスとロディがいる「なりダン」が「なりダン」なんだね……あははははははははははははは」
- なりダンという呼称が「なりダンX」を指すように公式もユーザーも変わっているのでこんな状況に。
- Xに高評価はもっていかれ不評は責任転嫁される
- 「あのイベントあのセリフ感動しました。前のはやった事がありません」
- 「双子の正体に驚きました。TOPのストーリーとあんな感じで繋がってたなんて!前のはやった事がありません」
- 「何かノルンのやってる事や言ってる事変じゃね?ゲームボーイのもこんなのか?」
- 「戦争が悪い全部戦争のせいだってこいつらバーガーじゃないか?書いた奴もバーガーか?」
- 「冬眠から覚めたアーチェが話すクレスたちの不幸未来ふざけんな!ファミコン版もこんなのあるのか?」
- そんなX版からも10年経ってるわけだがついに「テイルズ オブ クレストリア」ではGB版の存在が消えて「X版こそ『テイルズオブファンタジアなりきりダンジョン』である」とバンナム高らかに宣言。
そんな訳で、1は不幸な評価をされてきた訳である。
ND1「な、泣かないし」
泣いていいんだぜ……
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- 声優ネタ。GB版はキャラクターボイスがない唯一のテイルズである。そこで、ある意味キモイが楽しい遊びとしてX版のキャスティングで原作のシナリオを脳内再生するというものがある。ボエボエイベントでザマス言葉をモノマネする斎賀ディオや最後に号泣する阿澄メルを想像するとか。
- 笑顔で「料理を作ってみたの♪」と阿澄ボイスで言うメルに「それ食べられるの?」を選択できるプレイヤーはシナリオ作者以上に鬼。
- PSP版でエトスやアルベルトに役割が分割されて存在が消えた「ナレーター」も勝手にキャスティングして脳内再生すると楽しい。最初のあたりをフィリアの声で暗黒時空をウッドロウの声で想像するとか。
- X版で声がついたことでクラースの山岡イベントがまさに美味しんぼになった。
- X版のディオスがイケメンボイスになってちゃんとした仮面男になったのは功績である。GB版の仮面ディオスは非常に不細工だった。なりダンのイラストを描くファン(主に女性)は新旧ディオスのルックスを必ずと言っていいほどネタにする。アルベルトの「タンス」のようにGB版ディオスには「謎のたらいマン」「洗面器」という呼称がある。
- なりダン×(バツ)のスタッフはかないみかに悪夢そのもののセリフを言わせた事を深く反省する事。反省したならもう一度深く。永久に深く。
- あれとアルベルトのせいで×(バツ)を「なかったことにしている」ファンが多い。ゲームがつまらないとか嫌いとかいうレベルじゃないぞ。タンスの声優さんも完全にババ引いた。
- ファンタジアって1作で(ダオスサイドのなりダンGB版含めると2作で)きれいに完結していたのに、X版ではそのあたりを考慮せずに冒険に連れ出されたり人間性が退化したり永遠の別れだったはずがホイホイ再会しちゃったりと大変だ。こういう現象はクロスオーバータイトル全部にも言える事だけど。
- ドラマCD -月の章- -太陽の章-はクレスがダメ人間になってたり実質的にディオとメルは脇役だったりして脚本家が原作を知らずに書いた話っぽい。でも、初めてディオメルに声が付いた事とナレーターを中村正氏が務めた事で声オタは喜んだ。
最終更新:2023年03月10日 17:39