貴様の存在はメルネスを惑わせる。ゆえに全ての憂いをここで絶つ!

レジェンディア

第5章、望海の祭壇におけるワルター・デルクェスの台詞。
「メルネスを護る」。ただひたすらそれだけのために研鑽を積んできたワルターは
そのメルネスの隣で既に彼女を護っている存在が、忌まわしくも憎むべき
陸の民であることに激しく憤っていた。
その上に、メルネスが兄と呼ぶその男が、かつて湖の集落を滅ぼした某国の軍勢が
派遣した諜報員だったという事実を知り、更に憎悪に拍車を掛けて、即時抹殺を決めた。

だが、肝心のメルネス自身は兄と呼ぶその男を非常に慕っており、心から懸想していた。
仕えるべきメルネスの意向を無碍に扱うこともできず、また立場的に彼の上司にあたる
マウリッツの思惑により、行動を制止されていたこともあって、
彼の憎悪はギリギリのところで踏み止まっていた。

だが、メルネスがついにかつて兄と呼んでいた男、ひいては陸の民に対する決別を成してくれたことで
抑止力の無くなったワルターがその感情を一気に爆発させた状態となる。


最終更新:2018年09月18日 22:17