分史世界(ぶんしせかい)

+ 目次

登場作品

エクシリア2

正史世界から様々な要因で枝分かれした、可能性の世界=パラレルワールド。大精霊クロノスの陰謀によって生み出されている。
分史世界が増え続けると、正史世界から魂のエネルギーが奪われてしまうが、時歪の因子というコアを破壊すれば消滅させることができる。

+ ネタバレ
時歪の因子化したクルスニク一族が強く願った世界を具現化したもの。
あるいは時歪の因子化したクルスニク一族に擬態・憑依された人や物(を手に入れた人)が望んだ世界を
具現化したもの。
骸殻能力者、もしくはクルスニクの鍵が因子化した際に彼らを中心として分史世界が形成、
正史世界の人間の魂がその都度分散してその分史世界に住まう人間の魂になるという設定を持つ。
最初の分史世界は審判をめぐって一族に疎まれ刃を向けられたミラ・クルスニクが死の直前に時歪の因子化したことにより生み出された。
その後も一族が骨肉の争いを繰り広げ、骸殻を使い果たしたことによりねずみ算式に分史世界は増えていった。
「偏差」は正史世界との違い、「深度」は正史世界からの距離を表す。
偏差が少ないほど正史世界との違いが少ないということになる
(ヴィクトル分史は偏差0.05という恐ろしく正史世界に似た世界)。
分史世界内部では偏差の低い地域、高い地域とかたよりがあり、
時歪の因子は偏差の高い場所にいるため、時歪の因子探索の指標の一つとなる。
当然、深度が深ければ深いほど侵入するのに強い骸殻能力を必要とする。
分史世界の入り口は「侵入点」と呼ばれ、これに深度と偏差を合わせたものが分史世界の「座標」である。
ビズリーが開発した分史世界探査装置「クドラクの爪」により分史世界を探知し、分史対策室のエージェントは与えられた情報に従い座標から分史世界へ侵入する。
一度、分史世界に入ると時歪の因子を破壊するまで脱出が不可能となる。

分史世界NO.F4224のオーディーンは自分たちの世界を分史世界として破壊しようと分史世界のルドガーたちが訪れたと語っている。
他の分史世界同士でも同じように、お互いに自分の世界が正史世界と信じて潰し合っていることがここで判明する。
ヴィクトルが自分たちの世界を分史世界だと理解していたのはヴィクトルが「ルドガー」だった際に別のエルに会い、
全ての道標を集めたもののカナンの地が出現しなかったため。(カナンの地は正史世界にしかない)

+ 分史世界一覧※ネタバレ
+ メインチャプター編
  • 分史世界NO.不明 座標=深度:不明 偏差:不明 進入点:ストリボルグ号
メインチャプター1 時歪の因子:ユリウス・ウィル・クルスニク
ビズリーの代わりにヴェランドとノヴァがストリボルグ号に乗っている世界。
  • 分史世界NO.不明 座標=深度:不明 偏差:不明 進入点:路地裏
メインチャプター4or5 時歪の因子:ローエン・J・イルベルト
エレンピオスが方針を転換せず断界殻(シェル)消滅後にリーゼ・マクシアを攻撃し、エリーゼ・ガイアス・ドロッセルが殺害された世界。
  • 分史世界NO.不明 座標=深度:不明 偏差:不明 進入点:ヘリオボーグ研究所
メインチャプター4or5 時歪の因子:源霊匣ヴォルト
マキが源霊匣ヴォルトを暴走させてしまった世界。
  • 分史世界NO.F4216 座標=深度:198 偏差:0.89 進入点:トリグラフ
メインチャプター7 時歪の因子:ミュゼ
アルクノアの撲滅に成功し、断界殻(シェル)および自然工場アスコルドが残っている世界。そのため、ジュードは生まれていない。分史ミラの故郷。
また、この世界ではスヴェント家当主だけジルニトラに乗っていたためジランドやレティシャ、アルヴィンは普通に暮らしている。
  • 分史世界NO.F4227 座標=深度:169 偏差:0.51 進入点:キジル海瀑
メインチャプター8or9 時歪の因子:海瀑幻魔
海瀑幻魔が絶滅していない世界。
  • 分史世界NO.F4221 座標=深度:172 偏差:0.54 進入点:モン高原
メインチャプター8or9 時歪の因子:ウィンガル
ガイアスが王位を退いてしまった世界。ア・ジュールがウィンガルによる独裁国家になっている。
  • 分史世界NO.F4224 座標=深度:175 偏差:0.78 進入点:ディール
メインチャプター10 時歪の因子:オーディーン
ウプサーラ湖跡の遺跡が残っている世界。
  • 分史世界NO.F41DB 座標=深度:254 偏差:0.05 進入点:カラハ・シャール
メインチャプター12 時歪の因子:ヴィクトル(ルドガー・ウィル・クルスニク)
10年先の世界。ジュードたちとユリウスとビズリーがヴィクトルによって殺されている。エルの故郷。
  • 分史世界NO.F423F 座標=深度:不明 偏差:不明 進入点:トリグラフ
メインチャプター15 時歪の因子:ユリウス・ウィル・クルスニク
ルドガーがトリグラフ駅食堂で働いている平和な世界。また、分史世界の仲間(エルとミラとミュゼ除く)と話す事ができる。
また源霊匣の研究が順調だったりルドガー以外の人々も幸福に満たされている。
ちなみに時歪の因子ユリウスがルドガーの正体にすぐに気が付いたのはルドガーが「この世界に無いもの」を救おうとしていたため。
+ キャラクターエピソード編
  • 分史世界NO.F4218 座標=深度:056 偏差:0.56 進入点:タタール冥穴
ジュードキャラクターエピソード2 時歪の因子:エグゼクタスク
ジュードの父ディラックがジルニトラに乗らず、リーゼ・マクシアに流れ着かなかった世界。
リーゼ・マクシアで妻にするエリンに出会っていないため、ジュードも生まれていない。
  • 分史世界NO.F422F 座標=深度:079 偏差:0.73 進入点:イル・ファン
ミラキャラクターエピソード4 時歪の因子:アスカの研究データ
ハウス教授が死なずに生きている世界。この世界ではハオ博士に捕獲されジュードがアスカを直接使役したことがある。
  • 分史世界NO.F4237 座標=深度:060 偏差:0.55 進入点:ニ・アケリア
ミラキャラクターエピソード5 時歪の因子:メランディケイト
ミラ・クルスニクの伝承は消されずに残ったがマクスウェル信仰が失われつつあるニ・アケリア。
  • 分史世界NO.F423D 座標=深度:212 偏差:0.50 進入点:特定不能(世精ノ途)
ミラキャラクターエピソード6 時歪の因子:ミュゼ(四大隷属)
ミラがマクスウェルに逆らったがミュゼに消された世界。
  • 分史世界NO.F421C 座標=深度:109 偏差:0.12 進入点:バーミア峡谷
レイアキャラクターエピソード2 時歪の因子:ハングラットズァーム
前作でのニ・アケリア霊山決戦後にアグリアを助けられた場合の世界。アグリアとレイアが仲良くなっている。
  • 分史世界NO.F4223 座標=深度:033 偏差:0.19 進入点:ドヴォール
アルヴィンキャラクターエピソード2 時歪の因子:レア鉱石
アルヴィンとユルゲンスが鉱石を見つけて大儲けな世界。また、イスラの病状が回復してる。
列車テロも未遂で終わったため、ルドガーはトリグラフ駅食堂で働いている。
  • 分史世界NO.F4235 座標=深度:154 偏差:0.13 進入点:ニ・アケリア
アルヴィンキャラクターエピソード4 時歪の因子:プレザの指輪
前作でのニ・アケリア霊山決戦前にアルヴィンがプレザにプロポーズして指輪を贈った世界。
  • 分史世界NO.F423A 座標=深度:181 偏差:0.91 進入点:カラハ・シャール
エリーゼキャラクターエピソード4 時歪の因子:ジャオ
ジャオのもとで彼の娘としてエリーゼが育っている世界。また、ガイアスの部下ではない。
  • 分史世界NO.F4214 座標=深度:082 偏差:0.42 進入点:マクスバード
ローエンキャラクターエピソード1 時歪の因子:ソウ
マルシア首相が喋る猫「ソウ」を飼っている世界。増霊極の動物実験による脳の異常発達で人間のように喋れる可能性がある。
ソウは自分が時歪の因子と認識している。
  • 分史世界NO.F4229 座標=深度:157 偏差:0.77 進入点:イル・ファン
ローエンキャラクターエピソード3 時歪の因子:キャリーの髪飾り
ナハティガルが道を違えず名君でいた世界。ローエンとキャリーが結婚後キャリーが亡くなっているものの、ローエンがナハティガルのもとを去らなかったため名君でいられた。
  • 分史世界NO.F422D 座標=深度:181 偏差:0.81 進入点:モン高原
ガイアスキャラクターエピソード2 時歪の因子:ガイネア・ピジス
正史世界ではガイアスに倒されたメラド王のもと、四象刃とガイアスが対等の友でいた世界。
  • 分史世界NO.F4231 座標=深度:047 偏差:0.11 進入点:バーミア峡谷
ミュゼキャラクターエピソード2 時歪の因子:ヴォイオプルーム
生息数が少なくなったハーピーが多数生息している世界。
正史世界で生息数が減少したのは断界殻解放による霊勢が変化したため。
+ その他編
  • 分史世界NO.1 座標=深度:測定不能(255 OVER) 偏差:測定不能(1.00 OVER) 進入点:不明
設定資料集短編小説 時歪の因子:ミラ・クルスニク→ラル・ラーラ・トラヴィスの子→不明
ミラ・クルスニクが生み出し最初に誕生した分史世界であり、正史世界が最初に観測した分史世界。
マクスウェルがミラ・クルスニクを信じ断界殻を作らず、一族が袂を別けなかった世界。
ただそれだけで道標をすべて集め、橋をかける段階まで試練をクリアすることができた。
しかし分史世界のため橋はかからず、そうと知らずラル・ラーラ・トラヴィスが示したミラ・クルスニクの命という"証"によって
[ハーフ以上の骸殻能力者の命]として魂の橋をかける契約がなされてしまった。
またこのとき骸殻でミラ・クルスニク(=時歪の因子)を破壊したため消滅するはずの世界だったが
ミラ・クルスニクがクロノスに自分の命を"証"としてラルを助けてほしいと頼んだ結果
時歪の因子がラル・ラーラ・トラヴィスの子に受け継がれ消滅を免れた。
この分史世界は破壊されずクロノス域の外に出たため現在では観測、破壊不可能となっている。
  • 分史世界NO.F41BF 座標=深度:209 偏差:0.05 進入点:トリグラフ
設定資料集短編小説 時歪の因子:ルドガー
正史では既に死んだクラウディア・イル・クルスニクがまだ生きている分史世界。プリミア歴4293年に破壊。
ユリウスとリドウ共同での破壊任務をリドウ視点で送る物語。といっても仲がすこぶる悪いため単独行動する二人だが
ルドガーの母親クラウディア・イル・クルスニクが時歪の因子と思い襲撃した所、その子供、ルドガーが因子と判明。
ガキの前で母親を痛めつけようとした所ユリウスに妨害された揚句ボコボコにされる。
その後ユリウスが時歪の因子を破壊しクランスピア社への報告書を出してるが時歪の因子はクラウディアとなっている。
またリドウの物語であるが、既にルドガーを守ろうとして四苦八苦しているユリウスの姿が
偽の報告書やリドウにルドガーを殺させない、スリークォーターを発動してるのに左眉に大きな傷を付けるなどから現れてる。
  • 分史世界NO.F41A5 座標=深度:121 偏差:0.35 進入点:ドヴォール
シナリオブックオリジナル小説 時歪の因子:不明
13年前にユリウスとリドウのツーマンセルで破壊した分史世界。
荒れていた頃のユリウスの物語。
移動して早々に橙色の歯車(オレンジ・ギア)というテロ組織に絡まれた話。
相手の「ぶっ殺してやる」という言葉を聞いてリドウに殺人競争を提案した。
余談ではあるが左手に火傷をおう事故や伊達メガネをかけだしたのはこの分史世界に入る少し前のことである。
  • 分史世界NO.F41B6 座標=深度:250 偏差:0.05 進入点:トリグラフW1211地区
シナリオブックオリジナル小説 時歪の因子:ユリウス・ウィル・クルスニク
13年前にユリウスが破壊した分史世界。当時から見て10年進んでる世界だった。
ユリウスが「家族」を守るために強くなった世界で、ビズリーのことを認め、目つきの悪さから付け出した伊達メガネも外している。
また精神的成長のおかげか、本編の3年前にもかかわらず時計1個でのスリークォーターに達している。
ちなみに自分の覚醒を願い分史ユリウスの時計を使うがハーフにしかなれなかったので時計の違いではない。
しばしの対話の後に二人の骸殻なしの戦いとなり、激戦の末ユリウスの後ろにいた弟と正史の自分を気遣って分史ユリウスが敗北、分史世界は消滅した。
また、この分史世界から帰還した後、ユリウスのために温かい料理を用意してくれたルドガーを「弟」と見るようになり大切な「家族」ができた。

アスタリア

「光と闇の救世主」編では時空の歪みという名前で登場する。
「双星の宿命」編では基本的に分史世界と呼ばれている。

+ アスタリアの分史世界一覧※ネタバレ
  • 2部:時空の歪みに落ちたルークとファラが迷い込んだ世界。この世界ではルークではなくアッシュとティア、ガイ、ミュウは一緒に行動していて、またかつて滅んだはずの村が存在したりしている。助けに来たルドガーが時歪の因子である魔物を破壊した後、全員で脱出した。
  • 6部:ミクリオ編 負の因子:災禍を招く者スレイ→道標:分史ミクリオ 正史世界への影響:スレイが急に意識不明になった
アスタリアの世界より数百年近く経過した世界で、天族が人にも急に見えるようになったことで世界に災いが起こったことで、天族が人間の手にかけられたことで両種族の戦争が起こっている世界。突然負の感情に支配させそうになったことで長い眠りについてこの世界のスレイが目覚め、天族を救うべく人間を滅ぼす為に災禍の顕主となった。
  • 6部:メルディ編 負の因子:栄華求めし狂学者キール→道標:分史メルディ 正史世界への影響:キールが急に体調不良になった(シナリオ終盤にて)
ア・ジュールをシゼル、ウィンドルをセルディクが納めている世界で、両国間で戦争が起こりそうになっている。この世界のア・ジュールの王女であるメルディに嫁ぐようセルディクが要求してきているが、シゼルはそれを拒否しており、国を守る為にア・ジュールの王室専属の研究者となったキールに魔導器の作成を命令している。
  • 6部:アッシュ編 負の因子:業を背負いし者ルーク→道標:分史アッシュ 正史世界への影響:ルークが急に忘れられたり、更には体が薄くなって見えなくなってしまった。
キムラスカの親善大使をルークではなく双子の兄であるアッシュがしている世界。シルヴァラントの国王がアッシュに似た者に襲撃されたことでアッシュたちが追われることになったが、その犯人はルークであり、師匠であるアレクセイによってアッシュが自分を手にかけて王になろうとしているという話を信じてしまい、逆にアッシュを始末しようとしている。(またこの世界のルークは短髪姿。アレクセイのことは「先生」と呼んでいる)
他のシナリオとは違って正史ルークも来ている為、2人のルークが対峙することとなる。
  • 6部:不変の絆編 負の因子:ヴィクトル→道標:ルドガー 正史世界への影響:ルドガーが兄であるユリウスの存在を忘れかけている
エクシリア2の10年先の分史世界と同じで、2章の後もマナの枯渇が止まらずにクルスニクの鍵であるエルを犠牲にしようとしたことでユリウスたちがヴィクトルの手にかかっている。また、上の3つの分史世界に負の因子をヴィクトルが持ち込んだことで、その世界のマナをこの世界に送って崩壊を防いでいた。(ヴィクトル自身も数多の分史世界を探したが他に手が見つからずとった手段)
また、菫色の瞳のエルの成長した姿もヴィクトルの相棒として登場する。

原作同様に時歪の因子が破壊されるとその分史世界が消滅するため、
ヴィクトルは自身と娘の暮らす分史世界を正史世界に書き換えるべく世界の楔を目指している。

レイズ

具現化したルドガーとユリウス、ヴィクトルは当初ティル・ナ・ノーグを分史世界と思い込んでいた。
また、グラスティンがハスタを時歪の因子化させた際にハスタを時歪の因子とした分史世界が生み出された。


関連リンク

関連項目

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最終更新:2023年05月07日 00:52