人々の夢に巣食い、精神を侵すというおとぎ話「ねむり姫」の魔物、ゼロムに唯一対抗できるとされる道具。 古代遺跡から発掘され、多くはスピリアの治療具や祭具として扱われてきた。 世界に数百程度存在すると言われているが、近年ではラブラド・アーカムが創始した結晶騎士団によるソーマ狩りにより、発掘された大多数は彼らの手元にある。
約2000年前、「『いばらの森』計画」の端末としてリチアの姉フローラによって作り出された道具。 ゼロム自体、同時期に原界人のスピリアを利用して製造された思念生物であり、ソーマ以外では太刀打ちが効かない。 古代遺跡とは言うまでも無く結晶人が原界に残した遺産であり、後を考えれば『ガルデニア計画』の対抗策ともいえる。 結晶騎士団がマクス帝国の統一戦争勝利に貢献した事を皮切りに、ソーマは武具としての性能を世界中に知らしめる事になる。 本来の性能であるスピリア治療の力が市井の中でも知られるようになった他、結晶騎士団の人気向上にも繋がった。 それは元来の帝国の主戦力であった軍部との対立にも直結し、覇権を巡った権力抗争に明け暮れることになる。 ちなみに統一戦争を引き起こしたのは前皇帝ジルコニア・ド・レ、即ちクリード・グラファイトであり、皮肉にもこの戦果が彼とガルデニアに戦力的衰勢を招くことになる。 後に、結晶騎士カルセドニー・アーカムの失態により、結晶騎士団が保管していたソーマは、軍部のグロシュラー上将によりカルセドニー隊のものを除いて処分されてしまう。
エンコードを経ても、スピルリンク等をはじめとしてソーマの有する機能は行使できる。 これを利用して、心核喪失現象などの治療も可能。