ゼロム

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概要

ゼロムとは、おとぎ話「ねむり姫」にて「夢に棲む魔物」と称される存在。

登場作品

ハーツ

「夢を喰う魔物」とも呼ばれる、謎の魔物。
人のスピリアに憑りつき、精神を喰らうとされているが……

+ ネタバレ
その実体は、古代に結晶人クリードではないと思われる)が原界人のスピリアを使って生み出した思念生物。
実際には人だけでなく他の存在(生物だけではなく、物にもまれに寄生する)にも寄生し、それらのスピリアをエサとして活動する。
ゼロムに憑りつかれた存在はスピリアを蝕まれ暴走、デスピル病を発症する。

ソーマの干渉無く長期間病にさらされた場合は、全てのスピリアを喰らいつくされ白化してしまう。
軍部はインカローズとの協力により(実際には利用されていただけであるが)、ゼロムを取り込んで肉体を超人的に強化し思念術の使用まで可能とする
ゼロム憑依兵」の技術を確立させたが、結局白化の症状が回避される事は無かった。
実体化したゼロムと合体し強大な力を得る技術を「ゼロム融合」と言うが、こちらは白化するスピードは憑依よりも早い。

本来は、結晶人の戦争の為に製造された生物兵器であり、結晶人のスピリアに引き寄せられる性質を持つ。
コハクスピルーンに比較的ゼロムが群がる傾向にあったのは、内部に結晶人リチアが共生していた為であった。
ガルデニアが対抗螺旋封印により眠りについた後は、リチアが『いばらの森』を通じて彼らもまた封印していたが、今回の覚醒の際に実体化・活性進化し
原界の存在をも襲うようになった。

ゼロムの行動を制御する「ゼロムストーン」も作成されており、これを作成したのはクリード。赤い色をしており、クリードが所持している物のほかに、インカローズの瞳に埋め込まれている物と、婚約の証としてパライバからカルセドニーに贈られたペンダントに使われている物が確認されている。
ちなみにパライバがカルセドニーに婚約の証として贈った「緋眼石のペンダント」はもともとクリードに寄生されたジルコニアがゼロムを操るため持っていたゼロムストーン。

ゼロムの中でも同種の生産機能を持つものを「マザーゼロム」と呼び、その原初を「プロトゼロム」と呼ぶ。
マザーゼロムの多くはサンドリオンに格納されており存在がシング一行に確認されたが、プロトゼロムをクリードが認知している様子は無かった。
実際には重想空間ヘルウェルズの最深部にて、リチアの美貌への嫉妬から彼女の姿を模した「リシア・カトレイア」として生存していた。

ハーツR


+ ネタバレ
ヘルウェルズ及びリシア・カトレイアの存在が抹消されたため、プロトゼロムという存在が残存しているかは不明である。
結晶界にてゼロムの勢力状況を確認できる場面が存在するが、そこでも特に言及されることは無い。

レイズ

原作と異なり、不安等の負の感情の蓄積から自然発生する事もある。
クリードが具現化された際、彼はフローラのいる世界に戻り、彼女を救う手段の調査実験の為に、ガルデニア開発の技術を利用して死鏡精にゼロムを憑依させて疑似ゼロムを作成。
寄生先の心核を次々に吸い尽くして心核に込められていたエネルギーを確保していくが、ティル・ナ・ノーグ由来の死鏡精を素材とした事で、ゼロムストーンによる制御が完全には効かなくなっている。その為、実験を繰り返す過程でクリード自身も疑似ゼロムに寄生されて心核を少しずつ吸収されており、イクスとシング一行に遭遇した際は本来の実力には程遠い状態だった。


関連項目


最終更新:2020年01月01日 18:59