謎の粛清の実態はシルヴァラント解放を謳う武装組織「
ヴァンガード」が画した意図的な虐殺。
事件の主犯の正体もロイドではなく、同組織の工作班のリーダーである
デクスであった。
マーテル教会の名を騙って街を襲うことで盛名を貶め、当時蛮族と恐れられていた
ヴァンガードの存在を正当化させることを目的としていた。
計画は成功に終わり、英雄ロイドへの不信感を民衆に募らせることにも大きく貢献するが、
町の混乱に乗じて組織の総帥
ブルートの娘、
マルタが
ラタトスク・コアを盗み出していた。
この時マルタは
センチュリオン・
テネブラエに唆されており、ヴァンガード工作員らが
作戦と並行して追い詰めるも本物のロイドにより(ロイド本人は助けただけのため、偶然)妨害されてしまう。
結果
ラタトスクは「
エミル・キャスタニエ」として目覚めることになり(姿は脳裏にあった
アステル)、
今作の物語が始まることになる。
この事件で本物のエミルとその両親はデクスによって殺されている。
なおマルタがエミルに惚れた理由として「血の粛清の時に助けられた」というような節のことを述べているが、
前述の通り助けたのはロイドで、マルタが気絶から目覚めた際に居た「エミル」が弁解しなかったために起きた誤解である。
なお、『恩讐のリヒター』によるとこの作戦はブルート総帥考案の極秘のものであり、一部のヴァンガード構成員も粛清の被害に遭っている。
また、そもそもブルート総帥がこのような凶悪な提案をしたのは、
ソルムのコアの影響を受けていたからだけではなく
リヒターが契約した
魔族も加担していたからであり、この事件がリヒターの目的に魔族の封印も加えることになったようだ。